第九話:主人公の目覚め
そんなこんなで空が暗くなりましたよっと。
結果、家に入れたのはあれから3時間後…。
なんでか分からないけど家の近くにくると
化け物達は帰っていくらしい。
結界か何か張ってんのかな?
にしても……。あいつらしつこい…。もう無理…。安心したとたんに睡魔が…。
ね…ねむ……
………zzzzzz。
……むにゃ……んっ……
……んーーー!
ふわぁ……。
もう朝か。
いっ!…つつつつつ……
あーーこれはもう完璧にアレだな。
間違いなく筋肉痛っすね。
っ!っつ…。
筋肉痛ってこんな痛いんだな…
前世では中学三年間ずっと帰宅部だったからなぁ…。
筋肉痛とは無縁の生活をしてたなぁ…。
こうやって考えてみると俺ホント運動してなかったなぁ。
それが原因でこっちで問題が…なんてことはないことを願っておこうか。
別に運動が出来なかった訳じゃないんだけどねー。
50m走なら確か6秒7,8ってとこだったかな?
まぁそこそこいいほうだったと自負してるんだけどねー。
なんで部活に入んないのかめっちゃ聞かれたしね。
理由は…
そんなことはどうでもいいか。
とにかく、この動くたびに来る痛みはいただけないな。
できるだけ今日は動かないようにしよう。
ってことは……ステータス確認or勉強か。
勉強もしたいんだけど…、
ビレスさんのステータスが気になるなぁ……!
でも、この前みたいな……
いやいや、あれはナニカノマチガイでしょう。
うん。ソレイガイニナニカアル?
よし今日は[ステータスを見てッちゃうぜーデイ]だ!
じゃあ、まずビレスさんのステ見たいなぁ。
ビレスさん探しに行こうかな。
~~~30分後~~~
「どこにもいねぇぇ!!」
はっ!つい声に出してしまった。
30分探して見つからないってどゆことよ。
でも特に謎に思えない!不思議!
でもステータス見てっちゃおう計画が破綻したな。
どうすっかなー。
……自分のでも見ようか。一応この前、戦闘?的なことしたし。
ってなわけで自分の手の甲を見ながら集中集中――
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名前:マルクス=アントニオ
種族:不明
年齢:3歳
性別:男性
HP:300
MP:150
STR:5
VIT:2
DEX:8
AGI:22
INT:1
MAG:1
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【スキル】
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【アビリティ】
《努力》Lv36 《集中》Lv36 《観察眼》Lv1
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――えっ?なんかめっちゃあがってるんですけど?
特にAGIが。
20倍はいってるんですけど。
え?もしかしてこれがチートすか?
……となれば…
…もはや、俺がこれからやることは決まったな…
……裏庭に行くぞ野郎どもおおぉ!!
鍛えて!鍛えて!鍛えまくるんだぁぁぁ!!
そんなこんなでそれから俺は毎日のように裏庭に行って鍛えまくりましたよっと。