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嘘つきの神さま。  作者: 紫電
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告白 その1


両親の不思議な力について、私は何も知らなかった。

それどころか、その両親の話すら本当かどうか怪しいものだった。


けれど確かにひとつだけ言えることがあった。


彼らの力は、しっかり私に引き継がれていた。


言葉は嘘でも、想いだけは偽りなく私に届いていた。いつだって嘘だらけの中で生きてきた私は、常に真実と隣り合わせでもあったのだ。これはきっと両親の遺した力そのものなのだろう。

だって私には、貴方の想いが全て届いていたのだから。


貴方だけじゃない。先生の想いも、葛藤も、全部私の心に届いていた。

先生は気付いていたけれど、貴方には黙っていてごめんなさい。

でもそのおかげで、貴方のことをもっと好きになれたの。


両親についても、それから私の生活費や入院費も、全て私のためについてくれた優しい嘘だった。

その中で貴方はものすごく葛藤して、それでも常に私のためだと割り切って戦ってくれた。だから私は貴方を好きになったの。ずっと優しかったから、それだけじゃない。何かのために強くなれることを教えてくれたのは貴方だけだった。私を欺いてまで私を大切にしてくれた。




本当はいつか言おうとしていた。

でも、あまりに貴方が隠し通そうとするから、ついに最期まで言えなかったの。


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