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魔法と闇と絶望と  作者: 凛莉
最終章~騎士と王~
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第47話 人形遊び



転移した先は、ゼリスクの地上ビルの屋上。


「さーてと。まずは認識阻害魔法を掛けてっと」


これで誰にも気付かれないから・・安心して作業できるね



「んーっと・・・レヴィン、スピリーツ。自分のマリオネット作って」

〈・・あぁ。了解しました〉

〈マリオネット?・・・成る程!そういう事ね、分かったわ〉


キラりと一瞬、レヴィンとスピリーツが金色に光った。


すると僕の直ぐ傍の地面に、腕輪と魔導書。


「えっと、まずは僕のマリオネットを作って・・と」

マリオネットは魔力で造った自分の分身のようなもの。

少し作るのが面倒だけど、操作も自立も出来るから凄く便利。


そして目の前に立つのはそっくりな僕。

一定の時間にリーディ(見かけが)になるようにセットもしたしね。


えーっと、まず魔法ってバレないように硬化させて・・・

それでレヴィンのマリオネットを腕につけて・・

スピリーツのマリオネットはローブの中に隠す・・っと。


「これで大丈夫だよね」

〈調べた時に中身が空では、怪しまれますしね〉

〈うんうん、上出来ね!〉

機械系は他人が造っても中身がスッカラカンなんだよねぇ・・

やっぱり意思を持ってると楽だなぁ。





「さて、マリオネット発進!」


僕は見えないように伏せ、目を瞑った。






目の前には、伏せて目を瞑っている僕が居た。

よし、ちゃんと出来てる。手足も・・大丈夫


それじゃあまずは・・・思いっきりジャンプして、一旦敷地外に出よう。

正面からの方がやっぱり燃えるよね


よ・・っとと、少し遠かったかな?でも近くだとバレちゃうし、この辺がちょうどいっか。


さて、門のところまで来たから、突撃して、魔法(ただの光の球)をぶっ放す!


すると当然・・・人がいっぱい出てくるよねぇ

武装している数名が僕を取り押さえる。


「くっ、やめろっ!!」

とりあえず抵抗してると、だんだん人が集まってきた。

ふふ、こういうの初めてだけど、中々楽しいものだね。

・・まぁ本当に捕まってる訳じゃないってのもあるのかも知れないけど


「大人しくしろ」だの結構騒がしいなぁ・・・

僕からすればお遊戯か何か、その程度だよ。

質が落ちたかな?昔乗り込んだ時の方が楽しかったのになぁ



ふと伏せていた顔を上げると、丁度人が居なくて、地上ビルが見えた。

ちょうど真ん中の窓に、ユズキとマーレが見えた。

周りに気付かれない程度に笑ってみせる。

あの二人だから多分・・・


驚いているのがよく分かる。

表情が見えるギリギリの位置だから多分あっちにも見えてる筈。



グイと上へ引っ張られる 立て、という事かな。

押さえつけられてるので中々立てなかったけど、怪しまれない程度の力で無理矢理立つ。

簡単に立っても怪しまれるだけだしね。


前に引っ張られる。行き先はゼリスク本部・・かな

まぁ歩けって事なんだろう。

あれ、人だかりが無くなってる、飽きたかな



結構サクサクと歩いていく。

本部前の魔法陣には人だかりが出来ていた。

カメラか何かを持っているから、報道陣的なヤツかな?

まぁ僕はそれを無視して進む。


ザワザワしていて、「本当に子供か」とか、そういう事ばっかりだった。

・・少し気にしてるんだよねぇ

あれから全然背が伸びない。

130cm位かなぁ・・・


ユズキ達が少し羨ましい。

まぁ小さいと楽な時もあるけど・・






そんな事を考えていたらいつの間にか、僕も入った事が無いゼリスク本部の最下層に来ていた。

多分ここは・・収容所だね。檻があるし、魔力コーティングされてる。

これはちょっとやそっとじゃ出れないね。

後は魔力を制限する道具か何かでも付けられるかな


予想通り、首輪を付けられた。

魔力の量はマリオネットに入るギリギリの量しか入れてないし、

元々抵抗する気も無いし別にいいんだけどね・・・


その後、レヴィンとスピリーツを取られ、そのまま檻の中に入れられ、鍵を閉められた。

こんな風になってるんだ・・・



・・・・・思ったよりも詰まんないなぁ

レヴィンもスピリーツも居ないし・・・


しばらく中をウロウロしてみるが、狭いし本当に何も無い。

壁に小さな穴も開いてない。


何か遊べる物でも持って来たら良かった。

あ、でも取られちゃうか・・・




突然心臓がドクンと高鳴る。

それに伴って、眩暈がして、その場に立っていられなくなる。


「・・・っ」

ドキドキと鼓動が早まる。

目の前の床が歪んで見える。


いつになっても、これはキッツい・・・・


これが、マリオネットにセットしておいた、一定時間のリーディ化。


背中に何かが乗っているような感覚。

恐らくこれは、翼だろう。


何名かの職員が、異変に気付いてやって来る。

まぁこの時の僕は正気じゃないから、檻に向かって魔法弾を出す。

威力は弱いから、檻に当たった瞬間、それは消え去る。


僕はそれに構わず何度も撃つ。

無駄な事と分かっていても。




職員が何か言っているが、僕の耳には届いていない。

・・届いているけど、ね。


チクッと足元に何か細い針の様なものが刺さる。

麻酔・・か・・・・


重たくなって倒れていく体。僕はそれに逆らわずに目を閉じた。




一回自立モードにさせておこう。

1時間位経ったら、もしくは何かあればまた操作するけどね。




思いっきり目を開けると、そこは空が広がっていた。


〈捕まったは良いけど、これからどうするの?〉

「後は運次第。 死刑にされてそのまま執行されてくれれば、手配書も無くなって、

多少身軽になる筈だよ。」

他人の空似ってよくあるじゃない?


〈多分、星武さん位なら、察してくれると思います〉

「うん。ユズキ達はいいとして・・・これからどうしよ」

星武なら、大丈夫。


〈・・・考えてないの?〉

「あんまり」

サラっとそう言う。本当に何も考えてないなぁ・・・


〈駄目じゃない!!〉

〈・・・いつもの事です、諦めましょう〉



〈貴方も大変ね・・・・〉

〈まぁ・・〉


機械と魔導書の呆れた声が聞こえてきた。


・・・失礼だなぁ

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