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中学で初めての友達
「面白すぎねえ?」
上級生たちに囲まれた。私立の名門校だからわかりやすい不良ではない。だからこそ陰湿な感じ……。
困ったな、そう思っていると「待てよ!」と声がした。
背が高くて、ガタイが良くて、柔道とかやってそうな坊主頭の男の子。同じクラスの後ろの席にいた気がする。
「そういうの、止めろよ。陰湿だぞ」
上級生の一人が舌打ちした。
「池本が言うなら、仕方ないな」
囲んでいた上級生たちが去っていった。
「大丈夫かい?」
NHKのドラマにも見ないような手の差し出し方に若干の違和感を感じながらも、僕も手を差し出す。池本君と握手をした。
「うん……僕、なんだか浮いちゃってるみたい」
「君が素晴らしい奴だってことは見ればわかるよ!友達になろう!」
寂しかった僕は、その申し出を快く受け入れた。
それが人生最大の間違いになるとは、思ってもいなかった。




