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第十話 襲来

(どこから来たかもわからない男に、一度裏切ったものまで…ナタドール様は一体何を考えているの?)


ナタドールとルシファが王戦に行って2日目、アリスは2人を用心深く観察している。


(シャンデルは特に目立ったことはしていない、相変わらず不器用な手で家事をしている…そしてイサム、彼はなんの情報もなく、なにが目的かいまいち掴めない。)


とりあえず何もしていないから、一旦そのままにしていいかも…?


「2人とも、私はお城の周囲やラムカ村の住民の安全の見回りをしてくるから、くれぐれも変な行動したら即クビ、命はないと思ってね」


「は、はいぃ!」


(相変わらず怖いです。アリスさん。)


まだあまり慣れないが、とりあえず笑顔でアリスを見送った。



ラムカ村は今日も子供達がかけっ子をして遊び、大人たちがコミュニケーションをとりながら農業に打ち込んでいる。


(今日も異常はなし…と)


「お、アリスさんじゃねぇか!今日もお疲れさん!」


「あ!アリスだ!ねぇねぇこっち来て一緒に遊ぼ!」


「皆さんお仕事頑張ってください!あ、ちょっと待ってね!今行くよ〜!」


ラムカ村の中ではアリスはよく顔を出しているので、それなりに有名な人でみんなから慕われている。




アリスは子供たちと戯れながら、勇とシャンデルのことも心配だったので、今日は少し早めに撤退した。


それでもすっかり日が暮れそうになっていて、「早く戻らなきゃ」と駆け足で城に戻る。


ザッ、物陰に何か潜んでる音がした。


「誰!?」と咄嗟に身構える。


そうすると、草むらからピエロの格好をした男と刀を腰にをかけている侍のような男が隠れていた。


刀の男が急に不気味な笑顔を浮かべアリスに喋りかける


「おっと…バレちまったか…気配を消していたのに、やるじゃねえか嬢さん。」


「その様子だと、敵とみなしていいようね。みんながいないとこでわざわざ出てきてくれてどうもありがとう。」


ピエロの男も、アリスに語りかける


「まあ僕たちはまだ目立ったような行動はできないからねえ〜だから君もサクッと殺させてくれたら嬉しいんだけど♪」


「そのセリフ…そっくりそのまま返させてもらうわ」


アリスは剣でピエロの男に斬りかかった、が軽くかわされてしまった。


「やっぱり剣で戦うんだね〜じゃ、僕も剣で挑もうじゃないか…」


そういうとピエロの男は余裕そうな顔で剣を構えた。


「侮辱してるの?舐められたものね」


そう言って2人が同時に斬りかかる。


アリスがさまざまな方向からピエロの男を斬ったり、突きをして攻撃してみるが相手はまた余裕そうな顔で受け流す。


「こっちも忘れないでもらいたいなぁ!!」


侍が背後からアリスに向かって剣を振り、侍とは思えないような行動をとった。


「舐めないで。」と余裕でその攻撃を守り侍を蹴飛ばして再びピエロの男との攻防が始まる。


「どうやら埒が開かないわね、そろそろお暇したいのだけれど…」


アリスがピエロの男と距離を取った。


「おいおいそんなに弱気じゃじゃいつまでも倒せませんよ〜」


それを聞いてアリスは「ハッ」と鼻で笑った。


「確かにそうね、だからこっから強気で行かせてもらおうかしら」


そういうとアリスの剣が緑色に輝き風を纏った。


「風刃!」


バッァと激しい音が鳴ったが、何も見えずに、ピエロは笑った。


「ぷぷー何やってん…」


「危ない!!」


侍がピエロの男を押し倒し、覆い被さった


その瞬間、突然侍に剣で斬られたような傷がで、倒れたまま何も返事をしなくなった。


「チッ、余計な真似された…もう少しでお前を倒せたのに…」


ピエロの男は一瞬驚いた後急に大きな声で笑い出した。


「ッハハハハ!危なかった!良かったよ身代わりになってくれる奴がいて、そして、君の能力もわかったし、ありがとな"レーヴェ"」


「レーヴェというのね、しかし仲間が死んだのに随分呑気なのね…もう、あなたと私の一騎打ちなのよ」


そしたらピエロは不気味な笑みを浮かべて「ッククク」と笑った


「いーやそれは違うねぇ〜君は僕たちの能力…な〜んも知らないでしょぉ?」


その瞬間、死んだはずのレーヴェの体がピクッと動き出した。


「は…?おかしい!確実に殺したはず…!」


そのまま何事もなかったようにレーヴェは立ち上がった。体に刻み込まれたはずの傷が治っておりピンピンしている。


「何で…俺が生きてるかって?」


レーヴェはニヤッと笑い自慢げに語った。


「俺は死ぬ前にスキルを使えば何度だって蘇れるんだぜ!即死しねぇ限り俺は死なねぇ」


「あんた達、一体何者なの?」


アリスが2人に問う。


次の瞬間、アリスは耳を疑った。


「あー?俺たちか?俺は戦乱を司る七災の1人…ヴィシャモン・レーヴェだ」


「同じく七災の1人、欲望を司るベンティア・クロイツ、以後お見知り置きを…って君はここで殺す予定だから以後もクソもないねぇ〜」


「えっ…」


こいつらが七災…?


(まずい…ルシファ様やナタドール様がいない今、頼れる人なんて誰もいない!)


震える手を必死に強く握ってアリスは覚悟を決める。


(ナタドール様…どうか早く戻ってきてください…!ここは、私が時間を稼ぎますから!)







クロノマンを読んでくれた方々!

最近、十話までこの小説を書いて、週末に投稿と言っていたけれど、少し余裕があるので週に2、3話、2、3日に一本のペースにしようかなと思います。これからもクロノマン。をよろしくお願いします

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