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悪役令嬢、心配の材料は
ロメルが裏社会との繋がりを求めるのには、アロークスの誘拐事件が関わっているようだ。
それの原因をなくして少しでも脅威を減らすのが目的らしいが、
「すでにあの組織は壊滅している。あまり知っても意味は無い」
「だとしてもだ。何の目的でアロークスが攫われたのか分からないが、同じ目的で誰かを誘拐する組織がいないとも限らないだろう?」
「……ふむ」
確かにいないわけではない。
北にある血湯や苦霞の関係している施設からは、そういう資料や人間も見つかっている。
「だが、すでに目的はさらなる高みへと上っている。今頃お前達の誰かを狙うことはないだろう」
「それは絶対に、か?」
「同じ目的なのであれば,絶対にだな。第2王子が何かしらの力に目覚めでもしない限り同じ目的で攫われることはないだろう」
「そうか」
エリーは断言する。
加護なんて、アロークスは持っていないのだから。
「で?どうする?それでも貴様は我らの元へ下りたいのか?」




