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第22話 戦闘終了

間に合いました!


※嘔吐描写があります


食事中の方は、特に注意して下さい。


それでは、最新話をどうぞ!

 ゴブリンの背後を攻撃した勇綺は、こちらを見据えている龍哉の方へと駆け寄る。


「龍哉! 大丈夫!? 何処か怪我はしてない!?」


「あ、ああ……、大丈夫だ……。怪我は、していない」


 駆け寄った勇綺は、龍哉の身体を気遣う。

 龍哉は、こちらを心配する勇綺を安心させようと、身体に怪我が無い事を伝える。


「ちょっと! 二人供! はやく助けて!! こいつチビなのに、意外と力が強いんだけど!!?」


「「!? 秋!!」」


 秋は、ゴブリンの攻撃をリュートで防ぎながら、勇綺と龍哉に助けを求める。

 勇綺と龍哉は、助けを求める秋の方へと振り向いた。


「勇綺! 秋を助けに行ってくれ! 俺は、勇綺の攻撃で弱っているゴブリンを片付けてから、二人の加勢に向かう!」


「う、うん! わ、分かった!」


 龍哉は勇綺に、秋の加勢に向かうように促そうとする。勇綺が秋の加勢をしている間、龍哉は再び、先程戦っていたゴブリンの相手をするみたいだ。そのゴブリンを倒した後、龍哉も秋の加勢に向かってくれるようである。

 龍哉の言葉に従った勇綺は、急いで秋の加勢に向かう。


「うぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「!? ゲゲッ!!」


「!? 勇綺!!」


 勇綺は、不意をついてゴブリンの背後に、鉄の鎌を降り下ろす。

 だがしかし、ゴブリンは勇綺の不意打ちによる攻撃を、バックステップで避けてしまう。

 秋は、加勢に来た勇綺に顔をほころばせていた。


「秋! 大丈夫!?」


「ええ! 大丈夫! 特に怪我一つ、していないわ!」


 勇綺は秋を庇うようにして、ゴブリンの前に立ち塞がる。そして、目の前のゴブリンを見据えながら勇綺は、背中越しにいる秋の身体を気遣った。

 秋は、自身の身体に怪我を全くしていない事を、目の前の勇綺に伝える。


「秋! 僕が、あのゴブリンの注意を引きつけている間、秋は、ゴブリンの動きをスキルで止めて欲しい! バードは援護が得意な職業だから、敵の動きをスキルで止める事が出来る筈だ!」


「分かった! やってみる!」


 勇綺は秋に、目の前のゴブリンの動きを止めるように指示を出す。

 勇綺の指示に従った秋は、首を縦に振る。


「グゲゲゲ! コナイナラ コッチカラ イクゾ!!」


「!? 来たか!! うおぉぉぉぉぉぉ!!!」


 敵が中々攻めてこないから、しびれを切らしたゴブリンは、勇綺達に棍棒を振り上げながら突撃。

 こちらに突撃してくるゴブリンに、勇綺も鉄の鎌を振り上げながら突撃する。


「この野郎っ! とりゃっ! くそっ!! 当たれ!!」


「グゲゲゲ! ドウシタ? ソノテイドカ? ニンゲン? オマエ オレノ テキジャナイ!」


「よしっ! 勇綺があのチビ鬼の注意を引きつけている間に、あたしも準備しないと……」


 勇綺は悪態をつきながら、目の前のゴブリンに、勢いよく鉄の鎌を振り回す。だがしかし、勇綺の攻撃は全てゴブリンの棍棒によって弾かれてしまう。

 振り回されていた鉄の鎌を、棍棒で弾いていたゴブリンは、こちらに攻撃を当てられない勇綺を、扱き下ろしていた。

 勇綺がゴブリンの注意を引きつけている最中、秋はリュートを構える。


「バードスキル?うたう?発動! ?子守唄?!!」


 秋は、構えていたリュートを爪で弾く。すると、秋の身体の周りが白く光った。更に複数の、音符の形をした白い魔力弾が、空中に漂いながら出現する。


「♪」


「グ……、グゲ……、ゲ……、Zzz」


「ギギ……ギ……、Zzz」


 秋がリュートで演奏しながら歌をうたうと、空中に漂っていた複数の音符の形をした白い魔力弾が、まるで意思を持っているかのように、勇綺の攻撃を棍棒で弾いているゴブリンと、龍哉が相手をしているゴブリンの方へと飛んで行く。飛んでいった、音符の形をした白い魔力弾は、ニ体のゴブリンに着弾。

 音符の形をした白い魔力弾が命中した二体のゴブリンは、強烈な眠気に襲われる。突然の眠気の前に二体のゴブリンは成す術無く、勇綺と龍哉の目の前で、いびきをかきながら仰向けに眠ってしまう。


「やった! ゴブリンの動きが止まった!」


 秋の歌によって眠ってしまったゴブリンに、勇綺は歓喜の声を上げていた。


「? な、何だ? ゴブリンが眠って……る? 何で?」


 勇綺達とは少し離れた場所でゴブリンと戦っていた龍哉は、目の前の敵が突然、いびきをかきながら眠ってしまった事に戸惑っているようだ。


「Zzz……」


「まぁいっか! 今の内に仕留めるか!」


 戸惑っていた龍哉は直ぐ様、迷いを捨てて、眠っているゴブリンの首に、彫刻刀を深く突き刺した。

 龍哉の攻撃によってゴブリンは、叫び声を上げずに眠ったまま絶命する。


「Zzz……、Zzz……」


「よし! ゴブリンが眠っている! 今の内に、ゴブリンを倒そう!」


「! 分かった!」


 龍哉が二体目のゴブリンを仕留めている最中、勇綺は、眠っている三体目のゴブリンを仕留めるべく、鉄の鎌を構えた。

 勇綺に続くように秋も、マジックポーチの中から取り出したナイフを構える。

 勇綺と秋は、鎌とナイフを使って、眠っているゴブリンの首と胸を、何度も突き刺す。

 勇綺と秋の攻撃によって、気持ちよさそうに眠っていたゴブリンは、そのまま永遠の眠りについた。


「はぁ……、はぁ……。か、勝った……」


「はぁ……、はぁ……」


 勇綺と秋は、息を切らしながら、血塗れのゴブリンの死体を見据えていると……。


「うぷっ……」


「秋?」


 血塗れのゴブリンの死体を見据えていた秋は、突然、右手で口を押さえる。そして、隣にいた勇綺から離れるように秋は走り出す。

 秋が突然走り出した事に、勇綺は戸惑っていると……。


「オロロロ……」


「秋!!?」


 走り出した秋は、勇綺から一定の距離をとると、突然、その場に座り込む。そして秋は、口から盛大に吐瀉物を吐き出した。

 魔物とはいえ、初めて意思を持った生き物の命を奪ってしまったのだ、秋にとっては、それが相当なストレスとなって嘔吐してしまったのだろう。

 突然嘔吐する秋に、勇綺は目を丸くしながら驚いていた。


「だ、大丈夫!? 秋!?」


 勇綺は介抱しようと、嘔吐している秋の方へと駆け寄ろうとするが……。


「うげぇ〜〜……、ごないでぇ〜〜……。オロロロ……」


「なに言ってるんだよ! 苦しんでいる秋を、放っておけないよ!」


 秋は、こちらに駆け寄ってくる勇綺を遠ざけようとする。

 秋は、大雑把で男勝りな性格だが、ちゃんと恥じらいがある女の子だ。それ故秋は、嘔吐している自分の姿を、幼なじみに見せたくないのだろう。

 だが勇綺は秋の言葉を一蹴して、嘔吐している彼女の背中を擦った。


「お〜〜い! 勇綺〜〜! 秋〜〜! そっちは終わったか〜〜?」


「! 龍哉!」


 ゴブリンとの戦闘を終えた龍哉は、幼なじみの二人の名前を呼びながら、勇綺達の方へと駆け寄る。

 勇綺は、嘔吐している秋の背中を擦りながら、こちらの名前を呼びながら駆け寄ってくる、龍哉の方へと振り向いた。


主人公達、なんか容赦がない……(汗)


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