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九十四夜、叔母さん家の日々 25 新しい世界 11

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、小学校の頃のことだけれど・・・ 

 二回目の本格的なキャンプは冬休みの頃だったと思うよ。ハッキリはしないけど寒かったのを覚えてるよ。

 いつものように、集合して、注意事項を聞いて、それから班別にテントの設営だよ。

 さすがに何度もやっているのでどこの班も手際よく設営していったよ。確か、場所は前にキャンプをした時と同じだったと思うよ。たぶん、そんなにあちこち場所を変えられないのとまとまった広さが欲しいのがあるのだろうね。どこでも勝手にキャンプできないのもあるのだろうけど。

 各設営は何事もなくできたよ。食事の用意も手の空いた人たちでワイワイしながら楽しくできた。

 前回はこのあと食事後に各班でいろんなスキルの指導なんかがあったのだけど、今回は少し違ったよ。

 暗くなってから、前回やったように追跡ハイクがあるってことだったよ。

 じいじは正直、エー―――! って思った。真っ暗な山の中でどうやって追跡するんだろうか。なんにも見えないし何か出てくるかもしれないじゃないか。

 ルールは前回やった追跡ハイクとほとんど同じ。懐中電灯など出来るだけ使わないこと、など、夜なのに、山の中なのに、どこかに落ちたり、何か変なものを踏んじゃったり、いろいろ怖いことがありそうなんだけど大丈夫だろうか。

 じいじは一人色々考えてもう帰りたくなってきたよ。

 始まっちゃった。各班ごとに順番に時間を空けて出発だよ。怖い。

 先輩たちも多少は怖がってるのか顔を覗いてみるとなんでもない顔をしてたよ。なんで?

 あー嫌だ、帰りたい。蛇が出てきたらどうしよう・・・。

 とうとうじいじたちの班が出発する番だ。

 さっきまで前の班がずっと先の方でガサガサ音を立てていたけど、今はもう何も音がしてない。ルールではできるだけ大きな声では話さないことが決められてる。きっと、もう少し早い時期だったら真っ暗な中で虫の声だけが響いてるのだろうな。ここは出発地点だからお兄さん方の手元を照らす光があるからまだいいけど、行く方向は真っ暗だったよ。なんにも見えない。ああ、怖い。

 お兄さんの声で出発だ。

 じいじはみんなの後ろに隠れるようにしてついて行ったよ。

 しばらく行くと分かれ道になった。もうここではお兄さん方の居るところの光はチラチラしか見えなかったよ。あー、これからどうなっちゃうんだろ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

 

さて何が始まるのでしょうか。

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