紫陽の最期
翌日、シュウが寺子屋に行く準備をしている時に霊奈がやってきた
「おはよう! シュウ坊元気か!」
「おはよう!れいなおばさん!それよもさぁ さむくないの?」
「全然寒くないわ、むしろ丁度いいくらいよ」
「霊奈おはよう、シュウ!早く行きなさい!遅刻するわよ」
「はーい。いってきまーす!」
そういうとシュウは寺子屋に向かって歩いていった そしてしばらく無言の大人2人、その静寂を破ったのは紫陽の方だった
「ねぇ…霊奈考えてくれたかしら…」
「考えたわよ…やっぱり貴女を退治するのは私にはできないわ」
「霊奈…ごめんなさい 親友の貴女に頼んだ私が馬鹿だったわ…」
「そんなことはないわ…ただ…もう少し早く言って欲しかったわ…」
二人はそんな会話した後しばらく黙り込んでしまった。
会話することなく紫陽の家でお茶を飲む2人、刻一刻と紫陽の寿命が迫るだけ…そのことを焦るように霊奈が口を開く
「紫陽!なんかやり残したこととか無い?私ができる限り手伝うわよ!」
「どうしたのよ霊奈…そんなに慌てなくてもいいじゃない」
「慌てるに決まってるじゃない!どうして紫陽はそんなにまったりとしてるの!?」
「私だって、まったりしてるわけじゃないの 死ぬ前にやるべき事があるの!」
「別に怒鳴らなくったっていいじゃない…」
「ごめん…でもこれだけはやりたい!って思ってるのがあるの…」
「そうなのね…それでやりたいことって何なの?」
「まぁ、シュウにある能力を託したいの」
「へぇ いいじゃん教えてあげようよ」
2人の会話がどんどん盛り上がっていった…
気がつけばもう夕方 シュウが帰ってくる頃
「おかあさん、ただいまー。」
「お帰りなさい シュウ」
「れいなおばさんは帰ったの?」
「買い物に行ったわ、今日はシュウの大好きな唐揚げを作るわ!」
「わーい!やったー!」
「ただいま〜鶏肉が安かったわ!あと野菜も安かったから色々買ったわ〜最近キャベツが高いのなんのってシュウ坊いつのまに帰ってきたの?」
「さっきー」
「おぉ!そうかそうか!じゃあご飯お母さんにご飯作ってもらうからちょっと待とうか!」
霊奈がそう言って紫陽がご飯を作って
全員がご飯を食べ終えた頃、紫陽がシュウに言った
「シュウ これから貴方を守る御守りを作ったから貴方にあげるわ。このペンダントにお母さんの思いが詰まってるわ」
「ありがとう!着けてみてもいい?」
「いいわよ」
「わぁ…きれいな雪の結晶のペンダントだね」
「褒めてくれてありがとう嬉しいわ」
「おかあさん、いつもありがとう!」
「どういたしまして…っ……もう遅い時間だから早く寝ましょうか」
「うん!」
この時霊奈は黙っていたが気がついていた紫陽の寿命がもう半日も無いと…
そして霊奈の意思が固まった…
「寝てくれたわ…霊奈…あとはよろしくね…私には時間がないのがわか…」
「分かるに決まってるじゃない…でも私は基本的に放任主義よ」
紫陽の言葉を遮るように霊奈が言った
立て続けに霊奈は言う
「私が貴女を楽にさせてあげる」
その言葉を待ってたと言わんばかりに紫陽が笑った
「ありがとう 霊奈…私…昨日の夜に頼んだ時点で確信してたの…貴女ならやってくれるって」
「やっぱり貴女、策士よね私がこうするしか無いって仕向けたわね」
「頭の回転なら、博麗の巫女さんなんかよりずっと回るわ」
「やっぱり最後の最後まで貴女に勝てないわね雪華の女王さん」
「最後にその名前で呼ばれるなんて思わなかったわ…」
その会話を最後に霊奈は涙ながらに構えた
「霊符「夢想封印」!!!!」
(有り難う 霊奈…そしてさよなら…シュウ…強くそしてあの人の様に優しく…)
夢想封印の光が晴れた頃には紫陽は姿を消してした…
霊奈は眠っているシュウの隣でペンダントを眺めていた…少しでも紫陽の温もりを感じるように




