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72/97

や

矢印のように飛んでくる誹謗中傷。


画面を閉じても、通知を切っても止まらない。


「消えろ」


「見たくない」


「次はお前だ」


文字だけのはずなのに、夜になると部屋の中で音がする。


「ヒュン……」


何かが空気を裂く音。


一本。


また一本。


「ヒュン、ヒュン……」


壁に目を向ける。


何もない。


だが、スマートフォンの画面には新しいコメントが一件。


「もう刺さってるのに、気づいてないんだ。」


その瞬間、


「ドスッ」


という鈍い音が部屋に響いた。


翌朝、壁一面には無数の矢印が描かれていた。


すべてが、私のいる場所を指していた。


そして私は。

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