第8話 腹ごしらえは美味いものに限る
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モグモグ、カチャカチャ………
ゴクゴク、カタカタ………………
パ「お二人さんワサビいるー?」
慈「おう!頼むわ
やっぱワサビなかったらあかんで〜」
少女「ワサビ…………?」
慈「お、ワサビわからん?
ワサビってのはぁ……………」
3人は既に地球に帰還どころか帰路に就いており、今まさに晩御飯を食べている最中であった
ここで疑問に思うのがどうやって地球に帰還どころか、自宅に帰ってきたのかという事だろう
事の顛末はこうである
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パ「はぁ〜、どないしようか」
慈「こういう時のためによォ〜、俺らが乗ってきた船に工夫したんやけどよぉ〜………」
パ「マジか!?いつの間に!!?」
慈「ポン付けやし、素人が付けたもんやから上手いこと行くかわからんけども…いっちょやるべ!」
慈郎は右腕にあるステアリングボタンを押した
どうやら先程のモナオーとの戦闘でヒビは入ったようだがなんとか故障は免れたらしい
ボタンを押してから2~3分程度経ったあたりで何やら音が近づいてきた
プポポポポポ…………
だんだんとこちらに向かい降りてくる
この惑星に来るために乗ってきたオンボロ船である
そして目の前まで降り、動きを停止した
パ「おぉ〜〜!すげぇや!
って、あん?」
慈「なんかくせぇぞ……どっか漏れてるんとちゃうやろな…」
パ「JAF要請する?」
慈「いやぁ、時間かかるしこんな、辺境来てくれるかどうか
俺が今見るわ」
降りてきてくれた助け舟が臭いんじゃたまったもんじゃない
乗車中に爆発でもされたらそれまでである
慈郎は船に積んであった工具を取り出し、船のオイルが漏れている部分を探そうとした
慈「よいしょっと…パルム、女の子大丈夫か?」
パ「おん、気絶してるけども
脈も呼吸もあるから大丈夫」
少女は綺麗な顔をして、眠っていた
少女の髪は綺麗な桃色であり、心なしかいい匂いも漂ってくる
しかし脹脛あたりまで髪が伸びているので随分と長い間眠っていたことが伺えた
この女の子を素性はまったくわからない
これからこの子をどうするのか、パルムも慈郎も先程の戦闘の事もあり色々な事がいっぺんに起きすぎて疲れて頭が働かなかった
本来ならば、大森さんや病院、惑連警察に連絡を入れるべきなのであるが、彼らの行先は──────────
慈「あぁ、これめんどくさいな
パルム、モンキー取っ」
ズドドドドドドドォォォォッッッッーーー!!!
取って、と言いかけた時にまたもや隕石群が衝突したのであろう音と地響きが伝わって、慈郎とパルムはバランスを崩しかけながらもなんとか持ちこたえた
慈「あかんわこれ!!!!もぅ堪忍してぇなぁ!!!!!
パルム乗るぞ!!!!!女の子担げ!!!」
パ「もうやっとる!!!」
この部屋にも衝突しはじめている
パルムは少し悩んだ
この船は中古で86万円で購入した二人用のコンパクトシップである
この少女をどう入れようか………
よしっ!と何かの覚悟を決めた
慈郎はハッチを開き、先に船に乗った
パルムは少女を助手席にのせたあと、顔も体を力と気を緩めた
慈「おっ!!!久々にあれやるんか!!まぁ、それしか無いわな!頑張れぇ!」
パルムは徐々に身体が溶け始め、スライム状になった
そして船に乗り込んだ
慈「行くぞ!!!頼むでぇぇぇぇ!!!
ウゴイテクレヨォォォ!!!!」
プポポポポポ…プポポポポポ…
と音を発しながら船はゆっくりと浮かび上がった
慈「おっっっっっっそ!!!!!!」
パ「アカァン!!!シヌゥゥ!!!」
すると真上に幅15mあたりの隕石が落ちてきた
慈・パ「アッ」
2人は死を覚悟した
しかし、隕石は動きを止めた
少女が薄目を苦しそうに開けながら左手を上にかざしているのだ
超能力、であろう
そのまま隕石をすごい速さで飛ばした後に、86万円も同様に上昇させた
そのまま大気圏 (無いけど)までのぼり、少女は
少女「これで…………大丈夫…」
と一言発し、また眠った
慈「あぁ………ありがとう!!!!おおきに!
おぅるぅぅらぁぁ!!!!アクセル全開!!!!」
そして慈郎一行はジベラフを後にした
後ろでは相も変わらず隕石群が大量に降り注いでいた
━━━━━━━━━━━━━━━と、言うことであった
傷だらけにも関わらず、応急手当をした後に食事タイムというすごいと言うべきか、バカと言うべきか………
少女「…………!美味しい…!」
慈・パ「やったぁぁぁぁぁ!!!!
ワサビ納豆女子の誕生やぁぁぁぁ!!!」
少女「辛子蓮根も納豆も美味しかった………
ってクサッ!」
3人は仲良く笑い合い、食事を楽しんだ…………
慈「んで、お嬢ちゃん
お名前はなんて言うの?」




