第27話 苦しみの果てに
ふと気が付いた時、そこは外だった
「・・ここは」
ゴゴゴゴ・・ なんて効果音が似合いそうなこの街
「どこ?」
逃げ惑う人々
見慣れぬ鉄の兵器
赤黒い、灰色の空
そこから落ちてくるのは巨大な鉄の球
「・・・あぁ」
なんだ、今なにが起こってるのか・・分かった
「戦争ね」
「きゃあっ!?」
ドサリと目の前で、僕と同じくらいの少女が転んでいた
「!!」
その少女はとても、似ていたんだ
「スピリーツ・・?」
「う・・・」
鉄の球が僕らのすぐ側まで来ていた
「危ない!!」
僕は少女を抱きかかえ、横に逃げた
ドォォォォン
その、10秒後ぐらいに球は落ちた
「うわっ」
爆風で2人、転んだ
「キャアッ!」
「・・ごめんね、大丈夫?」
「ありがとう、助けてくれなかったら・・・」
パァン
乾いた音が鳴り響いた
倒れた少女の胸から溢れる血飛沫が
僕の顔や服に付く
血の臭いと、スピリーツに似た少女の香りで気持ち悪くなった
涙が出そうだった
「なんだ、一人だけか しかもガキかよ・・」
「おま・・え・・がスピリーツ・・を・・!!」
まず、その街を全て破壊した
その後はその世界を破壊した
そしてあの時と同じように、僕の意識はどこかへ行った
また、目が覚める
「・・・」
そして、消える
これの、繰り返し
いつもスピリーツに似た少女や女性が、殺される
それを何百年、何千年と繰り返している
その時に僕が奪った命の数は、星の数
今の僕は、最初の僕に一番近い姿だった
「・・・・ごめんなさい」
ふと、この言葉を口にする
オマエノセイダ
イクラ謝ッタッテ、ユルサナイ
キエロ
キエロ!
バケモノ!
頭の中から、声が聞こえる
「ごめんなさい、ごめんなさい・・!」
オマエノセイ オマエノセイ オマエノセイ
バケモノ バケモノ バケモノ
キエロ キエロ キエロ
二重、三重と、何重にも重なって聞こえる声
それは並の精神じゃ、1分と持たないであろう
しかし彼は10分、一時間と耐えていた
「や・・やめて、もうやめて・・!! もうっ、もう・・・!」
もう・・・
耐エラレナイ
「う・・ああああああああああああああああああ!!!」
このループから逃れる術はただ一つ
自らを封印するのみ
「あああああああああああああああああ!!」
ふ・・と体の感覚が全て無くなる
僕はその場へ倒れこむ
眠る前 最後に見たのは・・・
「いつになったら、僕は自由になれるの?」
純粋な頃の、僕自身だった
倒れた彼を睨み、見下す人影
「・・・破壊神とて、人の子・・か」
今度は少し悲しそうな顔を向ける
「あの時そっとしていれば、よかったかも知れぬな」
そう言うと人影は消えた
そして、彼の身体も、砂のように零れ落ち、消えた
残された夜の森はとても美しく、哀しいものだった
ザワザワと木々達が揺れている
そんな音に混じって
「リーディ・・・」
そんな声が、聞こえた気がした
「ここか?事件があった場所は」
「ああ ・・しかし何にもねぇな」
2人の若い男が森の中を歩いていた
「ったく、俺達ゼリスクはこんな下らん事は無視するというのにねぇ~」
「そうだな、人探しなんて 理由も無いし」
「あーあ、もっと名誉とか、そういうものが獲れる任務が欲しいな」
「次、行くぞ 転送」
そして男達は消えた
学校、始まりました
ほとんど更新できてない・・
すいません・・




