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六十七夜、ばあばの中学生生活 20 お母さんの再入院

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

 「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、中学校の頃のことだけれど・・・

 ばあばの今のお母さんが入院したことは話したよね。その後体が回復して前から続けていた勉強を再開したよ。夜遅くまで続けて資格試験に間に合うように頑張ったんだよ。

 それで、いろいろあったけど、医療事務の資格を取って、それで働き始めたさ。いろいろきついこともあったようだけど、順調に病院に通勤して、働いていた。

 ところが半年ほど働いたのだけどまた肺の病気がぶり返してしまった。仕方なく入院したのだけど、今度は長くなりそうだったので、せっかく始めたお仕事だったけど辞めることになってしまったよ。

 ばあばも学校に通ってたし、お父さんはお仕事、だから、夕方に短い時間しか会いに行けなかったよ。だから、前回の入院もそうだったけど、寂しい思いをかけてしまったと思っているよ。やっぱり病院で一人だけポツンとベッドで寝ていると不安なことが出てくるよね。考えなくてもいいことを考えたり、本当に言われてるような病気なんだろうか、このままどうにかなってしまうのだろうか、とか。

 看護師さんに聞いたことだけど、一人で不安に駆られてめそめそ泣いていることもあったみたい。

 それでも、時間はかかったけど退院して、快気祝いに街のステーキ屋さんに行って少し頑張ったご飯を食べて来たさ。

 今だったら、診断も、治療も、投薬も、アフターケアも全く違って、そんなに度々再発したりしなかったかもしれないね。入院した時も、泣いてしまうほど不安にさせたりもしないかもしれない。その頃は、お医者様は絶対で、言われることをちゃんと聞いていれば診てやる、的なことがまかり通っていたからね。もちろんそんなお医者様ばかりではなかっただろうけれど。

 患者や、その家族はお医者さんの機嫌取りや、看護師さんに果物かごや、お菓子やら、持って行ってたからね。お父さんも、いろいろ気を使って、看護師さんの控室なんかに飾るお花なんかを持って行ってたから。大きな声で言えないけど、あからさまに、お金を包んで渡している人たちもいたようだよ。病人やその家族にしてみれば、それで扱いがよくなったり、病気が早く治ったり、落す命が拾えるならば安いものだろからね。こんなことでどうにかなるって思ってたくらいの知識しかもっていないから、みんな必死になるよね。でも、家族で快気祝いが出来たのだからよしとしないとね。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

このころはどこもこんな慣習がはびこっていたんでしょうかね。今でしたらネットで話題になって、もっと違ったことになっていたんでしょうか。

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