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『ヒトラーに憑依しました』連載版 作者:零戦
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第十七話

今日は自分の誕生日ですので投稿します。





「くぅ〜〜、今日はいい天気だな」

 俺は朝日を見てそう呟いた。三日間も雨だったもんなぁ。

「総統、朝です」

 そこへエリカさんがドアをノックしてきた。

「うむ、今起きた。着替えるので待ってほしい」
「ヤー」

 俺はベッドを降りて何時も着ているナチスの服に着替える。

「GutenMorgen、エリカさん」
「GutenMorgen、マインヒューラー」

 俺はエリカさんと挨拶をする。う〜ん、今日もエリカさんは素敵だな。

「お食事の用意は出来ております」
「分かった。向かおう」

 俺とエリカさんは食堂に向かう。食堂にはゲッベルスやフリッチュ達が揃っていた。

「GutenMorgen諸君。それでは食べようか」

 そして俺達は朝食をとった。



――総統室――

「それでヒムラーからかね?」
「ヤー」

 俺の言葉にヒムラーは答えた。まぁ仕事と言っても事務処理しかない。

「まずは連合軍の捕虜です。既にフランス軍の捕虜は全員送還させました」
「うむ、百万人以上もいれば食糧が勿体無いからな」
「その通りです。そして問題はイギリス軍の捕虜です」
「ダンケルクで捕虜にしたイギリス軍だな?」
「ヤー。イギリス軍の捕虜は約三四万にも上ります。普通なら送還が先決かもしれませんが……」
「兵士は一朝一夕で出来はしない。収容所に入れておくのが正解だろう」
「そうですな。その問題は食糧です」
「……我が軍は元より国民にも食べさせねばならんのだ。奴等にくれてやる食糧はないが……」
「そこでなのですが……自給自足の生活をさせてはどうでしょうか?」
「……収容所で農業をさせるのか?」
「ヤー」

 ヒムラーは力強く頷いた。

「恐らく最初の一年は食糧の提供をしなければなりませんが、二年目以降は自給自足が整うでしょう。それに農作物が多ければ此方に回せます」
「……それは賛成だな。直ぐに取り掛かるのだ。それに工場で働かせるのも手だな」
「ヤー」
「それと収容所の職員は捕虜を暴行するような行為は控えろと伝えろ」
「分かりました。しかし何故そのような……」
「ヒムラー、今は我々が勝っている。だが、負ける時が来るかもしれん。その時に備えてドイツ軍の名誉は守らなければならんのだ」
「総統はそこまで考えておられたのですか……このヒムラー、真に感服しました」
「おいおい、照れるじゃないか」

 ヒムラーの言葉に俺は照れる。

「それと総統。フランスにいる共産主義者ですが……」
「レジスタンスになっている報告は聞いている。フランス軍と共闘してSSは共産主義者を取り締まれ。捕まえた後は収容所で自給自足で農作業をさせろ」
「ヤーッ!! お任せ下さい」
「うむ、下がっていい」
「ハイルッ!!」

 そしてヒムラーが退出するが、代わりに今度はレーダーが入室してきた。

「レーダーか」
「は、海軍の状況をお知らせするために参りました」
「そうか。それでどうだ?」
「海軍航空隊ですが、順調に育成しています。空母ですが、建造中のグラーフ・ツェッペリンは上手くいけば今年の八月に竣工します」

 史実より早いな。まぁ日本から空母の設計図を大量に購入しているしな。
 ちなみに購入しているのは空母赤城と加賀の設計図だ。日本側も旧式の空母だから別に構わないとの事だった。

「それでビスマルク型なのですが……」
「何か不都合があるのか?」
「四一サンチはまだ我々が体験した事がない砲です。なので三八サンチ砲を搭載してから四一サンチ砲を搭載したいのです」
「……つまり時間が欲しいと?」
「その通りです総統」
「……宜しい、認めよう。ただしだ」

 俺は三八サンチ砲の書類を机に置いた。

「三八サンチ砲の行革が三十度だ。これを四五度ほどまで上げろ。それと対空火器を十分に搭載するのだ」
「ヤー、必ずやり遂げます」

 レーダーは俺にそう言ってナチ式の敬礼をして退出した。
 この後、ビスマルク型は行革を四十度までに上げた三八サンチ連装砲を新たに搭載して八月八日に竣工する。
 ビスマルク型の兵装はほぼ史実と同様だが、十五サンチ砲が四基に減らされ三七ミリ連装機銃の代わりにボフォース四十ミリ連装機銃十基が搭載され、二十ミリ機銃が二十基に増やされた。
 機関は出力が史実より一万馬力増えた約十五万馬力の缶が搭載されており、これにより最大速度は三一.一ノットの速度が出せれた。
 なお、ビスマルク型は二次改装(四一サンチ砲搭載のため)も予定されている。

「さて、もう少しで一息入れるか……」

 時刻は既に十一時を指していたが、まだもう一人の人物と面会予定だ。

「失礼します総統」
「おぉ、トートか」

 部屋に入室してきたのはフリッツ・トートであった。史実ではアウトバーンを建設したり軍需大臣を歴任していたが、今の軍需大臣はシュペーアである。

「私を御呼びですか?」
「うむ、君に二つの任務を言い渡したい」

 俺の言葉にトートは背筋を伸ばす。

「まず一つ目、我がドイツ海軍の潜水艦が直接大西洋に出撃できるフランス大西洋岸のロリアン、ブレスト、サン・ナゼール、ラ・パリス、ボルドーに複数の潜水艦を同時に収容・修理出来、大型爆弾の直撃にも耐える大型掩体壕のある潜水艦基地を設営してほしい。君のトート機関を使ってな」
「確かに今のキール軍港よりフランス側に基地を作れば出撃は容易いですな」
「その通りだ」
「それでもう一つは?」
「ソ連との国境線付近に防衛陣地を構築してほしい。スラブ人が侵入しても撃退出来る程にな」
「……総統は独ソ戦を考えておられるのですか? 二方面作戦は我がドイツの国力では甚だ無理であります」
「分かっているトート。独ソ戦などやらないつもりだ」

 あんな土から人民が出てくる国などとやりたくないしな。

「……それを聞いて安心しました。分かりました、この二つの任務はやり遂げましょう」
「うむ。君を要所建築担当官に任命する。必ず頼む」
「ハイルッ!!」

 トートは敬礼をして退出した。この時、トート機関がソ連との国境線で防衛線を構築してくれたおかげで、独ソ戦との初期の防衛戦は非常に有利になったのだがそれはまだ先の話だ。

「そうだ、軍の中に工員がいるなら除隊させて工場や工廠に戻らせよう」

 近代戦は総力戦だからな。生産を遅らせるわけにはいかんからな。

「総統、昼食の用意が出来ました」

 そこへエリカさんが部屋に入ってきた。もう昼か。会議で午前が終わったか。
 まぁ仕方ないか。

「よし、頂こう」

 俺は頷いて部屋を出て食堂へ向かった。







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