3学期始業式(2回目)
1月8日。
冬休みが終わり。
明石高校に、
いつもの朝が戻ってきた。
明高荘。
朝の談話室。
「今日から3学期だね」
歩美がカバンを持つ。
華子も準備をする。
「短い学期だけど、いろいろありそう」
3学期は、
一年の締めくくりの学期。
3年生にとっては、
高校生活最後の大切な時間。
2年生にとっては、
次の学年へ向かう準備の時期。
1年生にとっては、
先輩になる準備の時期。
学校へ向かう道。
明高荘から明石高校までは徒歩5分。
いつもの道を歩く。
「なんだか久しぶり」
あかりが言う。
「冬休みって短いけど、学校が始まると安心するね」
奈緒も笑う。
学校。
始業式。
場所は体育館ではなく、
講堂。
全校生徒が集まる。
校長先生の話。
新年の挨拶。
そして、
今年の目標についての話。
美術科の生徒たちは、
真剣に聞いていた。
教室へ戻る。
久しぶりのホームルーム。
先生から予定表が配られる。
「3学期はあっという間です」
「作品制作、進路、学校行事」
「一日一日を大切にしてください」
美術科2年生。
歩美は予定表を見る。
「もうすぐ3年生か……」
華子も頷く。
時間が進むのは早い。
1年前は、
入学したばかりだった。
今では、
後輩から相談される立場になっている。
昼休み。
あかりと奈緒がやってくる。
「先輩、今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
歩美が笑う。
「来年は私たちが2年生なんですね」
「そうだね」
その言葉を聞いて、
歩美は少し驚く。
後輩の成長は、
あっという間だった。
放課後。
明高荘。
談話室。
みんなが集まる。
初美。
恵子。
涼子。
あけみ。
つむぎ。
純子。
優子。
歩美。
華子。
あかり。
奈緒。
弓木家。
新しい一年の学校生活について話す。
「今年はどんな一年になるかな」
涼子が言う。
「春には卒業もあるね」
あけみが少し寂しそうに言う。
純子と優子は顔を見合わせる。
「最後まで明高荘での時間を大事にしたいね」
さやかは庭を見る。
冬の家庭菜園。
「春になったら畑も始まるよ」
「もう春の話?」
みんな笑う。
夜。
歩美はスケッチブックを開く。
フランスのページの続き。
今年最初のページには、
明高荘のみんなを描く。
新しい一年。
楽しいこと。
寂しいこと。
いろんな出来事が待っている。
明高荘と明石高校の3学期が、
静かに始まった。




