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これはホンモノ、ニセモノ?

「……おい、なんだよその目は」

「こいつ頭大丈夫か、の目」

「とうとう妄想し過ぎて現実と区別がつかなくなったのか、の目。ていうか、嘘でしょ、う・そ」

「そんな自分のメンタルガリガリ削る行為せんわっ!!ほんっとによー……」


やっぱりこの2人に言わなきゃよかったな。そういえば薫からは何の反応も返ってこないな。

ちょっと期待して薫の方を見ればキョトンとした顔で、


「……え、だって中身確認したから教えてくれたんでしょ?ケイをちゃんと見てくれて、好きだって人がいるんだからとっても素敵なことだよね!おめでとっ!」


言い終わると、キラキラエフェクトがついてるみたいに笑った。……ほんとにイイやつだなあ、俺ちょっと泣けてきた。

優しさに感動していたら、



ブッシュウウ!!



音が鳴った方を見ると缶を左手で握り潰している孝二の姿が。ア、アレー。こいつは右利きだったはず、だよな?ヤ、ヤベェ……奴の後ろに般若が見えるぜ。


「コウ、また缶潰したの?ほんとに缶潰すの好きなんだねー」

「そうだな……『潰す』のはダ・イ・ス・キ、だなあ?」


ヒイィィィイイ!!今、ものすごい殺気を感じたぞ!というか、そんな呑気に笑ってんなよ薫!!孝二がキレてんのお前のせいだろうが!!


「啓太……骨は拾っといてあげるよ」

「それ、完全に死亡フラグだろっ!?美咲っ頼む、助けてくれ!!」

「しょうがない、貸し1つね。……おーい、こうじぃ。つまらん嫉妬をしてないで『ラブレター(笑)』の詳細を聞こうじゃないか」

「えっ!?でも、それってプライバシーの侵害だよね!?」

「大丈夫だ、問題ない。俺たちにラブレターをもらったことを話したんだから中身も喋るつもりだったんだろ。あと、ラブレターなんて素晴らしい黒歴史。送った側にも、送られた側にもプライバシーなんてモノは存在し・な・い!!……というわけで、読むからみせろ。その間に食い終われ」「…………ハイ、ドウゾ」

り、理不尽過ぎるけど言い返せねぇ……グスン。

隣にいた美咲にラブレターを渡す。美咲の正面にいた薫も覗き込んでいる。そのまま美咲が読み上げ始めた。


「えーと、なになに『もう一度、貴方に会ってお話をしたいです。次の日曜日11時に青葉駅噴水前で待ってます』だって。まさかの本物だと……?」


愕然とし、ラブレターを落とす美咲。オイイィィィイイ!!


「よっ……と。ミサ?人のものは大切に扱わなきゃ駄目だよー?」


ナ、ナイスキャッチだ薫!

「い、いやーまさか本物だったとは……ごめん、啓太。ちょっといじり過ぎたよ」

「ま、まあ別にキニシテナイゼ?だけどこれが本物だって分かっただろ?薫ーそろそろ返してくれー……っていつのまに孝二に渡したんだよ」


そこには、ラブレターを真剣に読んでいる孝二の姿が。おいおいそんなにじっくり読む必要ないだろ。


「……確かに、この文字や便箋のチョイスは女子のものだな。」

「だろー?」


便箋は淡黄色で、よく分かんないけど花のイラストが描かれている。めっちゃファンシーな感じがする。これをノーマルな男が嫌がらせのために選ぶとか、気持ち悪いぞ。

俺がそう喋っても、孝二の表情は険しいままだ。ホントにどうしたんだ、こいつ?


「……正直に話すと、俺は只のラブレターじゃないと思っている。」

「どういう事?」


美咲が尋ねると孝二は頭を掻きながら、こう返した。



「あー……今から話すのは俺の実体験から考えた憶測だからそれを忘れずに聞いてくれよ?」



そう言うと、ゆっくり語り始めた。

牧野は不憫過ぎますね、なのでタグ追加しときます。


次回、経験者は語る


孝二の考えとは一体なんなのか!?早めに投稿出来るよう頑張ります。

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