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エンブレイドストーリア  作者: 桜木姫騎
エンブレイド鏡界編
62/66

船室前

 割れた窓から外へ出て機体を伝いながら寄生竜の前へと出た。


(ファントム)

『コイツをどうにかし無いと首都ガルドへ着く前に墜落するぞ!』


 とは言え飛行機の上で戦うのかよ!


(オルキス)

『リープ、みんな頼みが有る』

『ウチとトムのアニキは竜が大口を開けたタイミングで口の中へ飛び込む』

『リープにはウチ等と同行して』

『みんなにはここでウチ等が戻るまで攻撃して竜の気を引いてて欲しいんだ』


 巨竜を撃退するのは分かるが口内から体内へ飛び込むのは危険過ぎる、

他に方法は無いのか訪ねるが、他に方法は無いと言われた。

 竜の喉元に斬撃を飛ばし竜が大口を開けて悲鳴を上げた瞬間を見計らって

口の中へ飛び込む。


(リープ)

『どうなってるんだ!?』


 確かに竜の口内へ飛び込んだ筈だが中は貨物船のようになっていた。


(オルキス)

『船内にもベルスウォーリア達が居るから注意して進むよ』

『移動しながら詳しく説明するから』


 オルキスの話しによると寄生竜は元々ガルドが保有していた貨物竜と言う

巨大なドラゴンの骨格を元に作られた人造ドラゴンの貨物船だったが

旧ガルドの都が寄生虫型のモンスターの脅威に襲われた後に、

生き残った寄生虫型のモンスターが貨物竜に紛れ込み、

 船内に乗り込んでた乗員乗客全員をベルスウォーリアへ変えて

今日まで行方知れずだったと言う。


(ファントム)

『寄生虫型のモンスターもガルドの反乱軍が』

『国家転覆を謀る為に用意した物だったが』

『最後は蔓延する寄生虫の脅威に歯止めを掛けられず反乱軍側は全滅した』

『だが寄生虫の脅威を止める事が出来なくて』

『止む無く王族と貴族に軍人を中心に感染を免れた者達を中心に』

『今の天空都市へ逃げる形で移住する事となった……』


 その時に移動に使われたのが当時の貨物竜だったが、

最後の避難民を乗せてる最中に動力源にスライム状のバケモノが寄生して

寄生竜となったと。


(オルキス)

『ウチ等と勇者エリオンが出会ったのがその時だったんだよ』

『その時はエリオンが動力室のスライムを倒して』

『貨物竜から命辛々逃げ延びたんだが』

『後で知ったんだがスライム状の生き物は核が二つ有るらしく』

『その時エリオンは核を一つ破壊してたな』


 壮行しているとファントムが船室の前で立ち止まる。


(ファントム)

『少し……寄り道していいか?』

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