二千五百五十六夜、じいじの高校生生活 1207 三年生 162 二学期から 144
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──じいじが、自分のジャンバーを脱いで洗濯機の中へ入れておくときに、洗濯機の中を覗いてみると、ひろくんの体操用のジャージが入れられていた……。
──ああ……もう、ひろくんが帰ってきていたんだなあ……。
……って……そりゃそうだよな、もう夕方の六時にはなるんだからなあ……。
きっと、伯母さんももうじきに帰ってくるだろう……。
じいじは、もうすでにお風呂が沸いているのを確かめるように風呂釜の胴をさっと触ってみた……。
──ああ……大丈夫そうだなあ……。
でも一応は、ひろくんがお風呂を使った後だからというわけではないのだけれど、念のために追加で薪を少しだけ入れておくことにした……。
「……おばあちゃん、じゃあ、僕は部屋に行っているからねえ……。」
「……ああ……お風呂の追い焚きをしておいてくれたのかい……。ありがとう……。
伯母さんがもうすぐ帰ってくると思うから、そうしたら夕ご飯にするからね……。
その時になったら声を掛けるから……。」
おばあちゃんの声を聞きながら、じいじは、いつものように冷え切っている部屋のストーブを点けてから、自分の机に向かった……。
しばらくすると、じいじの左手側の奥の壁の向こう側にある倉庫の中から、自転車をその倉庫の中に入れるような音がし始めたのが聞こえてきた……。
──ああ……伯母さんが帰ってきたのかな……。さすがに、駐車場の誘導係のようなわけにはいかないかなあ……。
じいじたちのアルバイトが終わって帰ってきてから、もうすでに一時間以上が過ぎようかとしていた……。
「……ただいま……。」
あれ?……今日は珍しいことに、伯母さんが帰宅のあいさつをしているのが聞こえてきた……。
「……う~~~ん酷い目にあってしまいましたよ……。
私がいるデスクに来ていたアルバイトの女子の計算が、何度やり直しても合わなくてねえ……。
すっかり遅くなってしまいました……。
だから……と、言っているわけではないのですけれど、ちょっとしたお土産がありますので、冷えてしまわないうちにみんなで食べてしまってください……。」
おばあちゃんに呼び出されてじいじが手にしたのは、まだ温もりが残っている大ば○焼きだった。もちろん、中の餡は伯母さんが大好きな粒あんだったのだけれどね……。
伯母さんは、おばあちゃんにお土産の大○ん焼きの包みを渡して、すぐにお風呂を使うことにしたようだ。
じいじが大判○きにかぶりつきながら眺めた外は、じいじが帰ってきたときよりも強く雪が舞っているようだった……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




