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第10話 「中華レストランの麻婆豆腐」

 十四日目


 アナタは、『敵の幹部に質問』したことがありますか?


「お前たちに悪玉キングさまの居場所を突き止めさせるわけにはいかない……

 私は悪玉キングさまの幹部の一人、『毒味クイーン』」

「ど、『毒味クイーン』!?」


 全身紫色をしたスーツ、一目で女性だとわかるプロポーション……

 しかしその異様ないで立ち、全身からはドス黒いオーラが立ち昇っているのが見える

 横には、鎧を着たガイコツと、ちっちゃな悪魔のようなモンスターが控えている。


 毒味クイーンと名乗ったその女性は、メンバーとたもつを一通り見回し、

「お前たちに残りの中ボス、『たんぱく鳥』と『脂質巨人』を倒させるわけにはいかない。

 善玉キングに、悪玉キングさまの居城、『アクダマキャッスル』の場所が知られてしまうからな」


「『アクダマキャッスル』、それが悪玉キングのいる城の名称か?」

 どうやらレッドも、初めて知る名称らしい


「そうだ、だが安心しろ、お前たちがその名を覚える必要はない。

 なぜなら今ここで、私がお前たちを全員亡き者にしてやるからだ」

「なんだと!?」


 そのセリフを聞いて、メンバーは全員戦闘態勢に。

 一人たもつは、毒味クイーンに質問する

「『毒味クイーン』……アンタは悪玉キングが作った、デリシャスファイブに対抗するための『戦士』ってことなの?」


「違う」

 毒味クイーンは即答


「私も、そして横にいるこの『カルシウムナイト』と『アレルポーン』も、元は善玉キングが作りし者……」

「なんだって!?」

 メンバーも全員、知らなかったようだ


「私たち三人は、元々『薬味』や『醍醐味』の、前のサポートメンバーだった」

「お前が、薬味ちゃんや醍醐味くんの、前のサポートメンバーだったって?」

 メンバー達も、次々に出てくる真実に、ただ戸惑うばかり


「だが私たちがこうなったのは、そこにいる『たもつ』と、善玉キングのせいだ」

「えっ、俺のせい?」

 たもつはびっくりして、自分で自分を指差す


「このままお前たちを野放しにしておくわけにはいかない、今ここで引導を渡してやろう、恨むなら善玉キングを恨むんだな」

 毒味クイーンも戦闘態勢に

「このままやられるわけにはいかない、みんな行くぞ!」

「おう!」


 辛味レッドの攻撃!

「一味ブレード!」


 スカッ

「遅い」

 簡単に避けられ、カウンターを食らうレッド


「『爪楊枝ショット』!」

 苦味ブルーの吹き矢攻撃!


「ナイフブーメラン!」

 旨味グリーンのブーメラン攻撃


「ポイズンウィップ!」

 バシィッバシィッ!

 毒味クイーンの持っていたムチで、二人の攻撃が跳ね返された


「ならこれで、『柑橘系酸ダー』!」

「スイートハリケーン!」

 酸味イエローと、甘味ピンクの魔法攻撃


「ベノムテンペスト!」

 ガガガガガガガーーーーッ!


「うわぁ!」

「きゃーー!」

 毒味クイーンの魔法攻撃で、二人の魔法もかき消された!


「つ、強い……」

「中ボスの『炭水化物竜』なんかより、よっぽど強いよ」

 メンバーは全員、ジリジリと後退する


「これはもう……『デリシャス・ノヴァ』しかない」

「今のたもつくんの状態なら、一発は撃てるはずです」

「よし、それに賭けよう」

 メンバーは配置につき、集中する

「はあぁぁ……」


「これでダメなら、もう打つ手が……」

 たもつの心配をよそに、メンバーの集中力は極限に

「いくぞ、合体技、『デリシャス・ノヴァ』!」


 ヒイィィン……バシューーンッ!

 五色のエネルギー波が、毒味クイーンに向かって飛んでいく!


「フッ……『トキシックウォール』!」

 毒味クイーンの前に、巨大な紫色の壁が立ちはだかる!


 バシャーーンッ!


 メンバーの放った『デリシャス・ノヴァ』は、壁に当たり四散した!

「そ、そんな……」

「私たちの最高の技が……」

 ショックを隠せないメンバーたち


「フフフ、どうやら今のが『とっておき』だったようだな。

 ならばお前たちはもうお終いだ、おとなしく観念するがいい」

「くっ……」


「ポイズンウィップ!」

 絶体絶命のメンバー、その時――


 ガキィンッ!

「なにっ!?」


 絶体絶命の窮地を救ったのは、『雑味ブラック』だった。

「貴様、雑味ブラック、なぜ私の邪魔をする?」


「こいつらはオレの獲物だ、勝手に死なれては困るんでな」

 毒味クイーンと対峙する雑味ブラック。


「雑味ブラック、まさかアンタが俺たちを助けてくれるとは……」

「勘違いするな、お前たちの命などどうでもいい、オレが用があるのは、毒味クイーンだ」


 ガキィンッ!

 バキィンッ!


 毒味クイーンのムチを、漆黒の鎌で捌く雑味ブラック

「くっ、貴様ほどの男が、こ奴らをかばうとは……」

「一度お前と本気でやりあってみたかった、覚悟はいいか?」

 二人は離れ、お互い隙を伺う……

 その時――


「毒味ねえさん!」

「!」

 後ろから走ってきたのは、薬味ちゃんと醍醐味くんだった。


「毒味ねえさんって……二人は姉妹だったのか、薬味ちゃん、危険だ!」

「毒味ねえさん……あの優しかった姉さんが、どうしてこんな……」

「……」

 毒味クイーンは、黙したまま


「お願い毒味ねえさん、戻ってきて、姉さんはこんなことをする人じゃ……」

「だまれ!」

 毒味クイーンの一喝で、周りは凍り付く


「……興が削がれた、薬味に感謝するんだな」

 そう言って、毒味クイーンたちは去っていった


「た、助かった……」

 たもつは、緊張が解かれ、その場で座り込む


「ありがとう雑味ブラック、アンタのお陰で助かったよ」

「勘違いするな、言っただろう、お前たちはオレの獲物だ、簡単に死んでもらっては困る」

 雑味ブラックは、そう言って、足早に消えていった。


「毒味クイーン、敵の幹部に、あんなに強い奴がいるなんて……」



 ◇今回の献立

  中華レストランの「麻婆豆腐」(総カロリー: 約530)

  大豆プラント(豆腐)(60)×2

  ポォークキング(80)

  ネギ坊主(5)

  山田にんにくん(10)

  ジンジャーキッド(10)

  カンフーマーボー(30)

  ラードスライム(75)

  コメットマン(100)×2


 ◇今回の健康カルテ

  体重: 65キロ

  BMI: 22・2

  血圧: 140/85

  中性脂肪: 205

  LDL: 167

  HDL: 34

  尿酸値: 7・8

  γ-GTP: 195

  血糖値: 135

  ストレスレベル: 標準


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