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八十九夜、ばあばの中学生生活 31 修学旅行 3

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい? 

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、中学校の頃のことだけれど・・・

 宿には少し早く着いたから遊ぶ暇があったさ。みんなで卓球台があるところに来て卓球をやろうってことになったさ。けど、置いてあるのはラバーが剥げたラケットばかりで、じゃあ、スリッパでやろうってことになったさ。

 これがやってみると面白くってわいわい言いながらやってたんだよ。そうするとどんどん人数が増えて、卓球台が三台あったのでそれぞれリーグ戦をやって最後に優勝を決めるってことで始めたんだよね。これが大うけで、卓球部もいたけどそんなこと全然関係なくて、大体引っかからないから回転が掛からない。うまい人とそれほどでもない人の差がほとんどなかったんだよね。

 スリッパも宿の物なのでほとんど使い古しでつるつるのぺたぺた。それで、きゃあきゃあ騒ぎながらやってると、先生たちが聞きつけてやってきて、俺たちも入れろってことで、みんなして楽しんだよ。最後に優勝者には先生のポケットマネーで菓子袋が出ることになって、まあ大騒ぎで楽しんだよ。

 それが一区切りしたところでお風呂の時間になってね、それで解散してみんなしてお風呂に行ったさ。お風呂は大浴場で、硫黄の匂いが強くて傷にはよく効くとかなんとか書いてあったよ。ばあばはあんまりお風呂が好きではなかったんだけど、このお風呂はなんか懐かしかったんだよね。最初は思い出せなかったんだけど、周りの子たちが似てる似てるって言って、六〇〇ハップのことを思い出したんだよね。

 それでばあばも思い出したのだけど、その頃はお風呂に入れる入浴剤はこれが一番有名だったんだよね。瓶に入ってるときは緑のような、黄色のような、変な色をしてるんだけど、小さなカップ一杯をお湯に入れるとサッと白くなって硫黄の匂いが拡がるんだよね。いかにも体によさそうで疲れが取れそうな匂いがしてたよ。決していい匂いじゃなかったんだけどね。ちょうど、大涌谷の匂いだったよ。

 だからばあばには懐かしくって久しぶりにゆ~っくり浸かったよ。とっても気持ちがよかったさ。

 食事の後はみんなしてお布団の上でごろごろしていろんなことを話してた。学校のこと、家のこと、勉強のこと、クラブ活動のこと、進学や就職のこと、彼氏や、友達、付き合ってみたい人のことも話したよ。もうこの旅行も明日が最後だと思うとなんとなくしんみりしてね。

 その時、枕が飛んで来たさ。

 あっという間に応戦して、枕合戦になったよ。あっちから、こっちから、飛んできて、最後には涙を流して笑ってたさ。

 それから、トランプ・カードを持ってきた人がいたから、ババ抜きを男子を呼んできてやろうってことになって、呼びに言ったさ。そしたら家庭科の先生もついてきてみんなで盛大にババ抜きだよ。当然最後にババを引いた人はかくし芸をやることになっていた。そうして、歌ったり、踊ったり、下手なマジックをやったりして遅くになってから、やっと静かになったよ。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

 

枕合戦は修学旅行の定番ですよね。

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