第三回 QandAコーナー
前回、アラディアちゃん
霞さんのQ&A
霞「YEEEEEEEEEEEEEEEEEEAAAHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!霞さんのQandAコーナーはっじまっるよ~!!!」
美羽「飛ばしてますね霞さん」
霞「そりゃ頭の中飛びまくりよ!本編であまり出番(戦闘描写)ねぇし、このコーナーで存在感だしていくしかねぇじゃん~」
蛍「ははは、次回はきっと出番増えますよ」
霞「どうかね~、そういうのは作者次第だしな~。二人が毎回死にかけてんのに私顕現すら一度も使ってねぇんだぜ~!?今回したこと集の保護者とパンケーキ作っただけだぜ?」
美羽「パンケーキ美味しかったです」
蛍「霞さん料理得意なんですね。酒を控えれば引く手数多じゃないんですか?」
霞「蛍~。私から酒取ったら何が残ると思ってんの?生きてるだけの抜け殻になるぜ」
蛍「そ、そうなんですか」
霞「酒と共に産まれ酒と共に生き酒を枕にして寝て酒と共に死ぬんだよ私は」
美羽「血がアルコール含んでそうですね」
霞「あはははは!自分を飲むってのもいいかもね~。今度試すか」
蛍「さて、雑談はここまでにしてゲストを呼びましょう」
霞「Exactly!!じゃあスペシャルゲストを呼ぶぞ~。今日は二人だ!!ゲストさんいらっしゃ~い」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド(どこからともなく聞こえてくるドラムの音)
パンパカパンパンパ~ン!!!
アルディ「やあやあやあ。ついこの前ぶりだね諸君」
餓車「・・・・・・小僧も久しぶりだな」
霞「つーわけで今回の犠牲者の方に来て貰いました~。人形師のアルディと鬼種の餓車で~す」
美羽&蛍「「お久しぶりです」」
アルディ「この栄えある舞台にお呼び頂き感銘を受けたよ。我々も出来る範囲で、互いに理解を深め合おうじゃないか」
美羽「栄えあるって・・・ただメタいこと言いながら本作の用語とか紹介するだけですよ」
餓車「どちらにせよ語り合うことに他はあるまい。どうせ俺たちはこれから出番がないのだから」
蛍「否定できないのが辛いところですね」
霞「いいじゃんいいじゃん。人は死のうがその意思が途絶えることはないんだから」
餓車「まあ、大体そうだな」
霞「じゃあさっそく説明していきますか!まず最初はこれだ!!」
Q、アルディと餓車の顕現について
アルディ「さっそくか」
餓車「お前からだ、話せ」
アルディ「では僭越ながら話させていただこう。
私の顕現名はマリオネッター。具現型で、発動時には私の背後に浮遊する道化人形が現われ、その手から大量の操り糸を出す。この糸に触れたものはものいわぬ人形と化し、肉体的にも、精神的にも私の支配下に置かれる。まあ、彼女にはあまり効果がなかったがね」
美羽「こういったら失礼なんですけど、殴られて嬉しいって言ったり、私の身体を隅まで見たり、意外と変態さんですか?」
アルディ「否定はしない。それに、それを言うなら咎人なんて全員変態だ」
咎人「「「「「ぶち殺すぞお前」」」」」
アルディ「やれやれ、方々から恨みを買ってしまったようだ」
餓車「俺も殴りたくなった」
アルディ「さて、この顕現を発現したきっかけを話そう。
本編で話した通り、私は美しい者を美しいままで保存したかったんだ。
自慢話で恐縮だが、私の母はそれは美しい人だった。30代後半で私を産んだのが嘘のように、彼女の笑う姿は数多の男を魅了し、紅潮する頬は薔薇のようだった。
その時の姿を今も覚えている。私の誇りでもあったよ」
美羽「綺麗なお母さん、ですか」
アルディ「ああ、けれどね。美しさと人生の幸福は必ずしも比例しない。
その後の母は惨めなものだった。いかにドレスや宝石で身を飾っても、化粧や香水で隠しても、時は残酷に美貌を奪う。
年々皺が増える自分の顔に、母がどれだけ絶望したか。自分より若く美しい者を見て、母がどれだけ嫉妬の炎で身を焦がしたか。
私は別に良かったんだ。母はそのままの母の姿で。だが彼女はそうはいかなかったらしい。
鏡を前に何時間も立っている彼女を見て、私は思ったよ。『ああ、殺してあげよう』と。
愛ゆえに殺せる。その感情を、あの時初めて分かったのかもしれない」
美羽「・・・・・・・・・」
アルディ「私はナイフで彼女の胸を刺した。彼女の時を固定した。信じられないような目をしていたよ。けれど私の手は震えていなかった。
人形と出会ったのは、その後家を飛び出した後だ。そこらに売っている30㎝ほどの木製人形。だが私はそれに永遠を見た。
あの事件の後だからか、それを見て一目で『これだ』と分かった。パズルのピースがはまったように、私は決めた、決まったんだ。
感極まる想いだった。その時既にもう、マリオネッターは私と共にあった」
美羽「それが、きっかけなんですか」
アルディ「そうだ。それから私は故郷で人形制作の腕を磨いた。師匠から皆伝を賜り、すぐにでも堅洲国へ足を運んだよ。
ニライカナイという場所があってね。混沌の様相そのものだったが、不思議と居心地は悪くなかったよ。
その頃の私は一人でも多くの者を人形にしたい欲求に駆られていた。咎人は自分の欲望に素直な分、自分自身でも想念を抑えきれなくなることがある。
そのためには霊格を高める必要があった。上を見れば星の数ほど強大な咎人がいる。下を見れば後続たちが着々と力をつけつつある。
自分の力で望む未来を勝ち取れ。堅洲国の暗黙の了解だ。
私がバトルフィールドにいたのはそれが理由だよ」
美羽「より多くの者を人形にするために」
アルディ「ああ。そこに現われたのが君というわけだよ。
残念だ。非常に残念だよ。君を美しい人形にしたかった」
美羽「お気持ちだけ受け取っておきます。やることがあるので、それまでは止まれません」
アルディ「はは、なら君はそれでいい。
まあ、長々と語ってしまったが、ようするに老いというものが許せなかっただけだよ私は。
だからまあ、君の身体をじっくり見たり殴られて嬉しかったりしたあれは、美しいものに会った衝動だよ、うん。
全世界の芸術家特有の現象だ」
芸術家「「「「「はっ倒すぞお前」」」」」
餓車(やべぇめっちゃ喋ってるじゃん。俺そんな喋れねぇぞ・・・・・・)
アルディ「さて、次は君の番だよ餓車。もうこの後は回想でしか登場しないぞ。喋れる時に喋っておくんだ」
蛍「お願いします」
餓車「ぬ、ぬぅ。では語らせてもらおうか」(ああもう、どうにでもな~れ)
アルディ「では皆様、ご静聴あれ」
餓車「本編でも話した通り、俺は生と死を幾度も繰り返し、そして何時の日か輪廻を認識した。
それ自体は餓鬼になってからの体験ではない。霊格が一定にまで高まるとそのような事が起きるらしい」
蛍「世界法則の体感ですか」
餓車「世界は牢獄だ。輪廻に繋がれ、牢屋の中を行ったり来たりするだけ。
解脱に至れるものは少ない。熾天使ともなれば世界法則にも抗えるらしいが、そこに至るには大量の魂を喰らう必要がある。
どちらにせよ長い時間と労力を要する。
一切衆生悉有仏性というが、仏となりえた者など世界全体から見れば極少数」
蛍「簡単になれるものではないでしょうね」
餓車「そんな狭き門を通れだと?それまで苦しめと?
救いはそれ以外に存在しないと?
冗談ではない。俺は餓鬼界で、終わらない飢えと渇きに苦しみながら、新たな道を切り開くと決意した。
その果てに掴んだのがこの顕現 破輪だ」
蛍「生も死も砕き、魂の輪廻活動を終わらせる無形型」
餓車「それこそ俺の救いの形だ。それを、まさか自分そのものを書き換えて否定するとはな」
蛍「美羽も言いましたが、やることが残っているんです」
餓車「ああ、そうだな」
霞「さぁて、積もる話もあるだろうけど、紹介が終わった所でそろそろ次いってみますか~」
Q、宇宙論について
霞「本編で度々登場する宇宙論ってもんを説明するぞー」
美羽「宇宙論ってあれですか?多元宇宙論とか、膜宇宙とかいうあれ」
霞「大体そんなもんだな。
葦の国にはね、大量の宇宙論があるわけですよ。
世界に住まう存在が提唱した、世界のモデルとでも。
当然拡大を望む葦の国はそれを徹底的に受容するわけさ。しかも矛盾すら許容しながら。
その結果何が起こるかというと、全ての宇宙論を複合した超宇宙観ってのが形成されるんだよ。
多元宇宙的な世界に膜宇宙論や親宇宙論が上から加わったりして倍加したりとかね」
美羽「でも、それって矛盾しませんか?この宇宙は一つだけど多数ありますって言ってるようなもんですよ」
霞「矛盾するよ?そこは矛盾率とかいう用語を交えて説明できるけど、詳しい話は本編で・・・・・・話されんのかな~?まあ、いつか詳しい話はする予定ですぜ。
集もその宇宙論を応用してきた咎人と戦ったしね。
宇宙論は無数にあるからねぇ。例をいくらか挙げるとするなら・・・・
まず大雑把に宇宙が複数ある多元宇宙やマルチバース。
一つの宇宙から子供の宇宙が無数に生まれて、さらにその子供宇宙から無数に孫宇宙が生まれて・・・・・それを繰り返す親宇宙だったり。
ifを許容する平行宇宙だったり。神話の宇宙観だったり。
ひも宇宙論、膜宇宙論、泡宇宙論・・・・・・・・。あと宇宙論とは少し違うけど数学の空間とか」
美羽「まあ、ようするに一杯あるんですね(頭ショート)」
霞「そ。その何もかもを含めたものを葦原中国って言うんだよ」
Q、サラミナの顕現について
サラミナ「というわけで呼ばれたわ」
集「え?うわぁ!!?なんで君がここに!?」
サラミナ「あら、私だって貴方に殺されたゲスト役よ?それとも来てはいけない理由があるの?」
集「い、いや。無い。無いけれども」
サラミナ「ふふふ」
美羽(手玉に取られてる)
霞「サラちゃ~ん。そろそろうちの後輩いじめんのよしてあげてくれ~」
サラミナ「あら、いじめるだなんて心外だわ。まあいいでしょう。
私の顕現は名前のまんま、『悪性腫瘍・サラミナ』。
能力は任意の場所に私を出現させること。今回は集の体内や縄張り中に自分を配置したわ。
応用として相手の肉体を操作したりもできるわね」
集「そんで宇宙論と組み合わせて能力を強化したと」
サラミナ「ええ。使えるものはなんだって使う。基本でしょう?
適当に嬲って弱ったところに止めを刺そうと思ったけれど、駄目だったようね」
霞「類感魔術を使った偏在体殺し。病特効のミカエルの魔術。この二つを使ってなんとか勝てたって感じだね~。
教えてくれたアラディアさまさまだね」
集「なんとか勝てたって感じです。どっちか欠けてても俺が負けてました」
蛍「餓車さんは類感魔術使えますけど、サラミナに顕現通用しますか?」
餓車「無理だ。格が違う」
サラミナ「ふふふ、残念」
霞「集、あんたはまぐれで勝てたけど、対類感魔術の偏在とか普通にあるから注意しなよ?」
集「へ~い」
サラミナ「今思ったのだけど、艦○れとかア○レンとか、最近擬人化ものが流行っているでしょう」
集「?まあ、そうだけど」
サラミナ「私いいこと思いついたの。私の世界の設定ではね、色んな病が人の皮を被って襲いかかってくるの。
それに対抗する医師っていう戦う医者がいるのだけど、それ使えないかしら?」
集「ええと、つまり?」
サラミナ「病気を擬人化したゲームを作ればいいのよ!ほら、美少女キャラとかにすればいくらでも人を釣れるでしょ。そんなスマホゲームがあれば需要あると思わない?」
集「需要!?あるの!!?」
サラミナ「あるわよきっと。最初は可愛い女の子に惹かれて、好きなキャラクターが見つかって、そのキャラクターってどういう病気なんだろうな~って調べることで啓蒙活動を促進できる。
完璧なロジックじゃない。病気の種類も腐る程あるし、ネタは尽きないと思うわ。なんならはたらく○胞みたいに漫画書いたりすればいいし」
集「えぇ・・・・・」
霞「お~い、それ以上メタい話は止めな~」
Q、インフレ大丈夫?
霞「こりゃあ作者に聞かねぇとわかんねぇな~」
蛍「最初と比べると結構規模が大きくなってますからね」
美羽「初期の頃なんて、私音速を超える程度しか出せなかったんですよ?」
霞「それが今や無限に加速したり宇宙ぶっ壊すとかデフォだからね。今の二人ならブルーワズなんて指一本で潰せるよ。これ以上の表現とか大丈夫なの?」
作者「考えてはいるけどぶっちゃけやり過ぎた感があります」
美羽「抑える事もできたでしょうに。自分で自分の首絞めてどうするんですか」
作者「インフレで一番きついのは作者なんですね、書いてて気づきました」
蛍「なおさら何やってるんですか」
作者「私の実力不足もあるけど、大体蛍のせいだからね」
蛍「僕ぅ!?」
美羽「ああ、何か分かる気がする」
霞「まだ常識内の美羽と違って、一人だけ異世界行ってどうぞって性能してるからねあんた」
作者「私自身も考えたんですよ。もし考えただけで全て実現できる万能能力を得たらどうするか。
かつそれを戦闘に活かすとしたらどうするか、と」
アルディ「あー、なるほど」
作者「まず自分がめっちゃ強くなるよう想像するでしょ。
相手を想像上で消したり発火させたり氷漬けにしたり、星を落としたり銀河を壊したり宇宙をぶつけたり。あと自分を不老不死にしたり、常時無敵にしたり。
どう考えてもボス側の能力だよなって今も思ってるんですよ」
蛍「そ、そうですか?無双できたのは三層までで四層からは全然太刀打ちできてませんよ」
美羽「相手を書き換えようとすると干渉力とか抵抗力とかの要素が絡んでくるからね」
霞「もっと後になれば執行力とか強制力とかって専門用語が出てくるぜ~」
美羽&蛍「えぇ・・・・・」
作者「初期の構想ではそんなに複雑じゃなかったんですよ。
もっとシンプルな異能バトルって感じで。けど書いてる内に脳裏に浮かんだというか説明に必要だとかの理由で独自用語が増えていきました」
霞「そんで蛍の顕現の扱いをどうするかでこうなったと」
作者「YES。だから格とかなんとか言ってとりあえず落ち着きました。
書いている内に思いつくこともたくさんあってね、『これいいね!』って思ったものはそのまま本編に突っ込むから。それで矛盾が生じてしまったら申し訳ない」
蛍「最後です。作者直々にこの世界で生き残るにはどうするか、あるいは戦闘のテクニックでも教えてください」
作者「総合的に強くなっていってください。
習得できるものは多ければ多いほど良いですから。だからアラディアさんのトレーニングを頑張ってくれとしか二人には言えませんね」
Q、美羽のスリーサイズは?
美羽「・・・・・・・え?」
霞「いやね、私たちって誕生日とか体重とか血液型とか、そういう詳細な個人情報がなかったからさ。
これを機会に細かいデータを開示していけたらな~って思ってね」
美羽「え、いや、あの、私が?私のスリーサイズが?」
霞「というのは建前で~、本当は私が美羽ちゃんのスリーサイズ知りたいだけなんだけどね」
美羽「ええっ!?」
蛍(あ、おふざけモード入った)
美羽「む、無理です!!私自身も詳しくありませんし、他人に教えるなんてもっての外です!」
霞「ええ~?無理なの?ちなみに私はB88 W65 H87ね」
美羽「い、いやいや!教えられたからって、」
霞「いいじゃん~、ついでに身長と体重プラス下着の色も教えて~」
アルディ「その話、私も詳しく」
美羽「なんで貴方ものってくるんですか!!?」
アルディ「私は美しいものに惹かれるのだよ」
美羽「理由になってないですよ!馬鹿ですか!?」
蛍「霞さん。いくら何でも本人の口から言うのは気が引けますよ」
霞「えぇ~?駄目~?」
美羽(よし、蛍ナイス!)
蛍「だから僕の口から言わせていただきます」
美羽「・・・・・・・え?」
蛍「B77 W58 H82。
身長は159㎝で、体重は49㎏。下着は・・・・上下合わせて黒だよね?」
美羽「・・・・・・・・・なんで分かるの?」
蛍「え?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・親友だから?(ニコッと爽やかな笑みで)」
美羽「ひえっ」
霞(爆笑)
餓車「なぁにこれ」
アルディ「なるほど、親友とは互いに詳細なデータを知っていて当然のものなのか」
美羽「親友に恐怖を感じました」
Q、超越ってなぁに?
美羽「度々本文でも出てきますね。”超える”とかって表現で」
蛍「エンケパロスの時、時間の概念を超えたってあったけど、未だに分からない箇所が多いです」
霞「じゃあ詳しい人召喚して教えてもらおっか」
否笠「はいはい、何でしょうか?」
霞「こいつらに”超越”の意味を教えてもらっていいっすか~?」
否笠「ああ、なるほど。分かりました。
では説明させていただきましょう。これからにも繋がりますので、覚えていただければ助かります。
超越というのは、ある枠の外側に移動すること、と言ったほうがいいですかね。
例えば、動物は檻に繋がれているでしょう?
ですがその成長に合わせて檻の大きさも変える必要があります」
美羽「ということは、成長することをかっこつけて言ってるだけなんですか?」
否笠「そういうわけでもありません。
お二人はエンケパロスとの戦闘で時間の概念を超越しました。
それは時間という檻の外側に移動したことになります。
それが何をもたらすか。二人はもう時間に囚われず、時間の枠内で起こる全ての現象と無縁になりました。外側にいるわけですからね。
ですから咎人が時間を操ってこようが、二人には通用しないでしょうね」
蛍「それが超越・・・・・・」
否笠「ですが過信は禁物です。上位の咎人には、時間を超越した相手であろうが無理矢理時間を操る者もいますからね。
まあ、超越とは枠の中から外に飛び出すことだと思ってください」
霞「これから出てくるやばい奴らへの伏線でもあるからね」
美羽「やばい奴らって、ファルファレナのような熾天使の事ですか?」
霞「いんや~、今それを知る必要はないよ」
蛍「そんな感じでこの前も話題をそらされた気がします」
アルディ&餓車「・・・・・・・・・」
Q、次元とは
美羽「今回出てきた用語ですね」
蛍「アラディアさんとのトレーニングで次元を上昇しました」
霞「あれか。言っとくけど途中から私たちに次元なんてあってないようなもんになるぜ」
美羽&蛍「え?」
霞「高次元生命体とか、高次元に潜む咎人に対応するために必要なだけであって、その内二人も次元を完全に超越できるぜ」
美羽「そういうものなんですか」
蛍「では次元の説明をお願いします」
霞「ん~、面倒だな。おい変態人形師。説明~」
アルディ「もしかして私に言っているのか?」
餓車「貴様以外に誰がいるんだ」
アルディ「ふう、仕方ない。私の知る限りで説明させていただこう。
次元とは世界の構造の一つ。世界に内包されている要素の一つだ。
0次元が点で、1次元が線で・・・・・とか、次元が増えるごとに世界の自由度は増す。
下位の次元が無限に合わさって上位の次元を構成している。この場合、0次元が無限に集合して1次元を作っているんだ。同様に1次元が無数に合わさって2次元を、2次元が無限に集まって3次元を・・・・といった感じで。
本編では高次元の自由度を利用して、相手への攻撃が届かなくする。一方的な攻撃を可能にするなどの用途がある。
次元が上の者は基本五感で感じ取れず触れることもできない。が、顕現を使えば無理矢理にでも突破は可能だ。
次元は膜のようなものだね。紙のように折り重なって世界を構成する」
美羽「今私たちもより高い次元に行けるようにトレーニングしてますが、次元ってどの程度あるんですか?」
アルディ「無限だよ。下を見れば0次元から0,000000・・・・・・・・・1のような無限小の次元。上を見れば無限に広がる。
簡易的に説明してしまったが、宇宙論次第ではもっとあるだろうね」
霞「順序数とか超限数の概念使えばもっといけるぜ。なんたってあれ無限が無限に存在するって理論だから」
蛍「じゃあ3次元にある僕たちの宇宙は無数に積み重なって4次元を構成しているってことですか?」
霞「そ。そう考えれば次元も世界論の一つかな」
Q、死者の復活は無理なの?
霞「あー、これか」
美羽「これは、あれですね」
霞「へい餓車!説明よろしく」
餓車「俺か。仕方ない。ゲストとして呼ばれた以上仕事はしよう。
結論から言うと、完全な復活は不可能だ。
なぜなら魂が輪廻として巡るから。
ある者が死んだとする。その瞬間、魂は肉体を離れ輪廻へ戻る。
そしてまたこの世に産まれるのだ。だがこれは自然死の場合。
それ以外の死亡例、例えば殺傷の場合では魂喰いの世界法則が働き、殺した者に魂が取り込まれる」
蛍「僕のように、顕現を使って生き返っているところを想像したとしよう。
でも、死亡した前の状態には決して戻らない。中身が違う。よく似た人形ができるだけだ。輪廻から魂を元に戻すことはできない」
餓車「そうだ。死者の完全な復活は不可能。だからお前の家族を蘇らさせることは不可能だ」
美羽「・・・・・・・・・」
霞「加えて美羽ちゃんの顕現は破壊特化。それの何が怖いって破壊した後なんだよ。
美羽ちゃんが破壊したものは決して元に戻らない。
壊したって事実が変更不可能の事象に格上げされる。だから一度完全に壊されたらもう復活はできない。
店長やアラディアにもどうにもできないとか初めてだよ」
餓車「まあ、死者の完全な復活は不可能だ。出来たとしても似ている別人が精々だ」
霞「じゃあ、今回はここまでだな」
美羽「はい、結構長くなりましたね」
蛍「無事に終わって何よりです」
美羽「ゲストの皆さんもありがとうございました」
アルディ「いやいや、基本雑談して終わっただけだしね」
餓車「ほんとだよ」
蛍「まあまあ」
集「サラミナ。あの、その・・・・ごめん」
サラミナ「何を謝る必要があるの?貴方は私を救ってくれたじゃない。
それとも、私の最後の笑顔を疑うというの?」
集「そ、そんなつもりは――!」
サラミナ「貴方は私をただ憎悪だけで殺さなかった。もしかして哀れんでくれたのかしら?
哀れみには侮りが含まれているというけど、それでも嬉しかったわ」
集「違う!侮ってなんて、」
サラミナ「ええ、言わなくても分かってるわ。
どちらにしろ、貴方が必要以上に背負う必要はない。私のことは精々、そういえばそんなやついたな、程度に覚えてくれれば嬉しいわ」
集「・・・・覚えてるよ。ずっと」
アルディ「次回は誰がゲストになるのか楽しみだ」
餓車「大体予想はできるがな」
霞「ハッハッハ!そうだな~、軽いネタバレ言うと次回は美羽と蛍の二人タッグが復活するぜ」
美羽「ほんとですか!?やったぁ!」
蛍「よかった。一人で堅洲国に行くのは心細かったんです」
霞「ついでに、蛍の過去に話が向くのかな?」
蛍「え、僕の、ですか?」
霞「あっれ~?嫌なの~??」
蛍「・・・・いえ、美羽の過去も本編で描写されましたし、僕もそろそろ来るかなって思ってました」
美羽「蛍・・・・・」
餓車「おい、辛気くさくなったではないか」
アルディ「そうだぞ。最後だ、パッと行こうじゃあないか」
霞「それもそっだね~。まあ、次回は二人もゲームできるし、悪いことばっかりじゃないぜ~!」
美羽&蛍「ゲーム?」
霞「そんじゃあ今回はこのへんで、せーの」
全員「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」
作者「普段あんまりアクセス解析は見ないんですけど、着実にPV数が増えているのは見ていて気持ちいいですね。読者の皆様には感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございます。それでも時々PV数が馬鹿上がりする日があるんですけれど、一体なぜでしょうね?未だに法則性が掴めません。
それはそうと、あらすじに書いてある通り現在三日ペースで投稿しているのですが、週の何曜日かに投稿するって決めた方がいいかもしれませんね(火曜日とか金曜日とか)。もしかしたらそうなるかもしれません」
to be next stage
次回、子供の理想郷