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悪役令嬢、振り向かなければ良かった
「キィ!……キィ?」
元気良く飛びかかってくる魔物。
だが、声を発するのが自分だけであることに疑問を感じ、後ろを振り向く。
その時には後悔していた。
振り向くんじゃなかった、と。
振り向かなければ、楽にいけた、と。
そう考えて。
「これで最後だな」
「はい。お疲れ」
突き出されるカゲウスの剣。
それが、魔物の顔面を貫く。
それでクレア達の目的は達成した。
見てみると、モウントたちの方ももう少しで終わりそうだ。
まだ魔物はいるが、それは残しておく。
これは本来、
「よっしゃぁ!終わったぜ!」
「じゃあ離れて!……フーニ。お願い」




