上級クラス
さすがに上級クラスになると、違うもんだな。一つ進級しただけなのに、こんなに変わるものなのか。
ラディは進級テストを見事にパスし、今日から上級クラス1で授業を受けていた。
目の前に現れた幻影の魔物を消すと、ラディは大きく息を吐く。
これまでいた中級クラスではそんなに手こずらなかった魔物も、進級したこのクラスでは同じようにやっていては大したダメージを与えられない。それだけ魔物の防御力が強くなっているのだ。逆に、攻撃された時に受けるダメージはひどくなる。少しでも手を抜けば、あっさりとやられてしまうだろう。
実際、魔物に攻撃されたクラスメイトの悲鳴があちこちから聞こえている。幻影なのでケガはしないが、痛みがあると思わされるようになっているのだ。何も影響がなければなめてかかるようになるから、ということらしい。
初日である今日は軽いウォーミングアップだ、と担任のフェラドは言ったが……全然軽くない。
初心者クラスから中級、中級から上級にクラスが上がった途端、レベルが跳ね上がるとは言われているが、ラディもまさにそれを体感していた。中級に上がった時はそんなにきついとは思わなかったが、今は担任曰くのウォーミングアップでさえもかなり大変に思える。
今やっているのは、的に攻撃魔法を当てるもの。ただし、的はゆっくりながら動くので、命中させるのは難しい。さらには、的を魔物に変えて練習するように言われる。実戦に近い形で訓練しろ、という訳だ。
今日は初日なので、進級したばかりの生徒は的でも構わないと言われた。様子見のつもりでいた進級組の数名は、その言葉に甘えて的のままでやっている。
ラディは魔物に変えた。どうせ的が動くのなら、形が何であっても同じと思ったのだ。だが、魔物の姿にすることで攻撃すればいいだけではなく、こちらも攻撃されるようになる。攻撃だけでも大変なのに、防御もしなければならないとなるので、ほとんどの進級組は的のままにするのだ。
それがわかっていても、ラディは魔物に変えた。カロック対策のためだ。
異世界のカロックへと呼ばれ、そこにいる大竜ジェイに協力者として選ばれたラディ。祖父ヴィグランから幼い時に何度も聞かされた冒険譚が、現実となって彼の前に現れたのだ。おとぎ話として聞いていたカロックは実在し、ラディも祖父と同じように冒険することになったのである。
だが、冒険に危険はつきもの。大竜の試練で集めなければならない地図のかけらは世界のあちこちに散らばり、それを捜す間に魔物が次々と現れるのだ。それらを退けるためには強い魔力が必要になってくる。
協力者は見習い魔法使いが選ばれるのだが、だからと言って現状のままでいいはずがない。自分を、そして一緒に協力者として選ばれたレリーナを守るためにも、強くならなければいけないのだ。
そのためには、練習が一番。これまで以上に練習に力を入れるようになったラディは、負荷がかかる方を選択して授業に臨んでいる。だから、今も的は魔物になっているのだ。これまでの自主練習でも同じことをしていたので、やり方は変わらない。的となる魔物の強さが上がっただけだ。
確かに中級よりは大変ではあるものの、ここではケガをしないとわかっているだけ気が楽になる。カロックでは、一瞬のミスが命取りになりかねないのだから。試練の間は魔力を抑えられているというジェイも、最悪の状況になれば力を発揮することはできる。だが、試練が終わるまではラディとそう変わらないレベルらしい。竜がそばにいても頼れないなら、自分自身を頼れるようにならなければ。
「よし、休憩だ」
遠くでチャイムの音が聞こえ、フェラドの声でクラスメイト達のため息がもれる。玉の汗がラディのこめかみを伝った。
現れた魔物を簡単に消せるくらいでないとな。今も消せるけど、ムダが多いように思えるし。魔力が続くようにスタミナもつけないと。んー、課題が多いな。あんまり欲張っても全部が中途半端になったら意味がないし、まずは確実に仕留められるようにってのを目標にするか。基本が一番大事だよな。
フィールドの地面に座り、反省と目標を頭の中で整理していたラディ。そこへ白く小さな鳥が飛んで来た。
ん? これって……あ、ブラッシュの連絡か。
魔法使いがよく使う伝達魔法で、鳥や蝶が連絡したい人の元へと飛んで行くもの。言葉を伝えたい人の元へ到着すると鳥は手紙へと戻り、その内容を知らせるのだ。
今も鳥はラディの手元へ飛んで来ると、一枚の紙に変わった。そこには、見覚えのある文字が並んでいる。思った通り、ブラッシュからだ。
ラディの姉テルラの元クラスメイトで、現在魔法使い協会ロネールにおいてトップクラスの魔法使いであるブラッシュ。彼と仲がいいラディだが、カロックへ行って浮かんだ疑問を質問するうち、何か面倒なことを起こそうとしているのでは、とブラッシュに勘ぐられるようになってしまった。
そのことをジェイに話して了解も取り、ブラッシュにカロックのことを話そうとしたのに、その途端彼の仕事の都合でなかなか話ができない状態になったのだ。ラディがちゃんと話すと言ったこともあり、ブラッシュは聞く気まんまんでいる。
だが、腕のいい魔法使いは仕事をふられてしまう量も多い。思ったように時間が取れず、先日も同じ魔法で先になることを伝えてきたのだ。
新たに来た手紙も、内容としては前回と変わらなかった。どうも仕事の段取りがうまくつかないらしい。魔物相手の仕事なので、人間の思うようにはいかないのだろう。話をするのはもう少し先になるといった内容だ。
ブラッシュも気になっているだろうが、ラディとしてもさっさと話してしまいたいと思っているので、手紙を読んで多少なりとも落胆する。
ブラッシュがどこまでカロックの話を信用するか想像もつかないが、変なことをする気でいるのではないかと疑われたまま、というのもすっきりしない。すぐには疑いの目は消えないだろうが、いざとなればレリーナとテルラを証人にできる。
レリーナはいつもラディと一緒にカロックへ行っているし、テルラは巻き込まれた形ではあるが一度行った。二人も証人がいれば、ブラッシュも頭から否定することはないだろう。
それに、最終的には一緒にカロックへ、という計画もある。協力者として選ばれたのはラディとレリーナだが、ジェイは飛び入りが現れることも楽しんでいる部分があり、心待ちにしている節もあるようだ。
何にしても、話はまた先に延びた。仕事では、文句の言いようもない。
ま、いっか。カロックへはこれからまだ何度も行くだろうし。地図は半分くらい、かな。残りが集まるまでには、話もできるだろうし。
ラディはブラッシュの手紙をたたんでポケットに入れる。遠くで始業のチャイムが鳴るのが聞こえた。
☆☆☆
午前の授業が終わると、進級組はぐったりとなる。これは上級に限らず、どのクラスの時でも同じだ。これまでよりもレベルが上がった授業なのだから、疲れるのも当然。同じ授業を二期三期とやっている残留組は流れやペースがわかっているから、さすがに疲れ切ってしまうまでにはいたらない。それでも、上級クラスともなれば軽くこなせる授業ではないのだ。
「あなた、氷魔法がうまいのね」
昼食をとり、中級クラスから同じく進級したマイズと雑談をしていたラディ。そこへ声をかけてきた女子のクラスメイトがいた。
最初の時間は授業内容の説明と、クラスメイトの自己紹介。先に進級していた過去のクラスメイトだったり、隣のクラスにいて見覚えがあったりで、全体的には知らない顔の方が少ない。彼女は知らない方のグループだったが、その方が新鮮味があって覚えやすかった。確かミュアと言っていたはずだ。明るく真っ直ぐな金の髪が、胸より少し下まで伸びている。青い瞳は大きく、美人の部類に入る顔立ちでスタイルもいい。残留組で、今回が三期目と話していた。
「ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいよ」
的に当てる魔法内容については、基本魔法はもちろんだが、複合魔法も使うように言われていた。なので、ラディは爆裂と氷を主に使っていたのだ。ミュアはそれを見ていたらしい。
「こいつ、進級テストでも水でいいところを氷でやってたんだぜ」
「へぇ、氷が得意なの?」
マイズが自分のことでもないのに得意そうに言い、ミュアは目を輝かせる。
「得意って訳ではないけど……使えるようにしてるんだ」
カロックでは、手強い敵も多い。普通に水で攻撃しても通じそうにない場合、氷ならうまくいくこともある。森の中で火が使いにくい場合でも、氷なら被害が広がる心配もないため、雷や爆裂より使えることも多い。状況にもよるが、カロックでは氷魔法の使用頻度が高いということもあって、他の複合魔法よりはできるようになってきた気もする。
「そうなの。勢いがあってすごいなって思ってたのよ。進級組で氷が得意だって人、あんまり見かけないもの。その中で際立ってたわ」
炎系の複合魔法より、氷結系を苦手とする見習い魔法使いは多い。火は一番最初に習う魔法のためか、練習する時間が相対的に長くなる。火さえ何とか発動すれば、あとは風や土の要素をわずかでも放り込めば雷や爆裂になるので、完成度はともかく、複合魔法として成り立つのだ。
しかし、氷は水と風が完全にうまく融合しないと発動しない。単に冷たい水が嵐の時の雨みたいに飛ぶだけだったり、氷とまではならずにみぞれ状態やせいぜい小石のような氷しか出ない、ということになってしまう。適当にやれば何とかなる、という技ではないのだ。いわば、完璧を求められる魔法。その完璧さに腕が追いつかず、この魔法を敬遠する見習い魔法使いが多いのだ。
もちろん、上級クラスに上がりたければ進級テストでクリアしなければならないし、正規の魔法使いになろうと思うなら、なおさらずっと敬遠する訳にはいかない。だが、中級レベルではテストが近付いて来るまで後回しにする者も多いのである。
「誰かに教えてもらったりするの?」
「実はブラッシュに教えてもらってたりするんじゃないのか?」
「そうだわ。さっき、伝達魔法の鳥が来てたわよね。あれって本当にそうだったの?」
「あ……うん」
手紙を受け取ったところをしっかり見られていたのだ。別に隠すことではないから、ラディは別に構わなかったが。
その様子を見ていたミュアを見て、近くにいたマイズが「またブラッシュからかな」とつぶやいた。それを聞いたミュアがどういうことかと尋ねたのだ。マイズは以前にも同じ魔法でラディが手紙を受け取っていたから、と話したのである。
「すっごーい。マイズに聞いた時は本当かしらってちょっと思ってたんだけど、本当にあのブラッシュと知り合いなのね。あんなすごい魔法使いとどうやって知り合ったの?」
自分がミュアの立場なら、知りたいと思っても当然か、とラディは思う。ブラッシュに憧れる見習い魔法使いは男女問わず多い。こうして友達になる前は、ラディだってそうだったのだ。
「姉貴の元クラスメイトだったんだ。それを武器にして、話しかけた。それだけ」
「クラスメイトって言っても、特別親しかった訳じゃないんだろ。そんな心許ない武器だけでよく話しかけられたよなぁ」
すでになれそめを知っているマイズは、この話を聞く度に感心している。ブラッシュがテルラのことを覚えてないと言ってしまえば、話はそこで終わっていただろう。武器と言っても、例えるならせいぜい先の尖った鉛筆程度だ。ラディが仲よくなれたのは、ひとえにブラッシュの記憶力のおかげだろう。
「そういうことってあるのね」
話を聞いているミュアは、感心しきりだ。
始業のチャイムが鳴って担任が教室に現れ、話はそこまでになる。
「ラディ、気に入られたかも」
「何が?」
「ミュアにだよ」
マイズにこそっとそう言われ、一度話したくらいでそうなるかぁ? とラディはあきれる。今のどこに気に入られる要素があったのだろう。
だが、この日の授業が全て終わり、フィールドで自主練習をしているところへミュアが現れたのを見て、何か気になるようなことをしたかな、と心の中で首を傾げた。
「ラディって熱心なのね。進級初日から自主練習する人って、そうそういないわよ」
「そう……かな」
確かに、中級2に進級してすぐの時はラディも自主練習なんてしなかった。
やはり、カロックへ行くようになってから意識がかなり変わったのだろう。もっとうまく立ち回れるように、強い魔法が使えるようにという向上心が高まっているのだ。それに、一歩間違えば命の危険が迫ってくる、という危機感もある。
「この前の認定試験に姉貴がパスしてさ。俺は後から入ったとは言え、負けてられないなって。俺も一気にパスできるようにしたいんだ」
これももちろん本音だ。
「ふぅん、やる気まんまんね。あ、ラディ。私の氷魔法、見てくれない?」
「え、俺が?」
「あなた、得意そうだもの。どうもうまくいかないのよね、私。苦手にしてるつもりはないんだけど、思うような結果が出なくて。ね、お願い」
「俺でわかるならいいけど」
相手はクラスメイトだし、断る理由は特にない。ただ、こういうふうに頼まれたことがないので、少し戸惑う。
「ありがとうっ」
ミュアは嬉しそうに笑う。攻撃用の的を出す呪文を唱え、彼女はそれに向けて氷のつぶてを放った。白い的は氷を当てられて地面に落ちた途端に消える。
「別に悪いところはなさそうだけど」
今見た限り、普通にできていたような気がする。的に当たるということは命中率も悪くないし、落ちるということはそれだけの強さがあるということ。
「そう? でも……どう言えばいいのかしら。もっと勢いよく的を飛ばしたいのよ」
確かに、今のは当たって落ちた、という程度とも言える。上級2への進級テストでは、もっと強い氷魔法を要求されるのだろう。
「んー……技術的には問題があるように見えないから、あとは魔力の問題じゃないかな。魔力を強めれば、出せる氷も自然に大きな物になるから」
ラディはそうアドバイスをした。……そういうアドバイスしかできなかった。担任や正規の魔法使いであれば、ミュアの足りない部分をしっかり補えるように教えられるのだろうが、ラディは他人の技にどうこう言えるだけのレベルにない。今は自分のレベルを上げるのに必死な状態なのだから。だいたい、上級クラスになってからまだ初日である。
「そっか。基本中の基本がなってないのね」
これ以上のことを求められたらどうしようかと思ったが、ミュアが納得してくれたようなのでラディはほっとした。
ジェイや魔力の高い魔獣は、すぐに相手の力量とかがわかるんだよな。人間にはそこまで無理だとしても、こうして技を見たら何がよくて何が足りないかをわかるようにしないといけないのかも知れない。技術の善し悪しくらいは。
「ねぇ、参考にしたいから、ラディの氷魔法を見せて」
「あ、ああ」
ミュアに言われ、ラディは氷結の呪文を唱えた。
☆☆☆
次の日も、ミュアはラディの自主練習に顔を出した。
「三期目だってことは、昨日の自己紹介の時にも話したでしょ。次こそは進級したいなぁって。ラディだって、このまま一気に認定試験までパスしたいって話してたじゃない。私はそこまでできなくても、とりあえず早く上のクラスへ行きたいわ」
不思議そうな顔をするラディを見て、ミュアは笑顔でそう言った。
「一緒に練習すれば、お互いの悪い部分をチェックできるじゃない。授業中に先生から指摘された部分がちゃんと直っているか、人に見てもらった方がよくわかるもの」
「まぁ……一理あるね」
実技の授業でここをこうするように、といった指導は当然ある。それをどれだけ早く改善できるかはその見習い次第だが、実際にちゃんと直っているか自分ではわからない場合もあるし、ミュアの言うことはもっともだ。
どこか押し切られた気もしながら、授業で指摘された部分がちゃんと改善できているか、ラディは的に向けて攻撃魔法を放つ。
「すごいわ、ラディ。そんなすぐに直せるなんて」
ちゃんとできてるわ、と言いながら、ミュアは感心している。
「そう言えば、昨日ブラッシュの話を聞いていたけど、途中だったじゃない? 彼から魔法を教わったりするの?」
「いや、教わったことはないよ」
「本当? 私の勝手なイメージだけど、ブラッシュって面倒見がよさそうな感じ。後輩が悩んでいたら、色々と教えてくれそうよね」
「んー、そういうのはそれなりにだけど」
そういうのがあるから、調子にのってあれこれ聞いたあげく、おかしなことに首を突っ込んでいるのでは、などと怪しまれてしまったのだが。
「あら、やっぱり教わってるんじゃない」
「魔法を教わったんじゃないよ。こういう場合、どう動くのが最善なんだってことを聞いたりして、そういうのを教えてもらった。この魔法を教えてやるって言われたことは全然ないから」
「ふぅん、そうなの。だけど、あのブラッシュから教えてもらえるなんて、いいわね」
「確かに他の見習いよりは幸運だとは思うよ」
その点はラディも認めるところだ。
テルラのような元級友なら、頼めば教えてもらえることもあるだろう。だが、全然つながりのない見習い魔法使いでは、教えてくださいと頼んでも忙しいから講師に聞いてくれと言われるのが関の山だ。
しかし、ラディなら頼み込めばブラッシュも時間をつくって教えてくれる……かも知れない。そこは知り合いになった強みだ。
「私も教えてもらいたいなぁ。ねぇ、ラディ。何か魔法がうまくなるコツって聞いてたりしない?」
「それと似たようなこと、マイズにも言われたよ。実際に聞いたことはないけど、たぶんブラッシュなら練習しろって言うだけだと思う。何か新しい魔法を覚えたいとか言っても、それなら図書館で魔法書を開け、くらいしか言わないんじゃないかな」
突き放すことはしないが、甘やかす訳でもない。ラディに限らず、ブラッシュなら誰に対してもそう言うような気がする。
「そっか。厳しいわね」
「それより、ミュアはどこが悪いって言われたんだ?」
まだ今のところ、ラディしか魔法を使っていない。
「あ、私は悪いってことは言われてないんだけど、やっぱり全体的に弱いって。魔力の弱さを技でカバーできないかしらね」
「それは魔法の種類にもよるだろうけど……ミュアは残留組なんだから、技の精度については俺よりも上なんじゃない? 上がって来たばっかの俺がどうこう言えるとは思えないけど」
「あら、進級組だって才能がある人ならうまくできると思うわよ」
あっさり返された。
「俺に才能があるかはわからないけど、今の時点では人の技をあれこれ指摘するなんてできないよ」
「そう? んー……あ、それじゃあ」
ちょっとミュアの目が輝いた、気がした。
「ラディがブラッシュに会った時にでも聞いてくれない?」
「ブラッシュにって……いつ会えるかわからないぞ。昨日来た伝達では、当分仕事が立て込んでるからって書いてあったし」
「だけど、ずーっと会えないってことでもないんでしょ」
「それはそうだけど。質問や相談なら、先生にした方が早いんじゃないかな」
いつ会えるかなんて、ラディにも本当にわからない。言ってみれば、ブラッシュが相手にしている魔物次第。
「もちろん、それもするわ。だけど、協会のトップクラスの魔法使いの意見っていうのも聞いてみたいじゃない。先生とは違った視点からアドバイスしてもらえるってことだってありえそうだもの」
「それはそうかも知れないけど……まぁ、覚えてたら聞いてみるよ」
「お願いね、ラディ」
ミュアはとびっきりの笑顔を向けた。





