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フリージア・エッセンテ
「どうしていつも怪我してるの?」
「僕は皆に嫌われてるから、かな」
「そう、なんだ…………」
「僕の事は気にしないで?、僕が嫌われることをしてるのが悪いんだ。
こうやって君が食事を持ってきてくれるだけで僕は嬉しい」
ビシン!
「ヒッ!」
どこかで鞭を叩く音が聞こえ苦悶の叫びが聞こえてくる。
(怖い、帰りたいよ………)
隣の少年は怖くないのだろうか?
平気な顔でご飯を美味しそうに食べている。
「こわく、ないの?」
「ん?怖くはないかな、痛いのは嫌だけどね、
何も考えてないって言う方が正しいけど」
「親に会いたいとか、家に帰りたいとかも?」
「僕には何もないからね、家族も故郷も何もないよ」
笑顔で話す少年を見てよく分からなかった、
けどそれはすごく悲しい事だとも思ったのだ。




