第二十四話 鍵谷のアドバイス
――――――――――――――――事務所内応接室ーーーーーーーーーーーーーーーー
(鍵谷)あ、おかまいなく
応接室のソファーに座る鍵谷に篝がお茶を出す 鍵谷は着替え終わった後私服でそこに座っていた
(家元)で、お話ってなんざんしょ?( ゜Д゜)
(鍵谷)あ、いえね フェニックスってホントいいチームだなと
(家元)ええー ありがとうございます( ゜Д゜)
(鍵谷)林原君とか キラキラした若手がいて チームワークもいいし なんかファンになっちゃった
んですよね まあ だからなんですけど、、、
鍵谷は少し頭を右手でかじると 話し出した
(鍵谷)今のままじゃ フェニックスヤバイっすよ?
(家元)え?ヤバイとは?
(鍵谷)本当はあんまこんな事言ったらダメなんですけど
まあフェニックスは入れ替え戦にならないと うちと当たる事無いですし
フェニックス好きになっちゃったんで 入れ替えで蹴落としたくないっていうか、、、
まあ、これ 俺の経験上なんですけど フェニックスはまた入れ替え戦になる羽目になるかと、、、
(家元)ええー エバンとか新戦力入ったし 前よりよくなってますよ( ゜Д゜)
(鍵谷)まあ それは認めますけど N3を含めるプロリーグってそんな甘くないんすよ
自分N1も代表も経験してるんで 簡単に言うとフェニックスはポゼッションが10%くらいしかないので これじゃ N3のトップハーフには100%負けるんですよ
(小原)それは、、 そうかもしれないですね、、、
(家元)え?小原さんも そう思ってたの?
(小原)はい それはもう結構前から
(家元)で、なんでダメなんですかね? 守ってカウンターって割と流行の戦術じゃないんすか?
(鍵谷)カウンターサッカーでも ポゼッションは40%くらいはキープするんです
あそこまでまったくボール触らないと ほとんど攻められっぱなしなので
うちみたいに FWに空中戦強いの居ないチームならなんとかなるんですけど
(小原)松田さんに(競り勝てる)FWが居る場合 大量点って事ですよね
(鍵谷)おお!流石監督さん そういう事っすよ
(家元)ああ、そっか コーナーキックとか 外からヘッドでバンバン撃たれちゃうと
確かにマズいのか
(小原)松田さんが 今までは負けなかったですからね
191の彼に勝てるFWはそんなに居ないですけど 単純にヘッド強い人が2人いるだけで、、、
(鍵谷)そうなんです 松田君も二人同時にマークはできないので
(家元)バブちゃんが シンプルに怪我してもマズイって事か( ゜Д゜)
(小原)まあ そういうことですね
(鍵谷)でも じゃあ逆に 監督さんは なんでわかってて ポゼッションとか他の戦術
しないんすか? てっきり 極端な守備戦術は入れ替え戦限定だと思ってたら
今日も(元に戻す)事もなく 同じだったので、、、
(小原)それはですね、、、 家元さんあの録画映像借りていいですか?
(家元)あ、ハイ
家元はそういうと 自分のノートパソコンを持ってきて鍵谷の前に置いた
映像のページをクリックすると 過去の試合映像が出てきた
(小原)これは 去年の終盤の試合ですね
小原がマウスをクリックすると
ウドーン讃岐対フェニックス小岩の一戦の映像が流れる
(家元)ああ、これ うちが8点とられて負けたやつね( ゜Д゜)
そういや キツすぎてマトモに見た事なかったかも( ゜Д゜)
改めて試合を見ると この当時はポゼッションサッカーをやっていた
DMの位置に居る 葉瀬(兄)がボールをキープすると
DF中心にボールをまわし 前線に送るスキをうかがっている そして
スキを見つけると前方にロングパスを出すが、、、
当時左ウイングだった 林原がまったく反応できない 蹴られてからあわてて全力疾走している
その後は 林原に出さないで右ウイングの葉瀬(弟)中心にパスを出す
そこまでは いいのだが 今度は葉瀬(弟)が出すセンタリングに誰一人反応しない
(鍵谷)ええー これひどいな なんで林原ちゃんや切山君は中に走らないの?
(小原)これがうちの弱点なんですよ 切山君はそもそもサッカー部ではないですし
高校時代サッカー部の助っ人やってた頃からしてもブランクが長いです
林原君は そもそもサッカーのキャリア自体が無いので、、、
(鍵谷)え?キャリア無いなんて ありえないでしょ? こんなの小学生で習うやつですよ?
(小原)サッカー始めたのが16って聞きました( ゜Д゜)
(鍵谷)ウッソ? それであのクオリティ?? 化け物じゃないですか?
(小原)なんか 小学校の時に不登校になったとかで 学校系の部活やユースは参加できなかったとか
サッカーの技術は全て独学で って話です
(鍵谷)ええ? 林原がチーム合流しにきて断ったバカがいるってことですか??
(小原)みたいです なんか不登校とか問題ある子はちょっととか言われたとか
(鍵谷)うっわ どこですか?それ 俺言いますわ クソすぎる
(小原)あ、じゃあ 後で聞いて送りますね( ゜Д゜)
(鍵谷)是非お願いします そんなクソ野郎野放しにするのは マジでダメです
林原みたいな天才受け入れないなんて どうりでスカウトが全然気づかなかったわけですな
林原なんてマジで聞いたことも無かったので 普通アリエナイすよ 森岡圧倒するような逸材なのに
でも まあ そうか 話戻りますけど フェニックスの守備戦術の理由はわかりました
なんか対策しないとですな
(小原)ほんと おっしゃるとうりで
(鍵谷)とりあえず 今年はシーズン開幕8月なので 色々準備できそうですね
(家元)え?そうなんですか?( ゜Д゜)
(篝)広報見てないんですか? (´∀`*)ウフフ
(鍵谷)とりあえず チーム内で決め事作って 練習して
後は 細かい技術指導とかですかね? 8月まで時間あるのでこのへんを徹底してやる感じじゃないですか?
(小原)それは、、、私 サッカー経験無いので指導力が、、、
(鍵谷)え?そうなの( ゜Д゜)
(家元)小原さんは史上初のゲームオタク監督なんですよ( ゜Д゜)
(鍵谷)うっわ 攻めてるなあ( ゜Д゜) 面白過ぎんだけど( ゜Д゜)
じゃあまあ コーチじゃないすか? 一人雇えば
(小原)コーチ? なるほど
(鍵谷)今はどのチームも兼業制で 練習はコーチがやるとか普通っすよ
監督は大まかな戦術プラン コーチに言うだけでって感じっすね
(家元)コーチかあ、、、 商店街にコーチなんか落ちてるかなあ( ゜Д゜)
(鍵谷)本当は俺やってあげたいんすけど 印西の方も指導しないとなので、、、
(篝)私もコーチは全然知り合い 居ないわね(´∀`*)ウフフ
(小原)でも 次の方向性は見えてきましたね
第二十五話に続く




