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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
10/44

魔法訓練

  あのミッションから一ヶ月ほどたった。

  相変わらず俺もシミュで訓練し、だいぶ上達してきた……と思う。ハードでぎりぎりながらDランクでクリアした。ていうか、ノーマルモードでも普通に難しかったぞ……今でもSランクとれるか微妙なのに……。まあ、まだ俺が下手糞だからだろうが……。

 俺の戦闘スタイルはスナイパーだが、もちろん白兵戦も特訓している。どの距離でも対応できるように特訓することは大事だ。弱点をそのまま放置せず、克服する。でも俺、白兵戦苦手なんだよなぁ……(汗)。敵機が近づくとマジでビビる。敵機に切りかかっても、逆に相手のほうから切り殺される。なかなかゲームのようにはいかないなぁ……(泣)。

 ちなみに俺が特訓している間に、ほかの4人はミッションを遂行していたり俺の訓練の様子を見てくれたりしていた。


「ふう~、今日はこれくらいでいいだろ……」

「あ、もう終わりますか?お疲れ様です!」

「あ、お疲れ、アルマちゃん」


 この子はアルマちゃん。整備班の一人で人族の女の子だ。この子も美人さん……ていうか、この世界の美人率高くね?たまたま?しかし、人族にもこのような美人がいるなんて驚きだ!てっきりいないかと思ったよ(失礼)!


「さあ、今日もソランジュちゃんと魔法訓練ですよ!」

「魔法もなかなか難しいよなぁ……」

「魔法もエルクも慣れですよ!一生懸命に取り組めば、慣れますよ!」

「それはわかるけど……」


 魔法の特訓もなかなか厳しい。魔法を唱えるには、ある程度の想像力とマナがないと唱えることはできない。そのため、偽地球では想像力に乏しい人は、小説を読むことを推奨されている。俺はその点では問題なかった。むしろそこは俺の得意分野だ。ラノベ読み漁っていたし。問題はマナを調節すること。これがなかなか難しい。特に俺たちヴァリアントの場合は、魔質が異常に高すぎるため、ちょっとした火炎符でも、大火事が起こる。魔質が高ければ高いほど、魔法を唱えるのに効率が良くなる。

 例えば、魔質1の人間が火炎符を唱えるのに、MPを50ほど消費しなければ発動しないとする。しかし、魔質100の人間ならば、火炎符を唱えるのに、MPは2で消費して発動することができる。また、威力も左右され、後者のほうが威力は高い。魔質の原理は大体こうだ。エルフ族とかは魔質が高く、ドワーフ族は魔質が低い。

 勿論一般人でも魔質の高い奴はいるがそれでもヴァリアントには及ばないだろう。つまりヴァリアントはチートだということだ。……ということは、俺もチートだということ!!だが、ほかの奴もチートだし、俺が一番強いわけでもない。

 それに聞けば、ヴァリアントの実験はいまだに未完成状態であるという。完成したらどれだけやばいのが出てくるんだろうか?

 マナは自分のものなら見える。だが、他人のマナの流れなんて見えない。ここら辺はまだ解明されていない。

 【火炎符】と呼ばれる魔法は、魔法陣付きお札を生み出して発動する、符術と呼ばれる。符術は〇〇符なのが特徴。


 あと、どうでもいいけど、アルマちゃんは、ソランジュのことをソラちゃんと呼んでいたらしい。俺が来るまでは……。ごめんね、アルマちゃん、ソランジュ。



*****



~ホーパステリウム拠点 魔法訓練所~

 さて、ここは魔法研究所の隣に位置する魔法訓練所。俺たちはここで魔法の訓練をやっている。ここは仮想空間なので、魔法は使えるが被害は出ないのが魅力だ。いろいろな訓練器具があり、魔法の威力や効果範囲などをデータ計測で数値化し、それを参考にして、さらに訓練に挑むことができる。


「おはようソランジュ」

「来たね~天、まずはストレッチよ~」

「よし、今日こそは……」


 まずは軽く体をほぐす。ストレッチや体操をするのは魔質を高めるためだ。運動と同じだな。そしてそのあと、瞑想を3分ほど行う。瞑想しながら、自分の中にあるマナの流れを感じ取る。


「それじゃあ今日は、前回のおさらいからね~」


 さて前回は、目をつぶりながら、魔波と呼ばれるマナの波を飛ばして、定められたコースを歩くというもの。少しでもコースからはみ出したらアウト。最初からやり直しになる。因みにコース外には、マジックジャマーが展開されており、魔波が途切れるのでどこへ歩けばいいか、わかる。


「よし、行くぜ……」

「ガンバレ~(笑)」


 ソランジュから適当な応援を受け取り、目をつぶる。


 魔波、展開………


 魔波を展開すると、俺の体から外側へ水色のマナの波が流れるように見える。

自分の魔波で障害物や、コース等を確認する。最初は魔波を出すのに相当苦労したが、今はこうして放つことができるようになった。

 1週目はゆっくり歩く。ちょっと魔波が強すぎるかな……?ちょっと魔波が速過ぎる。魔質が高すぎるのも考え物だなほんと。なんでも高ければいいってもんじゃないことがわかるよ……。ほんとに調節で一番苦労する。


 最初は真っすぐ、そして左斜め、しばらく歩くと急な右カーブ。止まれの表示を確認する。魔波はなんと!文字を読めるのだ!すごい。しばらく止まると前方に横からレーザーが。このレーザーは食らってもダメージはないが(ダメージがあっても挑戦者が困るが)、即スタート地点に飛ばされる。レーザーが止まるのを確認して進む。こうしたトラップを次々とよけながら、やがて一周する。2週目はコース内を走る。走り出すと魔波が乱れる。それを修正しながら走る。前回はこれを修正するのが大変だった。おっと!あぶねえ!今さっき、コース外に出るところだった。魔波が乱れて、それ修正しようとすると、ほかのことに集中しにくくなる。コースを確認して……


「天~魔波が乱れてるわよ~」

「す、すまん……」


 う~ん……なかなか難しいな……複数のを同時にやるって意外と難しいんだよなあ……。


「うわ!しまった!」


 やらかした……最悪……。魔波を修正していると、横からレーザーを食らった。俺は即スタート地点に飛ばされ……


「あ~~~~!!!」

「これはまだまだ練習が必要ね~(笑)?」


 いや、笑いながら言うなよ……


「さて今日は、体の一部にマナを付加させる訓練よ~。マナを付加させて、体の一部を強化するのよ~普通にジャンプすると……」


 ソランジュがジャンプする。うん、普通だ。でもこの流れの展開はなんかわかるぞ。


「でも、脚にマナを付加させると……」


 ソランジュがジャンプする。するとやはり、軽くジャンプしただけで、3メートル以上飛び上がった。でも、こうして生で見るとほんと信じられないな……すごい!


「さ~天もやってみて~。足にマナを纏うようなイメージよ~。でも天はマナ調節が下手糞だからまずはできる限りほんのちょっとね~。じゃないと天井に頭ぶつけるわよ~」

「下手糞ってそんなはっきり言わないでいいじゃん……事実だけど……」


 泣きたくなってきたよ……。でもさすがに天井に頭ぶつけるのはごめんだな……。流石にシャレにならない……。

 できる限り、マナを少なく纏い、軽くジャンプしてみる。ピョ~ンと……


 ……1メートルも飛ばなかった。少ないか……。

今度は、ほんの少しだけマナを加えてみる。ジャンプ!

……まあ前よりはちょっとな……

 さらにマナを加えて……ちょっと多いかな。少しマナを開放して、足に纏うマナを多少減らす。ジャンプ!

 おお!いい感じだ!10メートルくらいかな!?


「あ……」


 真下を見ると遠く離れた地面が……


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

「大丈夫大丈夫(笑)」


 脚から着地!痛……くない。あれ?普通にジャンプして着地している程度だった。それほど衝撃はなかったな……。


「マナを纏うことで体の耐久性も自動的に上がっているから」

「なんだ……もうびっくりしたじゃん……」


 纏い技で体を強化してるんだから、力が増すと耐久力は増える。頑丈にならないと、壁などを破壊するときに腕も粉々になるし……。


「さあ、もっと練習しよ~。天はこれ得意そうだから魔波練習の時間が増えるよ~」

「魔波練習のほうが絶対むずいよな……」


 こうして2時間魔法の訓練して魔法研究所から魔法測定データを印刷して今日の訓練は終わり。

やはりマナ調整が微妙だな。今後はここを伸ばしたほうがいいかもな。










~イヴペディア~

*魔法について

この世界の魔法は、符術、陣術、纏い術、精霊術がある。精霊術は精霊族のみ唱えることができる。この世界では、魔力量よりも魔質が重要視される。しかし昔は魔質という概念を人類が知らなかったため、魔力量が重視されていた。

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