第7話 〜廃墟惑星ジベラフ〜 7 (ジベラフ星完)
???「ウクグググギャァァァァァ!!!!
ナンデオレノウデガァァァァァァ!!!!」
慈郎は巨漢の腕が吹き飛んだ理由を確かめるべく、首を巨漢の反対方向に向いた
?「………ウルサイ…」
そこには、裸で全身水かなにかで濡れており
髪が綺麗なピンク色の可愛らしい少女が眠たそうに何かを投げた後のようなポーズで留まっていた
???「ァァァ………オキヤガッタ………ツブセナカッタ………クソガァ…クソガァァァァァッッッ!!!!!」
と、巨漢が少し後ずさりした
のを!逃さなかった!!!
パルムは巨漢の顔面の左半分を破壊し、慈郎はブレードで左手首を切り落とした
???「ガァッ………ハッ…」ドサッァ
巨漢は地に背をつくように倒れた
パ「ハァッ……ハァッ…」
慈「ハァァ…パルム…大丈夫か?」
慈郎の問いかけに答えるよう、パルムは覚束無い(おぼつか)手でグッドサインを作った
慈「……死んだか…?」
パ「いや……まだ体温もあるし、心拍音も聞こえる…」
パルムは耳を体に当ててもないのにどうやら聞こえるようだ
2人は先程の少女のいた方向を向いた
パ「あの……すんません
あんがとうございます…
……大丈夫ですか?」
慈「ありがとうございます…
服は…無いですけども、布切れがあるんで…これ」
とフラフラしながら少女に話しかけ向かい歩いた
少女は何もしゃべらずにこちらを睨んでいるかと思えば、手を差し伸べてきた
慈「どうぞ………ヘェッ?」
少女は手を差し伸べたのではなく、手のひらをこちらに向け何かしらのエネルギーを浮かべていた
完全に攻撃しようとしていた
パ「ちょっ……!
ちゃいますちゃいます……!」
少女「……お前らも…アイツらの…
なか………ま………」
そう話したと思えば少女は気を失ったとであろう目を閉じ倒れた
パ「あっ………!大丈夫かい?!」
慈「この子…あのカプセルにおった子か…」
慈郎は布を少女に被せた
パ「そういやアイツは…?
………!?おらん!!?」
先程倒した巨漢はその場から遠くの方に離れていた
???「ハァッハァッハァッハァッ………ダメダ…コノママジャブガワルスギル………」
するとその巨漢の足元が金色に光ったと思うと、身体が薄くなっていった
???「オマエラ……ソイツヲコロサズニメザメサセタノヲコウカイシナガラシネヤ……
オレノナマエハ【モナオー】ダ
ツギアッタトキゼッタイニブッコロス…」
そう吐き捨て、完全に消えてしまった
パ「苦しんで死んで欲しいんかぶっ殺したいんかどっちやねんあのクソ……」
慈「アホ丸出しやの…さてと………帰るか………どうしよ」
パ「え?なにが?てか慈郎大丈夫?」
慈「大丈夫や、サンキュー
いやぁ、あの……
俺ら上から落ちてきたやん?」
パ「あっ………………(察し)」
その場にいた2人に加え1人は少しの間佇んでいた