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『しーちゃんと記憶の図書館』第124話

小さな宝物展



週末の午後、図書館の一角がにぎやかになった。



瓶と缶の前に、

ランドセルを背負った子どもたちが集まっている。



「ぼくも持ってきたよ!」

そう言って差し出したのは、

色あせたビー玉。



別の子は、

折れた色鉛筆を大事そうに包んで持ってきた。


「これで初めて絵を描いたんだ」



しーちゃんは笑顔で、

それぞれの宝物に小さなカードをつけた。


カードには、持ち主が書いた一行の思い出が添えられる。



棚はあっという間に、

ビー玉、鉛筆、ボタン、切手……

色とりどりの“小さな宝物”でいっぱいになった。



名札には、こう書かれていた。

「小さな宝物展」



それは、誰かの心の奥に眠っていた“物語”の展覧会だった。


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