第33話 白い少女
あけましておめでとうございます!
そして、大変長らくお待たせしました!
やっと、ヒロインが登場します!
それでは、最新話をどうぞ♪
バニラのイッカク退治に協力する事に賛同した龍哉は、秋がいる方へと視線を移す。
「秋、お前もバニラのイッカク退治に協力するよな?」
「無理……、無理よ……、どうしよ……」
龍哉は秋に、イッカク退治に協力をするか問い掛ける。
だが、龍哉の問い掛けに秋は返事をせず、ぶつぶつと独り言を呟いていた。
「おい、秋!」
「へあっ!? え、え、あえ!?」
問い掛けても返事をしない秋に、龍哉は大きな声で呼び掛ける。
すると、突然呼び掛けられた秋は、慌てふためきながら龍哉がいる方へと振り向く。
「はぁ……。何、ぶつぶつ独り言を言ってんだよ? それよりも、秋もイッカク退治に協力するよな?」
呼び掛けられて慌てふためく秋に、龍哉は呆れながらため息をつく。そして、こちらを見据える秋に、龍哉は再びイッカク退治に協力をするか問い掛けると……。
「へっ!? え、え〜〜と……、そ、それは……」
「お、おい……、どうした……? まさか……、イッカク退治に協力するのを迷っている……のか?」
龍哉の問い掛けに秋は、顔を青ざめながら返答に戸惑っていた。
戸惑う秋に、違和感を感じた龍哉は、恐る恐る問い掛ける。
すると……。
「な、何、言っているのよ! おほほほほ! あ、あたしが、イ、イッカク退治に協力するのを、ま、迷うわけが無いでしょ!? や、や〜〜ね〜〜、龍哉は〜〜。お、お〜〜ほっほほっほっほっ!!」
「だよな。秋が、人助けを断るわけがないよな」
「……」
龍哉の問い掛けに秋は、何かを誤魔化しているのか、わざとらしい笑い方で返答をする。
龍哉は、わざとらしい笑い方をする秋の言葉に、何の疑いもなく納得してしまう。
龍哉とは対照的に勇綺は、わざとらしい笑い方をしながら返答をする秋に、懐疑的な目で見据えていた。おそらく勇綺は、秋が何かを隠していると感じたのだろう。
「ありがとうございます! バニラも、きっと喜ぶと思います!!」
勇綺達がイッカク退治に協力してくれる事に、チョコは顔を綻ばせながら感謝をする。
「それでは早速……、勇綺様達にバニラを紹介したいのですが……、その前に……。ラズさん!」
「「「?」」」
チョコは勇綺達にバニラを紹介する前に、ラズが居る方へと振り向く。
突然ラズを呼び掛けたチョコを、勇綺達は首を傾げながら見据えていた。
「ラズさん! 私、少しの間だけ外出をしますので、許可をお願いします!」
「はい、良いですよ〜〜。行ってらっしゃ〜〜い♪」
どうやらチョコがラズを呼び掛けたのは、外出許可を貰う為だったようである。
呼び掛けられたラズはチョコの外出に、すんなりと許可を出した。
「では、バニラの家に案内しますので、私について来て下さい!」
外出許可を貰ったチョコは、勇綺達に付いて来るように促すと、意気揚々と店から出て行く。
勇綺達は、店から出て行くチョコの後を、見失わないように駆け足で付いて行った。
ティエラの服屋から出ていった勇綺達は町中で、バニラの家に案内をしてくれているチョコの後を付いて行くと……。
「おい……、勇綺……」
「? 何?」
突然、龍哉が歩きながら小声で、勇綺を呼び掛ける。
歩いている最中の勇綺は、いきなりこちらを呼び掛けた龍哉が居る方へと振り向く。
「店内の時、気付かなかったけど……。見ろよ……、チョコの姉さんの尻……。桃尻だ……。桃の様な良い形をした、けしからん美尻だと思わねぇか……? へへへ……」
「!? え……、あ……、う、うん……、まぁ……、そう……だね……」
勇綺を小声で呼び掛けた龍哉は、先頭を歩いているチョコの尻に指を指す。どうやら龍哉が呼び掛けたのは、チョコの桃尻に注目させて、勇綺の返答を知る為だったようである。
龍哉は、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしながら、チョコの桃尻を凝視していた。おそらく龍哉は、チョコの桃尻に相当魅了されてしまったのだろう。
龍哉が指を指した先で、先頭を歩いているチョコの桃尻に、勇綺は顔を赤らめながら凝視する。おそらく勇綺も、チョコの美しいお尻に惹き付けられてしまったのだろう。
すると……。
「何、鼻の下を伸ばしてデレデレしてんのよ! エロ男子共!」
「いたっ」
「いてっ」
秋は、チョコの美尻に、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしながら凝視している勇綺と龍哉の頭に、チョップを叩き込んだ。おそらく秋は、女性のお尻をニヤニヤしながら凝視している勇綺と龍哉が、余りにもだらしないと思い、二人の頭を叩いたのだろう。
頭を叩かれた勇綺と龍哉は、叩かれた箇所を擦りながら秋が居る方へと振り向く。
「全く……。女性のお尻を見てデレデレしながら歩いていないで、ちゃんと真面目に歩け!」
「ひっ! は、はい!」
「!? お、おうっ!」
秋は、こちらを見据える勇綺と龍哉に、呆れながらも叱り飛ばす。
叱られた勇綺と龍哉は、秋の怒った表情にびびりながら、先頭を歩いているチョコの方へと振り向いた。
チョコの道案内によって勇綺達は、町中を数分程歩いていると、目的の場所であるバニラの家に到着する。
バニラの家は路地裏に建っており、外観は、中世の家屋をイメージさせるような、石造りのレンガで出来ていて、入り口には木製の扉が取り付けられていた。
「バニラ、居る? チョコよ! 話があるの!」
チョコは、木製の扉に三回程ノックをしながら、バニラの名前を呼び掛ける。
するとチョコの呼び掛けで、音をたてながらゆっくりと木製の扉が開くと、家の中から一人の少女が姿を現す。扉を開けた少女の年齢は十七歳位だろうか。身長は百六十一センチメートル程で、雪のように白い肌と腰まで伸ばした白い髪、そして宝石のサファイアをイメージさせるような青い瞳は、彼女に物静かで神秘的な雰囲気を出させていた。次に少女の服装は、黒い十字マークがついたナースキャップを頭に載せ、身に纏っている服は、アームホールと裾の縁部分には黒いライン模様がついていて、服の前部分には白い十字模様が描かれている黒いボタンが十個取り付けられた、ノースリーブのナース服である。両腕には黒いアームカバーが付けられていて、両足には黒いサイハイソックスを着用しており、足には白色のブーツを履いていた。
(か、可愛い……。綺麗だなぁ……)
(勇綺ったら……、メイドの時と同じように、また美少女に鼻の下を伸ばして……)
家の中から姿を現した、物静かで神秘的な雰囲気を出している白い少女に、勇綺は心臓をバクバクさせながら見とれてしまう。
秋は、美少女メイドの時と同じようにデレデレしている勇綺に、頬を膨らませながら睨み付けていた。
「なぁ、チョコの姉さん? この美少女がバニラさんか?」
「えっと……。この娘の名前は、マシロ・ホワイトスノウ。バニラが造ったホムンクルスよ」
龍哉はチョコに、目の前の白い少女について問い掛ける。
龍哉の問い掛けにチョコは、目の前の白い少女について返答するのであった。
やっと、ヒロインが登場できたぁ……。
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