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異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜  作者: mitsuzo
第二章

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242「四つ柱のアザゼルVSアレクサンドル・アーサー(1)」



「ひゃはははー! いくぜぇぇ!!!!」


 長身ピエロ男こと『()(はしら)のアザゼル』と世界最強の男『アレクサンドル・アーサー』が激突。さきに手を出したのはアザゼルだった。


 アザゼルの長い腕が鞭のようにしなるような動きでアーサーに迫る。


「うげぇ?! なんだ、あれ!」

「な、なんで腕が、あんなにしなるんだよ⋯⋯」


 探索者(シーカー)らも唖然とする中、アザゼルの鞭のような腕が無数にアーサーの体を襲う。


 ズババババババババババ⋯⋯!!


 しかし、


 パン⋯⋯パン⋯⋯パパパパパパパパパン⋯⋯っ!!!!


 なんと、超スピードで迫ったアザゼルの鞭のような腕の攻撃をすべて《《片手》》で弾き返した。


「す、すげぇぇ!!!! あの超スピードの攻撃をすべて弾き返したぞ!?」

「いやいや、しかも片手だけでって⋯⋯おかしいだろ?!」


 アーサーのまさに異次元のスピードに興奮する探索者(シーカー)たち。さらにはアザゼルも、


「へぇ! すごいね、君。俺の超高速の『鞭打』を片手で払うだなんて。いやぁすごいすごい!」

「⋯⋯そりゃどうも」


 ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながらパチパチ拍手をしてアーサーを褒めるアザゼル。まるで煽りそのものに見えるもののそれに対してアーサーはただ淡々と一言返事を返しただけだった。


 それは周囲から見れば「まだまだこれから」という感じに見えただろうが実際は、


(本気を出さないで《《これだけの力》》⋯⋯なのか!?)


 アーサーはアザゼルの力を目の当たりにしてかなり驚く。

 それを見たアザゼルがどこか確信めいたように口調で言葉をかける。


「あれあれ〜? もしかしてアーサー君⋯⋯⋯⋯君《《ビビってる》》ぅ〜?」

「⋯⋯」


 そんなアザゼルの言葉に返事をせず、ただ睨み返すだけのアーサー。


「あひゃひゃひゃひゃ! マジかよ?! 君、本当にビビっているようだねぇ〜!!」

「⋯⋯」

「いやいや何も答えないってそれ⋯⋯『肯定』を意味するけどいいのぉ〜?」

「⋯⋯」

「それでも何も答えないんだぁ〜。そうかぁ〜。は〜つまんね⋯⋯⋯⋯死ねよ」


 瞬間——先ほどの鞭打以上の超スピードの手刀がアーサーの首めがけて飛ぶ。しかし、


 ガシッ!


「なっ! バ、バカな⋯⋯っ?!」


 アザゼルはアーサーが(おの)が手刀にあっさり首を狩られると思っていた。それだけにまさか手刀を避けるどころか掴まえられるなど全く想定しておらず、その結果、滅多に表に出さない『素』の表情を浮かべた。


「別に⋯⋯(ボソ)」

「あ?」

「別に私は貴様に対して恐れを抱いているなど⋯⋯⋯⋯1ミリもない」

「な、何だと⋯⋯っ!?」


 アザゼルはアーサーに掴まれている腕を無理矢理引っこ抜こうともがく。

 するとアーサーは特に気にすることなくパッと簡単にその手を放す。


「お、お前ぇ! たしかにさっき俺の鞭打を見てビビっていただろうがっ?!」

「ビビる? 違うな。たしかに貴様のあの鞭打は驚異的なスピードだったが、しかしそれは力を抑えてもこれだけの攻撃ができるのはまぁ普通にすごいなと⋯⋯《《ただ感心》》しただけなのだが?」

「な⋯⋯っ!?」


 冷静にそして淡々といつもの冷静沈着な態度で語るアーサー。

 そこにはまさに《《いつもの世界最強》》⋯⋯アレクサンドル・アーサーがそこにいた。


「さて、それでは今度はこちらから行かせてもらうとしよう」



********************



——池袋ダンジョン 5階層


「どうやらここで一戦交えたようだな⋯⋯」


 目の前の喋る魔物の死体を見ながら呟いたのは女帝マーレ。


「ああ。それに下からいろいろと《《面白い気配》》を感じる⋯⋯近いかもな」


 そう呟くのはオメガ⋯⋯いや今はもうすでにデスマスクの仮面を脱いだ《《結城タケル》》がそこにいた。そして、


——————————————————


:やってきました、池袋ダンジョン!

:来たぜ、来たぜぇぇぇ!!

:ていうかここまで爆速で来たからあっという間だったな

:そして二人の爆速についていこうと気概を見せた配信ドローンのおかげで画面の揺れもこれまでにないも⋯⋯おぇぇぇ!

:ふん、何をいまさ⋯⋯おぇぇぇ!

:配信ドローン君の努力の成果が出ましたな

:出さなくていい定期


——————————————————


 と加賀見の希望どおり配信ドローンを起動し配信していた。

 ちなみに配信しているチャンネルは『オメガちゃんねる』。


 当初タケルは加賀見に「俺のチャンネルじゃなくギルドのチャンネルでの配信じゃないの?」と聞いたが、加賀見から「いえこれだけオメガ様には無理を聞いてもらっているんです。せめて配信くらいはオメガ様のチャンネルで配信いただき少しでも金銭面でお返しできればと⋯⋯」と言われたためだった。


 そんなタケルとマーレがドローン配信をしながら『池袋ダンジョン』に入ったのはほんの10分ほど前。

 中に入ってすぐは特に変わり映えのないいつものダンジョン内部だったが『5階層』に足を踏み入れるとそこに無数の喋る魔物の死骸が転がっていたので一度足を止めたのが今⋯⋯というわけである。


 さて現在、さも当然のように配信視聴者や掲示板住人に『オメガの正体を曝け出したこと』『結城タケルとして初顔出ししたこと』を受け入れられ《《やっと》》落ち着いた状況なのだが、しかし池袋ダンジョンに入った直後⋯⋯配信ドローンをONにしたときそこは、まさに『お祭り騒ぎ』状態と化していた。

新作はじめました!


『TS転生者の生存戦略〜Transsexual Reincarnation's Survival Strategy〜』

https://ncode.syosetu.com/n3337kz/


毎週土曜日10時頃投稿


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