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風を掬う者(先行版)  作者: 愚者x2
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弐章/英雄/挿話弐拾壱/向きが替わった風

燿炎達反乱軍掃討の報告後、露衣土は各地に残存する

抵抗勢力への威力制圧に、更なる力を注いだが、八ヶ月を

経た現在も未だ、精霊の星全体を制圧するまでには至ず、

それどころか、力で捩じ伏せようとすればする程に、

抵抗勢力が後から後から湧き出て来るように感じていた。

そんな折りに、驚くべき報告が舞い込んで来た。

〈大地の大陸が復活〉

〈燿炎達反乱軍が大地の大陸に新たな国家を建てた〉

大地の大陸が復活した事は俄には信じ難い事であった。

しかし、その事に燿炎が絡んでいるとなると、

話が変わってくる。

しかも、部下の報告によれば、燿炎達は死んだはずである。

その死んだはずの燿炎達が大地の大陸を復活させ、

大地の大陸に新たな国家を建てたのだ。

こうなると、もう、噂などというレベルの話ではない。

抵抗勢力の勢いが衰えない原因も、恐らくは、

『此処』にあるのだろう。

露衣土は思った。

風はもう、自分には吹いていない、と。

しかし、不思議と悔しさは無かった。

むしろ、燿炎が生きていた事が嬉しかったくらいであった。

とはいえ、後に引く訳にもいかない。

「燿炎よ、見事、私を倒してみせよ」

露衣土は覚悟を決めたかのように一人呟いた。

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