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Curse Rase Fight  作者: 三毛猫 このの
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第2話【ネノ、ルイ】

「大丈夫?痛くないですか?」

歌弥は先程の場所から500m程離れた場所にある、細く長い川が流れている近くの土手で、あのフードの男の子の手当てをしていた。

「あの…あ、ありがとう。」

フードの男の子は腕に巻かれていく包帯をボーッと見つめながら言った。

「いえいえ。それよりあの人達は一体何者なんですか?」

歌弥の問いかけにフードの男の子の顔が一瞬影んだ。歌弥はそれを見逃さなかった。

「いや、話したくなければいいんですよ!あたしもすっごく知りたいって訳じゃありませんし。」

歌弥は必死でフォローしたが、フードの男の子は横に首を振った。

「大丈夫…。話せる…。えっと…あの人達は2ヶ月ぐらい前にこの村にやって来て…。多分だけど…尻尾の柄から見る限りSimilar tiger(虎)の混合種だと…。」

「あれ?ここって猫の村ですよね?それって『猫科』って意味なんですか?」

「いや…虎やライオンとかの混合種はここから少し離れたところに村がある筈なんだけど…。何故かここ最近良く虎やライオンの混合種がこの村にやって来て…。猫の村の食料や資源を…全て買い占めて行ってしまって…。」

フードの男の子は泣きそうな顔を浮かべた。すると突然フードの男の子はくるっと後ろを振り向いた。

「どうしたんですか?」

歌弥は全神経を耳に集中させた。すると聞こえてきた。背の高い草むらからガサガサとこちらへ近づいてくる足音だ。

歌弥は先程の大男達が追ってきたと思い、戦えるよう構えを取った。

「あーっ!こんなところにいたの!」

しかし出てきたのは大男ではなく、小さなツインテールの女の子だった。

「ネノ…」

フードの男の子も安堵の表情を浮かべ、ネノと呼ばれたツインテールの女の子の元へ駆け寄った。

「ちょっとルイ!あんた何処行ってたの!!」

ツインテールの女の子は自分よりも背の高いルイと呼ばれたフードの男の子に向かってギャーギャーお説教?をしていた。

「あれ?誰?その人?」

歌弥がいることに気付いた、ツインテールの女の子はフードの男の子へのお説教を中断し、歌弥の方へ歩み寄ってきた。

「あんた誰?まさかルイの彼女!?」

「えっ!いや、違いますよ!!」

いきなり彼女呼ばわりされ、歌弥は顔を真っ赤に染め、フードの男の子へ助けの視線を送った。

フードの男の子は視線に気付いたのかただただ歌弥と同じく焦ったのか、歌弥と同様顔を真っ赤に染め、ツインテールの女の子の腕を引っ張った。

「ち、ち、違うよ…!また僕がいじめられてたから…た、助けてもらったの…!」

腕をいきなり引っ張られたツインテールの女の子は転けそうになりながらも、バランスを取ってフードの男の子の言葉に耳を傾けた。

「えっ、違うの?じゃあ……愛人的な…!?ちょっとルイ!あんたって奴は!!」

「はぁ…!?そんなわけないでしょ…!付き合ってもいないよ!」

「あ、そうなの。」

ツインテールの女の子はフードの男の子の言葉をあっさりと受け入れ、歌弥とフードの男の子はゼエゼエと肩で息をした。

「じゃあ纏めると、ルイがいじめられているのをその子が助けてくれて、今ここではその時の傷を手当てしてもらってるってことね!」

「もう…ちゃんと話を聞いてよ…。」

「あ、まだ名前を言っていませんでしたね。あたしは古琴 歌弥です。Similar dog、柴犬の混合種です。」

歌弥は丁寧に頭を下げた。

「あ…じゃあ。」

フードの男の子が手を小さく挙げた。「えっと…ルイです。Similar cat、黒猫との混合種で、光を操る能力を持っています。」

「じゃあ最後はあたしだね。ネノです。ルイと同じくSimilar cat、三毛猫との混合種だけど、人間の血がすごい濃いみたいで、猫耳も尻尾ありません。能力も目覚めないと言われました。代わりに髪の毛の色が三毛猫みたいに白、茶、黄とあります。後、ルイとは幼馴染みです。よろしくお願いします。」

全員の自己紹介が終わった途端、ネノは歌弥に顔を近づけた。

「ねぇ、歌弥ちゃん。歌弥ちゃんは能力のこと言ってなかったけど私と同じ人間の血が濃い混合種…じゃないよね。犬耳も尻尾もあるもんね。」

歌弥は一番聞かれたくないところにストレートにつつかれた。

「あー、うん。実はまだ能力が目覚めてないの。変だよね…14歳にもなって。」

歌弥は苦笑いをしながら答えた。

『そんなことないと思うよ。』

ネノとルイの言葉が綺麗に重なった。二人は恥ずかしそうに睨み合っていたが、ネノが歌弥の方へ向き直った。

「私は能力が目覚めていないこと変だとは思わないよ。だって私なんか能力すら無いんだよ?でも代わりに剣の道っていう好きな道を見つけることができたし!」

ネノはニコッと笑って歌弥へ手を伸ばした。

「歌弥ちゃんもあるでしょ?能力が目覚めていなかったから見つけれた道。」

歌弥はネノの手を握った。

「ありがとう。私もある。見つけれた道。」

「僕もまだそんなに能力は使いこなせてない。だから見つけれた道。」

ルイも歌弥へ手を伸ばした。歌弥はルイの手を握った。

「あのね、二人に提案があるの。」

歌弥はルイとネノの手を更に力を込めて握った。

「私と旅にでない?」

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