第2話 無理はするなよ。
星界から転生したら…またキミと旅がしたいと並行させて投稿しています。
――コンッコンッ
扉を、
叩く音が響いた。
リリンの、
瞳がぱっと輝く。
リリン
「来た!」
小さな、
足で駆け寄る。
扉を開けた。
ヒュトロダエウスが立っていた。
ヒュトロダエウス
「やあ!あのアゼムが起きないって聞いたよ」
軽やかな声に、
部屋の重い空気がふっと和らぐ。
エメトセルクは立ち上がる。
エメトセルク
「忙しいところ呼び出してすまない。……お前の暇つぶしにはなったか?」
ヒュトロダエウスは、
両手をひらひらと振り、微笑む。
ヒュトロダエウス
「気にしないで。むしろ、アゼムの使い魔に貴重な体験をさせてもらったくらいさ」
リリンは、
小さく胸を張る。
目を輝かせる。
リリン
「ヒュトロダエウス、お願い!ママを助けて!」
エメトセルクは、
リリンの肩に手を置き、穏やかに微笑む。
エメトセルク
「大丈夫、リリンの気持ちはちゃんと届く」
その声に、
リリンはさらに勇気を出して頷く。
ヒュトロダエウスは、
視線を交わた。
低く呟いく。
ヒュトロダエウス
「キミ…魂が二つあるよ?」
エメトセルクは、
戸惑いながらも、リリンの手をぎゅっと握る。
エメトセルク
「…は?……何の話だ」
リリンは閃く。
リリン
「ママの夢なら、何かわかるかも!」
ヒュトロダエウスは、
首を傾げる。
不思議そうに声を上げた。
ヒュトロダエウス
「キミ、それって夢を読み取れるってこと?」
リリンは、
小さく胸を張り、瞳を輝かせる。
リリン
「違う!夢の中に行くの!」
ヒュトロダエウスは、
目を見開く。
思わず半歩後ずさる。
ヒュトロダエウス
「え……今、キミが……?」
エメトセルクは、
慌ててリリンの肩に手を添える。
低く声を張る。
エメトセルク
「リリン、無茶はダメだ」
リリンは、
少しムッとしながらも、素直に頷く。
エメトセルクは、
腕を組み、深くため息をつく。
リリンを、
見つめて確認する。
エメトセルク
「たとえ夢に介入できても…どうやって現実に戻るつもりだ?」
ヒュトロダエウスは、
顎に手を当て一緒に考える。
静かに息を吐いた。
ヒュトロダエウス
「ん~…。そこが、問題なんだよね…」
リリンは、
両手を握りしめる。
肩を震わせながら、力強く呟いた。
リリン
「リリンが居るから、大丈夫!きっとママに会える!」
少し、
沈黙が流れる。
ヒュトロダエウスは、
探るようにエメトセルクに問いかける。
ヒュトロダエウス
「……試してみるかい?」
エメトセルクは、
深く息を吸い込む。
リリンの小さな手をそっと握りしめる。
エメトセルク
「…リリン。無理はするなよ」
その温もりを確かめるように、三人は目を合わせた。
フードを被り、
仮面を装着する二人。
エメトセルクは、
リリンの手を握り、優しく言った。
エメトセルク
「さぁ、行こう」
リリンは、
笑顔で手を握り返す。
リリン
「はーい!」
床の魔法陣が淡く光る。
空気が震え始めた。
光が三人を包み込む。
世界がゆっくり揺れた。
床の感触が消え――三人は夢の中へと転送された。
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