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料理上手なあの子は……

前にも言いましたが、少しでも評価やブクマが付くと嬉しいですね!


本日3本目!


「なんで俺たちを飯に誘ってくれたんだ? お前に何かした覚えはないんだけどよ?」

「いえ、私になにかしたというよりは少し感心致しまして」


はて、俺たちのどこに感心したのだろうか。自慢じゃないが、人に誇れる生き方をした覚えはない。


「俺たちなんかお前に感心されるようなことしたか?」

「先程の騒ぎを止めようとしてくれたじゃないですか? 結果的に止めたのはあなたたちじゃなくても止めようとしていたことに感心したのですよ」


なるほど、そういうことか。だが、それだけでご飯をご一緒とはこいつはなんと人がいいのだろうか。惚れそうだ。いや、惚れないが。


「なるほど、こちらとしては助かる提案なんで乗らせて貰うよ」

「はい!」


先程助けに入ろうとしたことに少しながら、ご飯のためという下心が入っていたことはこの際、ジンとカムイの秘密にしようと思ったのだった。



その夜。



「「うまい!!」」


ショコラの手作りご飯を食べながら、カムイとジンは声を上げる。


ジンたちは結局街の中に入ることが出来ず、近くで野営中である。


魔物がいたがそれは既にジンとカムイが瞬殺して遠くに置いてある。今夜は魔物がそっちの方に釣られるので、恐らく大丈夫であろう。


だが、万が一があるので、一応見張りは交代でやることにしてある。


「そう言って頂けて良かったです。」


ショコラは嬉しそうに料理を振舞っている。エプロンを付けていれば、嫁にしたいぐらい可愛いだろう。


「カムイ、ショコラに料理教えて貰えよ」

「やだ、めんどくさい」

「即答かよ」


料理のお陰か、だんだんカムイとジンの仲も良くなって来ている。いや、喧嘩した理由じゃないので正確には、距離が縮まっていると言った方が正しいのだろうか。


そうこうしているうちにご飯を食べ終わったジンたちはショコラに色々聞こうとする。


「ショコラはなんで1人でこんなところにいるんだ?」

「旅をしているので」


なんでもショコラは1人で旅をしているらしい。この年で旅だなんて、なんて偉い子なんだ。そんなことを思いながら、横で眠たそうにしているカムイをみて、 溜め息をこぼす。


「カムイもショコラを見習え。この健気な子供を!」

「人それぞれ、押しつけは良くないよ」

「ちっ、うるせぇ」


仲がいいのか悪いのか。おそらく、仲はいいのだろう。少なくとも、ジンの方はカムイのことを嫌いではない。ただ、好きでもない。


超絶可愛いのだが、ジンはカムイのことを眷属として見ているので、どうしても嫌いではないが好きでもないという考え方になってしまうのだ。


カムイの方はジンのことが好きだ。今まで自分より強い存在に遭遇したことがなかったカムイは、自分より強いジンのことを自分の従える主人として好きだし、恋愛の方としても嫌いということはない。


ただ、ジンにその気が無いことが分かっているので、表には出していない。名前を呼ばれるだけで充分満足しているのだ。


「ショコラ良ければ俺たちと旅をしないか?」

「何故です?」

「恥ずかしい話、俺とカムイは料理が一切出来ないんだ。だから、ショコラがいてくれれば助かると思って」


ジンはショコラを旅に誘う。ダメ元でも頼んでみることは大事である。


「ごめんなさい。私は目的があって旅をしているので、すいません」

「そうか、ならいいさ」


あっさり断られた。だが、ジンに旅の理由があるように、ショコラにも旅の理由があるのだ。無理強いはできない。


「目的ってのはなんだ?」

「すいません、それは言えないです」


この時、ジンは少し違和感を感じたがあまり気にすることではないと思い、気のせいだと思った。


結果的に言えば、この時のジンの違和感は正しい。そして、その違和感を無視したことも後々、ジンにとって嬉しい展開となるのだが、ジンはまだその事を知らない。


そんな嬉しい展開が一方的に向かって来てくれる程、この世界は甘くない。それは次の日の朝、証明される。



次の日の朝。



ジンは目覚めるとすぐに違和感を感じる。

だが、すぐに違和感の正体に気付く。


「ん?」

「どうしたの?」

「ここどこだ?」


ジンが起きたことによって、カムイも起きる。そして、ジンはカムイに問いかける「ここはどこだ?」と。


そう、朝起きるとジンたちは檻の中にいたのだ。


料理上手な女の子っていいですよね。

ショコラくらい上手くなりたいですねぇ、料理。


評価やブクマお願いします!


明日はちょっとわかりませんが、出来れば3本上げたいです!

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