第14話 城下町
変わらず、ギリギリ投稿です。
う~~ん、前書きって他に何を書けば良いんだろうか……(汗)
では、最新話をどうぞ!
勇綺達が城から出ていった後、王様達が居る絢爛豪華な大広間は、静寂に包まれていた。
そんな中、ライノが大臣に話し掛ける。
「大臣、彼等を追い出して本当に良かったのでしょうか? それに何故、【女神の宝石】の存在について彼等に、教えて差し上げなかったのでしょうか? 確かに彼等は非戦闘職ですが……、あの宝石を入手すれば、戦闘職ではない者も、多少は戦力になると思うのですが……」
「確かに【女神の宝石】を入手すれば、ゴミ共も多少は、戦力になるかもしれないだろう……。だが兵隊長よ……、奴等は所詮、戦力にならない非戦闘職だ。この世界の何処かに散らばっている【女神の宝石】を、非戦闘職の屑共が入手できると思うか? ふん! まず、無理だろう……。だから私は【女神の宝石】の存在を、将来性の無いウジ虫共に教えなかったのだよ……。こんな糞共に支援をしたところで、結果なんてまず出ないだろうし、時間や金の無駄になるだけだから、追い出した方が正解に決まっとる!」
ライノの意見を一蹴した大臣は、この部屋から出ていった勇綺達を再び罵倒する。
「大臣! 兵隊長! あの無能共の話をするな! 私は、奴等の顔を思い出したくもないのだ!!」
「「も、申し訳ありません!!」」
オドワルドは、勇綺達を追い出した事について、話し合いをしている大臣とライノを叱り飛ばす。大臣とライノの話し合いによってオドワルドは、自分達の期待を裏切った勇綺達の事を思い出してしまうのが、相当不快に感じてしまったようだ。
叱られた大臣とライノは、慌てながらも深々と頭を下げて、オドワルドに謝罪をする。
「それよりも大臣よ! あの無能共に代わる、新たな救世主を早く探し出すのだ!!」
「しかし王様……、新たな救世主を探すにしても、今は、救世主召喚を行う事は不可能です。救世主召喚を再び行うには、約一年程待たなければなりません……」
話を切り出したオドワルドは大臣に、勇綺達の代わりになる、新たな救世主を探すように命令を下す。
王様の命令に大臣は、表情を曇らせる。何故ならば、救世主を探し出すための手段であった救世主召喚は、現在、使用できないのだ。大臣は、王様に救世主召喚が使用できない理由を説明するのだが……。
「冗談じゃない! 救世主召喚を再び行うのに、約一年も待っていられるか!! 良いか! 大臣よ! 救世主召喚が行えなくても、この世界を救ってくれる新たな救世主を、どんな手を使ってでも探し出すのだ!! もし、探せなかったら、貴様はクビだからな!!? わかったか!!?」
「!? そ、そんな!!? 待って下さい!!! いくらなんでも、むちゃくちゃですぞ!!? 王様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
大臣から、救世主召喚が使用できない理由を知らされたオドワルドは、苛立ちを覚える。怒りによって冷静さを失ったオドワルドは、大臣に理不尽な命令を下す。
むちゃくちゃな命令を下した王様に、大臣は、涙を滝のように流しながら批判をする。
(果たして、非戦闘職の彼等を追い出して正解なのだろうか? どうも納得がいかないなぁ……。非戦闘職でも、戦い方によっては、戦闘職に負けない位の活躍が出来ると思うんだけどなぁ……。まぁ、後ろから指示だけしている、無能な王と大臣では、そこまで考えられるわけがないか……)
王様と大臣がやり取りをしている最中、ライノは顎に手を当てながら、勇綺達が追い出された事に納得できずにいた。何故ならばライノは、非戦闘職でも戦い方によっては、戦闘職に匹敵する程の活躍が可能であると考えていたからだ。
だが、王様と大臣は、短絡的な考えで勇綺達を追い出してしまう。ライノは、そんな王様と大臣を、胸中で扱き下ろしながら見据えていた。
「うわ〜〜! これが、異世界の町か!!」
「うお〜〜! 見ろよ! 勇綺! 建物がRPGの世界と同じだぜ!?」
「わ〜〜……、小さい頃に読んだ、絵本の世界に迷いこんでいるみたいだわ……」
城から飛び出した勇綺達は現在、ランドロック王国の城下町にやって来ていた。石畳の道に、オレンジ色の屋根の、石造りの建物が続く城下町の町並みは、中世の古い町並みをイメージさせている。
ファンタジー系の創作物が好きである勇綺と龍哉は、城下町の町並みに目を輝かせていた。
勇綺と龍哉が目を輝かせている最中、秋は、小さい頃に読んだ絵本の世界を想像させる、幻想的な城下町の町並みに、うっとりしているようである。
「あ! 武器を持っている人がいる! 流石、異世界だね!」
「やっぱ異世界だから、武器を持っている人が結構多いな!」
「何だか、物騒ね……」
数分間程、城下町の町並みを眺めていた勇綺達は、次に城下町を歩く通行人に視線を移す。城下町には、多くの人々が行き交っていた。行き交う人々の中には、剣や槍、弓、そして斧等、武器を装備して歩いている人が多いようである。
勇綺と龍哉は、武器を装備して歩いている人達を、興味津々に見つめていた。
武器を装備して歩いている人達を、興味津々に見つめている勇綺と龍哉とは対照的に秋は、武器を装備して歩いている人達に危機感を抱く。秋達が住んでいる世界では、目の前に武器を装備して歩いている人は、滅多にいない平和な世界なのだ。だから秋が、武器を装備して歩いている人達に危機感を抱くのも、仕方がないだろう。
「あ! そうだ! 勇綺! 龍哉! 私達、王様達から追い出されちゃったけど……。闇の王は、どうする? 退治する?」
「う〜〜ん……、そうだなぁ……。僕らは、救世主をクビになっているようなもんだしなぁ……。どうしようか……」
王様達に追い出された事を思い出した秋は、闇の王の退治をするかどうか、勇綺と龍哉に相談をする。
王様達から理不尽に追い出された秋は、この理不尽な世界を救う事に迷いが生じたようだ。
相談された勇綺も、秋と同じく、この世界を救うべきか悩んでいた。
すると……。
「闇の王の退治? はん! そんなの決まってるだろ! 俺は、闇の王をぶっ潰すぜ!!」
「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」
秋と勇綺が異世界を救う事に迷っていると、龍哉だけは、異世界を救うつもりのようである。
勇綺と秋は、龍哉の言葉に、目を丸くしながら驚くのであった。
感想や評価をお願いします!




