第十三話 ディ―ル
(家元)はいはーい
事務所の扉を開けるとそこには
(エバン)こにゃにゃちわデース
(幸子)あ、どもー
エバン夫婦が立っていた 昨日以来だが、、、
(家元)んん?どうしたんですか?
(エバン)あ、いえー ちょっと話聞くだけ聞こうとオモマシテー
(家元)んん?
(幸子)あ、スイマセン エバンまだ日本語よく、、、
えっとですね エバンの入部テスト?みたいなのってあるのですかね?
(家元)ええ?それってサッカーチームのですか?
(幸子)ええ? あ、ハイ
(家元)うわあ マジかあああああ ちょ、ちょっと待ってくださいね
――――――――――――――30分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(篝)じゃ、さっそく始めましょうか? (´∀`*)ウフフ
あの後家元があわてて 篝に連絡して急遽スタジアムまで来てもらった
事務所奥の応接室(なんて無いので テーブルとソファーを並べただけの簡易応接室)
に エバン達を座らせていた 家元が全員のお茶を新しく入れてきたお茶にとりかえる
奥側のソファーにエバン夫婦 手前に3人が座り 面談を始める
(篝)じゃ、エバン選手のプロ契約についてのお話でいいですかね?
(幸子)あ、ハイ
(エバン)ち、ちがよーサチ とりあえずお話聞くだけデース
(幸子)ちょ 何言ってるの?エバン
(エバン)何もわかてないのはサチの方デース ちゃんと(ディ―ル)しないと
後でとんでもない目にあうデースよ?
(篝)ふうん
そう言うと篝はニヤリと笑って メガネを人差し指でくいっと持ち上げた
家元は二人の顔を見ながらキョロキョロしている 小原も口が開いたままである
(小原)【なんか綾乃さんって凄いな 私はこういうのはテンでダメだ この人ホント
何者なんだろう、、、、、】
(篝)会長さん 昨日言っといた書類もってきて
(家元)はイイ ( ゜Д゜)
どっちが会長かわからない、、、 まだバイト来て数日なのに凄い人だ
篝は家元が持ってきた書類に目をとうすと 一枚の紙を取り出して テーブルの上に置いた
(篝)これが エバン選手を雇う場合にうちが出せる金額になります
あ、これは ゲームでも見たことがある 契約の時の書類だ
こんなのまでゲームは忠実に作ってあるのか 週給は8万円 後は細かいボーナスなどが
4~5万くらいで並べてある 無失点だといくら 何試合出るといくらといった感じだ
うちの経済状況だと週給8万は最高給レベルだろう てか既にこれ昨日のうちに
作っていたのか この人こうなるのを想定してたってことなのか、、、
(幸子)ええー エバンこれ凄いじゃない 英会話じゃこんなの夢の金額よ
(エバン)しゅーきゅー8万?だといくらデースか?
(幸子)あれよ 月によるけど32~40万くらい?
(エバン)おおー ( ゜Д゜) あ、 イヤイヤ てんで安いデース
(篝)ふう~ん
ちょっと篝の額に青筋が入った、、コワイなこの人 一見にこにこしてるんだけど
(エバン)僕 アメ―リカのチームで 30万ドルで雇われたのデース
こんなはした金で 買いたたかれちゃ困るデース
(幸子)ちょ エバン 何言ってるの スイマセン もう
(篝)30万ドルは移籍金かしら?
篝が青筋をたてながら めがねをくいくいさせながら話す
(エバン)いせききん? ハイたぶんそうデース
(篝)移籍金は給料とは違いますよ?
(エバン)へ?どういう
(篝)あら そんなこともご存じないの??
篝がそう言うと 急に流暢にしゃべりだした
(篝)移籍金は(チーム同士)がお互いに選手を売り買いするときに発生するお金です
基本 特殊な条項でもない限り移籍金が選手に支払われることはありません
AチームがBチームに300億支払った場合それはBチームが300億受け取るだけで選手には一円も入らないのです
(幸子)へえー そうなんだ
(エバン)んん?
エバンは半分口を開けたまま ぼーっとしている が、容赦なく篝はつづける
(篝)つまり エバン選手の3千万が(移籍金)だった場合 給料はもっととーーーーっても安かった
って事になります 選手がもらえるのはあくまで(お給料)ですから
(幸子)それって どれくらいの比率とかわかりますか?
(エバン)( ゜Д゜)
エバンはパンクしている
(篝)300億の移籍金の選手の場合 週給は個人差はありますが7千万くらいです
なので月に2~3億 年にすると20~30億ってとこですかね?
(幸子)うわーそれでもそんなにもらえるんですね じゃあ大体10分の一くらい?
(篝)まあおおよそですがそうですね なのでエバンさんの年収はその時は300万くらいだったかと
なので うちの提示額とほぼ同じか それ以下くらいです
(幸子)週給8だと そっか 年だと400近いですもんね
(篝)そうなりますね
(エバン)( ゜Д゜)
エバンは消えてなくなりそうだ、、、だけど 凄いごまかし方だな
私はゲームである程度相場知ってるけど メイジャーリーグのプロスペクトの若手選手は
年収3千万くらいはもらってるはず なので 彼の言う3千万は(給料)で移籍金では無い
でもここで真実話しちゃうと マズイので黙っていますが、、、彼に3千万払っちゃうと
今のうちの経済状況じゃ大変な事になりますし
(篝)じゃ 納得していただけたなら ここにサインを
篝は書類を差し出し サインしてほしい場所をとんとんと指でたたいた
(幸子)じゃ エバンいいよね?サインするよ?
(エバン)( ゜Д゜)
幸子は反応の無いエバンを無視してさらさらとサインをした
(篝)はい ありがとうございます じゃこれで契約成立ですね
(幸子)ハイ こちらこそですー
(エバン)はっ サチ サインしちゃったの?
(幸子)うん だって全然ダメとか言わなかったし
(エバン)オーノー マージ―でーすか エバンろくに覚えて無ーいデース
(幸子)でも 年収400万だよ 凄いよ 今までの何倍? 贅沢できそう
(エバン)え?400万デースか あ、結構くれるのですね ほんじゃ ま いいか
じゃこれで今日は帰るデース またオフ終わったり色々したら連絡くださ~い
(篝)は~い
篝はそう言うと事務所を出てく二人に手を振った
(小原)てか たぶん3千万って給料でしたよ
(篝)あら 知ってましたよ? (´∀`*)ウフフ
(小原)うわあ( ゜Д゜)
怖い人だと心底思った小原だった、、、
第十四話につづく




