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もう一人のお客様

そして…サブリナは優也達の部屋へとお呼ばれする事となった。




ボスから後方支援を言い渡されていたサブリナだったが、彼女達の今後の活動を左右すると言っても過言では無いプラティナからの誘いを断る訳にもいかず、また、先日の一件がバレていない事もあって、強く念を押された上での訪問という次第になった…



リビングのドアが開いて、その光の中からプラティナに連れられてサブリナが優也達が住む部屋へとやって来た。



「さあ…遠慮しないでどうぞ…」



「お、お邪魔します…」



「ビックリしたでしょ…ウフフッ。


ここは王宮とは比べ物にならない位…小さな部屋だけど…私が私に戻れる場所なの。」





そう言いながらお茶の入ったティーカップを彼女の前に置いてプラティナは微笑みかけた。






王女様……


でも…どういう事だろ⁉︎


私が私にって…






「ただいまぁ〜!!


ママ〜!!イチゴのケーキ買って来たよ〜!!


あっ!!サブリナさんだ!!」





「ウフフッ…リル君…お邪魔してます…」



駆け寄るリルを受け止めて緊張気味だったサブリナの表情に初めて笑顔の花が咲いた。




「サブリナさん…いらっしゃいませ…ゆっくりしていってくださいね…」


リルと一緒にリビングに入って来たミスが深々とお辞儀をする…



「ミスちゃん…ありがとう!!」



ミスはニコッと笑って両手に持っていたお花をプラティナに渡す…



「はい…ママ!!」



「ありがとう!!」




そして最後に優也が顔を見せた…



「ただいま!!」




…ドキッ!!





サブリナから笑顔が消え、また緊張した面持ちへと戻った。




…ただ一つ、さっきまでと違っているのは誰もが一目で分かる位に頰が紅潮し、赤面していたのだった…





「あっ…」




「や、やあ…」




「こ、この間はどうも…」




「あ、ああ…こちらこそ本当に助かりました!!


ありがとう!!狭苦しい所だけど自分の部屋だと思ってくつろいでね…」





「…ありがとうございます…」





「さあ…サブリナさん…今日は私が腕にヨリをかけた料理を作るからテーブルに着いてね…」



「は、はいっ!!」





プラティナは花を花瓶に活けてリビングテーブルの上に置いた。そしてキッチンの中に戻って鼻唄混じりに楽しそうに料理を作り始めた…



楽しそうなプラティナを見つめるサブリナ…





「王女様が料理を…魔法でパパッと作られないのかしら…?


私達はまだ魔法使いと言っても半人前だからあらゆる事を魔法で補おうとするのは難しい…だけど…



王女様のような方ならご家族の分と私一人のもてなしなんか容易たやすいものだと思うけど…⁉︎」




サブリナはキッチンのご機嫌そうなプラティナを不思議そうに見つめていた…その時…



ピン…ポーン…



インターホンのチャイムが鳴った。



「はあい!!」



「ティナ…僕が出るよ!!」



「そう…じゃあお願いします!!」



そう言ってソファから立ち上がった優也…




サブリナは緊張を解く為にティーカップのお茶に口をつけた…





しかし次の瞬間、不敵な笑みを浮かべながら優也に連れられてリビングに入って来た人物を見てサブリナはお茶を吹き出しそうになった…






「ティナ…もう一人、お客様がいらしたのだけど上がって頂いていいかな?」



「あら…あなたのお知り合い…?」






「はじめまして…プラティナ王女様…



わたくし、ジュエラ王宮御用達の宝石商を営んでおります…マーブルと申します…



今後ともお見知り置きを宜しくお願い致します…」


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