「今度はここにほしい……」『エルフの森でかくれんぼ』
【王の間】
「では、勇者パーティー『ロイヤルフィアンセーズ』に勅命を与える」
次の日の朝、国王に集められた勇者一行は王からの勅命を授かっていた。
「……ロイヤルフィアンセーズって名前、マーサ……お前、恥ずかしくないの?」
女性達が跪くなか、ひとり体育座りをしているマーサに王様は冷ややかな視線を送る。
「――!?こ、これはみんなが……!!」
両手をバタバタさせ、焦った様子を見せる。
「まぁ、よい。ごほん!……え~『ロイヤルフィアンセーズに『エルフの森の調査』を命じる』」
「え!?エルフの森!?お母さんが住んでいる森で、何かあったんですか!?」
跪き、下を向いていたトモミンがビックリして顔を上げる。
「そうなんじゃよ……。エルフの森から救助要請が来てな。トモミンの故郷だし……本当は離れたくないのに……」
(気持ち悪ぅ!)
ユキノは跪き下を向きながらあからさまに嫌な顔をする。
(気持ち悪ぅ!)
イクは跪き下を向きながらあからさまに嫌な顔をする。
(気持ち悪ぅ!)
レキは跪き下を向きながら(以下同文)
(気持ち悪ぅ!)
トモミンは跪き(以下同文)
(気持ち悪ぅ!)
サーフォンは(以下同文)
「気持ち悪ぅ!」
マーサは嫌な顔を王様に直に向ける。
「マーサ、お前だけ心の声が出ちゃってるぞ……」
王は傷ついた。
『ロイヤルフィアンセーズ』はじめての依頼を受諾した!
【道中 また迷子の勇者一行】
勇者一行は勢いそのままにエルフの森へ向かい飛び出したが、さっそく恒例の迷子になった!
だが、迷子になっても大丈夫!
だって、異世界には的中率100%の女神占いがあるのだから!
「ほ、本当にお顔をお尻で踏むと道がわかるのですか!?」
サーフォンは申し訳なさそうにマーサに股がり、顔をお尻で踏む。
「フガフガフガ(ああ!間違いない!)」
また新たな占い方法だ!
すごくいやらしい体勢だが、スキル年齢制限は『そういう占いなんだ』と理解する!
「ふざけたように見えるけど、これはれっきとした王都ハラミサガリに伝わる的中率100%の女神占い『ガンキ占い』なのよ……」
レキが真面目に説明をする。
ふざけているのは女神フレイヤだけだ!
「ああ……マーサ様のバナンポが……大きく……逞しい……」
マーサのバナンポが大きくなり右に傾く!
「……パクっ!フフヘ(右ね!)」
大きくなったマーサのバナンポをレキは反射的に咥えた!
「あ!私もします!ペロペロ……んん!マーサ様、そんなとこ……舐めちゃだめ~~!」
レキとマーサのバナンポを舐めるサーフォンだったが、お尻の下のマーサも反撃する。
「……道の方角はわかったから、早く出していくよ~」
ユキノは夢中でバナンポを舐めるレキとサーフォンに促す。
「わ、私も手伝ったほうがいいでしょうか!」
騎士団長イクが白のミニスカートに手をかける!
「長くなるからやめとけ」
ミニスカートから覗く青と白の縞々ショーツが出番をなくし姿を隠す。
「……はい」
わかりやすく残念そうな顔をする。
「出る~!!うっ!!」
びゅるぅ~!!
「――!?」
レキのほっぺが膨らむ。
「お掃除します!パクっ!」
レキがバナンポから口を離すと、すかさずトモミンがお掃除のため咥える。見事な連携だ。
「……ごくっ……。はい、サーフォンも……ちゅ~」
半分飲んで、半分をサーフォンへ口移しする。
「んっ!……ごくっ!ありがとうございます!」
サーフォンはレキから『お裾分け』をいただいた!
※サーフォンに五千ノーエッチの振り込み!
「み、右ですね!行きましょう!」
羨ましそうにレキとサーフォンを見る。
「トモミン、お掃除終わったか?」
「んはっ!はいでっす!」
トモミンがバナンポから口を離すと、再び大きくなったバナンポが姿を表す。
「イク……一緒に飲むか?」
ソワソワしているイクにユキノが声をかける。
「は、はい!!ユキノ様!!」
イクは全力で返事をした。よっぽど嬉しかったようだ。
「はぅ!レキとサーフォンはお互いを邪魔しないように咥えていろんな箇所が気持ちよかったが、ユキノとイクは連携がバッチリで、また違った気持ちよさ!!」
いらない解説をするマーサ。
「いいからあんたは早く出しなさい!」
そういいながら、マーサの顔の上にしゃがみこむレキであった……。
「んむむ……(レキの秘密の花園の甘い密を吸いながらバナンポジュースを出す喜び!)」
「んぁ――!!そんなとこを、そんな風に、こねくり回さないで――!!」
スキル年齢制限が『ハッ』とする!『占い終わってない!?』ピピ――!!
「あん!ご主人様の顔の上に座るなんて……メイド失格ぅ~ん!!」
今度はトモミンが占いを堪能していた!
女神占いは的中率100%だが、終わるまで時間がかかるのが難点だ!!
【エルフの森 入り口『夕方』】
結局、女神占い後の余韻でかなり時間を使い、エルフの森の入り口に到着した時は、夕方になってしまった!
「本当に迷わずたどり着いた……」
サーフォンは女神占い初体験で、正直あまり信じていなかった。
「すごいでしょ!『ガンキ占い』!」
えっへんというポーズを取るレキ。
「さぁ!里長に会いに行くか!」
ユキノが森の入口を指差し、すぐさま森へ入ろうとするのをトモミンが止める。
「待ってくださいユキノ様!王様の勅命といえ、エルフは人間種をとても嫌っています。極力見つからないように、エルフの里長のところまで行きましょう!」
「見つからないようにか……難しいなぁ」
マーサが頭を抱える。
「仕方ない!各自隠れながら、里長の場所を目指しましょう!」
イクの提案で団体行動は目立つと判断し、別々に里長を目指すことにした。
「なんだか『かくれんぼ』みたいで楽しそうね」
レキはウキウキしている。
「里長の家は森の中央の一番大きな木にツリーハウスが建っているので分かると思いまっす!」
トモミンが森の中央を指差す!
「よし!では、各自散らばってツリーハウスを目指そう!決して他のエルフに見つからないように!では!いくぞ!」
ユキノの号令でひとりずつ隠れながら中央のツリーハウスを目指した!
ササ……ササササ……!
マーサは静かに、それでいてスピーディーに森を駆ける!
「それでね!穴を覗いたらね!」
「え!マジで!そんなとこで!?」
エルフが道端で談笑していた!
「まずい!」
マーサはちょうど窪みになっている大きな木の幹に隠れた!
「マーサ!」
ユキノが先に隠れていた!
「ユキノ……声が大きい……」
し~っと言いながら人差し指でユキノの唇を塞ぐ。
「……ぺろぺろ」
ユキノはマーサの人差し指を舐めはじめた!
(こ、こら!見つかるって!)
ユキノの耳元で囁く。
「はんっ!……私……耳弱いの」
ユキノは獣人族に憧れ、普段から大きなケモミミをつけているが、髪の毛に隠れた本物の耳が弱点だった!
(ご、ごめん!)
「……我慢、出来なくなっちゃった……」
そう言いながらマーサのバナンポをズボンから取り出すと、涎をバナンポに垂らす。
(あぁ~!見つかるって~!)
「んっ!んっ!んっ!んん~!」
ユキノは屈みながらバナンポを根元まで咥えた。毎日の『おはようアサイン』のおかげでだいぶ深くまで咥えられるようになった!マーサのバナンポが見えなくなるくらい、深く……。
スキル『年齢制限』発動!エルフの森に神風が吹き、木の葉がいい感じにいろいろ隠す!
(あぁ~喉の奥に出ちゃう~あう!)
ビュルル~!
「んふぅ――!!ふぅ~」
ユキノはマーサのバナンポジュースを喉の奥で受け止めた!
「……なんか、イヤらしい匂いしない?」
「なにそれ!?変なの!?猿でも交尾してるのかしら。ふふふ……」
エルフ達は談笑しながら去っていった。
「ふぅ~危なかった~」
「マーサ、今度はここにほしい……」
ユキノは木に手をついてお尻をこちらに向けて突き出した。
「みんなには……内緒にするから」
赤身を帯びた顔をマーサに向ける。
「……ユキノ」
ユキノの腰に両手を添える。
ズブゥ!ヌチャ!ヌチャ!ヌチャ!
「ああ……きた……ああ~うきぃ~!」
大木が小刻みに揺れていた……。
【少し経ち……トモミンの実家】
「お母さん……」
玄関のドアが開き、トモミンが顔を出す。
「トモミン!!王都で聖女になったって聞いて……会いたかったわ!」
トモミンの母、ミンミンは笑顔と涙で出迎える。
「心配かけて、ごめんなさい。あの日、人間の罠にかかって捕まった私を……今のご主人様が助けてくれたの」
母親に抱きつく。
「そうだったの……その人間は、信用できるのかい?」
トモミンの頭を撫でながら言う。
「ええ!もちろん!……!!?待って!ご主人様の匂い!!……ここだ!」
トモミンは裏口のドアを開けた!
「うわっ!びっくりした!と、トモミン?」
家の裏口を隠れて進んでいたマーサだった!
「あなたが、トモミンを助けてくれたの!?」
「はい!お母さん!ご主人様です!」
「え?トモミンのお母さん?は、はじめまして!」
深々と礼をする。転生前のサラリーマンスキルが役立つ!
トモミンの母『ミンミン』はマーサを舐めるように見つめた。
「トモミン……どこまで、入れられる?」
試すような目でトモミンを見る。
「はい!お母さん!」
トモミンはすぐさまマーサのバナンポを取り出し、『んっ!んっ!』と大きくしてから、喉の奥まで入れてみせた!
「え――――!!?」
さすがのマーサも訳がわからない!
「んぅ――――!!ぷはっ!21cmです!」
とんでもない数値が出た……らしい!
「21!!……マーサさん、娘をよろしく頼みます」
ミンミンはマーサに深々と頭を下げる。
「なんで~!!?」
何かに合格したらしい!!
「トモミンの成長も見れたし、もう行きなさい。私はともかく、他のエルフに見られたら厄介だわ!」
「はい!お母さん!……あの、もうちょっとだけ……いてもいいですか……」
トモミンはマーサのそびえ立つバナンポを見つめる。
「……その大きさオークキング並ね。仕方ないわ、私は席を外すから早く済ませなさいね」
ミンミンはトモミンの頭を撫でる。
「さすがに血は争えないわね。私も人間の父さんとは、大恋愛の末に結婚したのよ……」
ハーフエルフである、トモミンの父親はエルフの里には住めず、別居中だった!
「久しぶりに会いに行くかね……」
ミンミンはそう、つぶやきながら部屋を出た。
「ご主人様……」
トモミンはスッとショーツを脱ぐと、机の上に座り、足を広げた。
「トモミン……」
トモミンに優しく覆い被さる。
「はぁ……ご主人様ぁ~!!」
トモミンの実家という罪悪感がマーサの動きを早めていた!
【それから……ツリーハウス(里長宅)】
「協力要請感謝する」
里長が頭を下げる。
里長というには若い、お姉さんほどの容姿だ。エルフは長生きなのだろう。
「はじめまして、里長。私が勇者ユキノだ」
里長に敬礼する。
バタン!と扉が開いてトモミンが入ってきた!
「遅れました~」
「ほぅ……ミンミンとこの娘か!大きく……いや、久しいな!」
トモミンのちっぱいを見て「大きくなったな」とは言えなかった!
「お久しぶりです!里長!」
「すぐに仲間が到着すると思われます。しばしお待ちください!」
「どれ、仲間とやらを探してやろう。その水晶に仲間の顔を思い浮かべるがよい」
里長の前に大きな水晶が置かれていた。
「こ、これに思い浮かべればいいのか?えっと……マーサ……」
すると水晶にマーサの上半身が浮かび上がる!
「おお!マーサだ!聞こえるか!?」
【とある廃屋】
「はっ、はっ、ゆ、ユキノ?」
突然、目の前にユキノが映像として現れビックリする!
『あとどれくらいでつきそうだ?こっちはすでに里長宅だ!トモミンもいるぞ!』
映像の中のユキノが問う。
「そうか!はっ、こっちは、あと、十分、くらいでっ、イケそう、だ!」
マーサの息づかいが荒い!
『……下に誰かいるのか?』
ユキノが勘づく。
画面が下にズレるとバックで突かれているサーフォンが映し出される。
「……ぁ……ん……」
バックで突かれながら必死で声を抑えていた!
※スキル『年齢制限』発動!水晶に映る映像はギリギリ大事なとこが映らない!
『ご主人様の後にも誰かいるです!』
トモミンが画面を指差す姿が映し出される。
「……あふ……んは……」
イクがマーサの後の穴を舐めていた!
『……なんか、すごいな』
里長がトモミンの後ろから覗き込む。
「マーサ~先に体洗ってきたわよ~」
バスタオルで髪を拭きながら全裸のレキが画面に登場する。
「あ、あれ!?ユキノ様!!?」
こっちに気づいたようだ!
「ふっ、ふっ、……イテっ!!」
レキは必死に腰を振るマーサの頭を叩く!
パカン!!
「ば、バカ!何、腰を振り続けてるのよ!みんな映ってるわよ!」
「え!え!?いや~!み、見ないでぇ~」
サーフォンがいろいろ隠す!
「んん?……キャ――!!」
夢中で舐めていたイクは叫んだ!
映像の中のユキノが笑いながら話しかける。
『ははは!みんな、いつもどおりだ!でも、早く来いよ!里長を待たせる訳にはいかない!』
「わかった!ラストスパート!」
マーサはラストスパートをかけた!
「あん!あん!激しい!!んあ――!!」
「バカ!あんた全然わかってないじゃない!」
乱れるサーフォンとレキがマーサに怒鳴っている片隅で、聖剣レキは、いそいそと服を着ていた!
『なんだか……依頼するの迷っちゃうなぁ~!!どうしようかなぁ~!!』
悩むエルフ里長!
そりゃそうだ!
<つづく!>




