第9話 仕事終わりには美味い飯が染みる
慈「わからん?」
少女「ウン………」
パ「記憶喪失ってこと?じゃあ、他の事は___」
少女は何も覚えていなかった
自分の名前
住所及び出身惑星
家族構成
年齢
何故カプセルに入っていたのか、これらの質問を慈郎とパルムは少女に誰何したが、少女の口からは大人しく、綺麗な声でわからない、の一言だけだった
慈「う〜ん、困ったなぁ………どないしよ
記憶なんもないのに警察に言うてもなぁ…対応…するか?」
パ「それに僕ら2人男やし、確実に怪しまれるで」
パルムと慈郎は悩んではいるが、頭を抱えたり顔を手で押え机に肘を置いたりはしていない
ご飯の途中である
慈「まぁ、話しながら食べよや」
少女「………うん…!
えぇと…パ…ルム?だっけ」
パ「ん?せやで!
どないしたん?」
少女「それ…食べたい」
パ「ほい、どーぞ
辛子蓮根っちゅうんよ
美味しいで〜」
少女「いただきます………うん!美味しい!(食い気味)」
パルムから受け取った辛子蓮根を少女は頬張り笑顔になった
皿に大量に乗っていたのにも関わらず、ものの数秒でなくなってしまった
気に入ったのだろう
パ「えっっ!?食うのはや!
腹減ってたんか、やっぱ好きなんすね〜
奈落の穴というか、ブラックホールみたいやね…」
慈「あっはっは、やっぱり笑った方が可愛いね
名前…どないしようか」
パ「サタデーナイトフィーバー曜子とかは?」
慈「死んでも嫌やろそんなん………」
少女「名前……かぁ…」
名前がなければ誰でも困るだろう
2人は目の前の大食感少女のために頭をひねったッッ!!!
パ「やわもち……モンチッチ……」
慈「う〜ん…パルムは俺がパルム食うてたから付けたもんなぁ」
パ「割とテキトーやったんもんな
またアイス路線でいくか!」
それを聞くと慈郎はあぐらをかくのを辞め、ゆっくりと冷蔵庫の前まで歩きドアを開けた
慈「あ〜〜〜…あっ、鋼鉄のコレがある!!」
手に持っていたのは一時的にはサファイアより硬いと言われる【あずきバー】であった
女の子だし、可愛らしい名前なので丁度いいだろう
慈郎は女の子に向かい
慈「君は今からあずき!
鈴木あずきや!!!」
パ「バランスわりぃ!!」
あ「あずき………あずき!
ありがとう……!」
慈「よし!OK!
まだご飯食べるわな〜?2人とも」
少女の名前はあずきに決まった
3人の食事はまだまだ続く___
パ「あずきのこれからも考えてあげんとあかんけども、もうひとつ聞きたいことがあるんや」
パルムはレタスをかじった
慈「同じく」
と、味噌汁をすする
あ「どうしたの…?」
キムチを食べる
さっきから口臭に効くものばかりである
パ「僕らを襲ってきたあの緑野郎は一体何なのか…わかる?」
そう、確かにあずきの名前を決めることや、これから警察に引き渡すのかどうか、惑連に連絡を入れるだとかももちろん大切ではあるが、今日廃墟で死闘を繰り広げたアイツの事の情報も大切であった
あ「うん………わかんない…ごめん
でも嫌な気を感じたからあの時はあぁいう行動が取れた」
とんかつを3枚食べた
パ「そっか……でもあん時はあずきのおかげで助かった
おおきにやで」
ラーメンをすする
ご飯5杯、ラーメン3杯、こいつも大概である
慈「ほな、俺らに対してあいつらって言うたのは?」
あ「あいつら……?そんな事言ったのわたし?」
味噌汁をすする
覚えてないか…と深刻な顔を慈郎は浮かべた
パルムも口をへの字にして顎に手を当て考えたが、2秒程度で辞めた、一瞬である
慈「確かあいつモナオーとか言うてたな
覚えとけとかも言われたし、また襲われる可能性がある」
パ「宇宙ギャングかそれともやばい組織か
次会った時は絶対にぶちのめしたらァ
会いたくないけど」
パルムは顔に眉を寄せ拳で手のひらを叩いた
あずきも無表情に近い表情ではあるが、真剣な顔をしているのであろうそんな気がする
慈「その事もまた通報しよう
あとはあずき、今後のことやけど
明日にすっか!!!!
」
ご飯をかきこみ、箸を置いた
同じタイミングでパルムもあずきも箸を置いた
3人でごちそうさまをした
その後にデザートを食べてゲームして歯磨いたり色々して布団を敷いて寝た
慈「このままでは食費がマズい」
全〜然進んでないやんけ………
すみません…




