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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
215/545

ニャ~・・・215

「ミヤちゃん、メグちゃん、レイちゃん、ありがとう。皆のしてくれた事忘れない、頑張って一流のお菓子職人になるよ。ミヤちゃん達が認める美味しいお菓子を作るよ」


「エレノアさん、泣かなくてもいいのに」


「そうだよ、大変なのは分かるけど、これからだよお菓子作りは」


そう、エレノアさんはお城でお菓子職人の見習いとして住み込む事が許された。


僕達が国王様の依頼・・・・・・金貨1枚でお城に訪問してから7日後の朝、お城から門までだいぶあるのに見送りしに来てくれた。


「頑張るなニャン、また会うニャン、さらばニャン」


「ちょっとレイちゃん、お別れはまだなのよ。もう少し話そうよ」


仕方ないニャンね、1人は寂しいのはよく分かる。それも他の街に行くにはエレノアさんは弱すぎる、王都からは何処にも行けないのだ。


「ニャン無しでエレノアさんにプレゼントニャン、お菓子作りはの仕方はそんなにないよ、だから基本をちゃんと身に付けてね。僕の知っているのはクッキーとケーキの作り方、この2種類を硬くしたり柔らかくすると違う食感になるニャン、クルクルクッキーのように形を変えるもいいよ。後から大人の味を付けたら凄く美味しくなったでしょう、味を後から付ける、最初からつける、以上がお菓子作りの基本ニャン、頑張ってニャン」


本当はもっとありそう、でも、基本さえ出来れば後は同じ事だと思う。人間は名前を付けたり少し違う事を分類する事もプロ、素人の方が物分かりがいいんだよね、素人だけに。


「レイちゃんありがとう、今教えてくれた事忘れない、ケーキとクッキーの基本を完璧にする、それから色々な味と食感を変えて美味しくしていくね」


「レイちゃん嫌だよ、もっと新しい物が食べたいよ」


「メグが悲しんでいるわ、レイ、新しお菓子を考えてよ。次の街で食べたい」


「もう無いニャン、お店の人に任せるニャン」


「あ、そろそろ、行かないと料理長に怒られる・・・・・・あ、お城まで遠いいんだ。みんな元気でね」


「待たね~。ウサギは弱いからね」


「馬車に気を付けてね、街は危険だよ」


「頑張るニャン、美味しいの作るニャン」


足の遅いエレノアさんが門番さんにお辞儀してお城の中に消えた。


お菓子職人の道は基本が出来れば簡単だと僕は思っている。でも、一流職人はその上だ、色々な味と新しいお菓子を目指して何かするのが一流だ、僕の知らないお菓子は沢山あるけど、応用みたいのものだ、それがお店に並べばミヤちゃん達が喜ぶだろう。


シーラスではクッキー、焼き菓子ばかりだった、そこにカステラが加わって王都ではケーキとクルクルクッキーだ。少しずつ違うお菓子が2人の前に現れている。この先はどうかな、難しいだろうな。


「行っちゃったね」


「そうだね、次に会う時は美味しいお菓子が作れるようになっているといいよね」


「なっているわよ、レイ、そうんなんでしょう?」


「はいニャン、大人の味を仕入れるニャン、アスベルさんに頼んだニャン」


「お菓子作りに大人の味か、食べたいな」


どこまでも食べたいか、その願望が旅の目的かな。


「さあ、出発よ。馬車には気を付ける、見付けた魔物はやっける。街に着いたらお菓子を買う、そして食べる」


「お姉ちゃん、鐘が鳴ってるよ」


「私達の為に鳴らしてくれているのね」


「そうだね、行くよレイちゃん。次の街に」


「お風呂の街に行くニャン」


「そうか、おじいちゃん家に行くのよね・・・・・・お土産買うの忘れた」


「ふふふ、大人の味がありますよ」


僕達は西の街道を進む、お風呂に入る為に。


そうだ、ラガルトさんは結婚式の時に会場まで歩いたらしい、時間は掛ったけど式には間に合った。


翌日からは筋肉痛との戦いだったらしい。


『幸せさ、痛みを感じるんだ。疲れらしいからね、痛みが無くなれば歩く練習だ』


何年も歩いていないと筋肉が落ちて歩く事が出来ない、ドラマであるリハビリをこれからするんだな。


あ、西は危ないんだな・・・・・街から離れた畑に柵が在るよ、戦争の馬避けのあの柵だ、それが大きいのは、この世界の生き物が大きいからだ。


小さく僕だと何の役にも立たないな。





「大岩はいいよね」


「上って来れないのが良いわよね」


リースロンドから旅立って次の日、エレノアさんと別れた寂しさはないようで、楽しく旅を続えている。


魔物がちらほらと生息している様で、弱めのコボルトとゴブリン数体と遭遇したけど簡単に倒した。


僕も何かしたかったけど、見守る事にした。


「レイ、そろそろ、魔法を使ってみれば」


「そうだそうだ、見てないぞ」


見せても良いが、とても喜ばれる状態になりそうになんだよね。


お城に滞在している時に、行った事のない右の庭では魔法の練習場所が在った。騎士団の剣を使う皆さんが左で、右は魔法騎士団の皆さんの練習場所だった。


僕はそこで色々な魔法の練習と使える魔法の確認をした、ミヤちゃん達のクリスタルを1個借りて確認作業をした。


僕の才能はチートレベルだった。それは全ての魔法が使える事が確認できたからだ、最強の猫冒険者の誕生だ。


クリスタルを返しても魔法は使えたのだ、僕は大喜びでニャンパラリンを繰り返した、今までの努力が報われた瞬間だった。


魔法騎士団の人も驚いていた、これほどの才能を目にする事は光栄だと、団長が言っていた。あの人はいい人だな。


隠れて練習していたので、ミヤアちゃんは僕の魔法を見ていない。一緒に練習していたフレ君が僕が魔法を使える事を話してしまったんだ。


「いいニャンよ、僕に近付かない事を約束するニャン、いいニャンか?」


「何でレイが魔法を使と私とメグ近づくのよ」


「お姉ちゃん、ここは見る為に約束をするところだよ。約束は約束、守らないと」


「約束ね、ほら、見せてよ」


少し離れよう、離れなくてもいいけど、念の為だ。


「行くニャン、ニャンパラリン、・・・・ビッグ」


この魔法は決めポーズが変だ、自分に当てる想定で練習してないので・・・・・・呪文を唱えた時にお腹を押さえるような仕草は何だろな。


「うわ~、可愛いレイちゃんが大きい」


「いいわよ、レイ、凄く可愛い」


やはり、抱き付かれたか。小さいぬいぐるみが大きくなって抱き付きやすい感じだな。この大きさの方が腰にダメージが多そうだな。


「メグ、私も抱きたい・・・・・・レイ、大きくなったわね」


僕の実感では2倍以上3倍未満かな、凄く大きくなった感じだ。とても嬉しいけど、この体に慣れないと疲れるんだよね。


「ふさふさが気持ちいいね」


「大きくなる魔法なのね、他の魔法はどうしたのよ、フレ君が何でも使えると言ってたわよ」


何て余計な事を言ってくれたんだ。最強の猫冒険者も流石に他の魔法を披露したくないのにな。


「疲れたニャン、とても疲れたニャン、もう使えないニャン」


「そうなんだ、今度見せてね」


「楽しみだな」


ふかふかの僕を抱いて楽しんで下さい。撫でるのも気持ちいいでしょう。


そうだな、僕は猫魔法使いに昇格だな。毎日練習をしよう、運動の方は体力維持と敏捷性の練習だな。そうか、この状態で体力作りをするのも悪くないな。





「ニャンパラリン、猫パンチ、ニャンパラリン、連続パンチ、ニャンパラリン、爪猫パンチ」


「ブゥ~ブゥ~」


「ニャ~≪宿敵のジャックラビッドに勝てるようになったぞ、どうだ、もう怖くないぞ≫」


まだまだ、パンチの威力は少ないだろうけど、前よりは数倍重いパンチをお見舞いした。


連続パンチも慣れてきた、爪猫パンチの効き目は凄いな。擦り傷が前よりも付けれる様になったよ。


「レイ、倒したのね。大きいと強いのね、偉い、凄く偉い。そして気持ちいいわね」


「ああ、私も撫でる、抱きたい」


ミヤちゃんとメグちゃんもジャックラビッドを倒したんだな、それぞれ3体ずつだったけど楽勝だな。僕はまだ1対1位が丁度いいな、囮ならもっと沢山相手に出来るけど。


あ、僕と戦っていたジャックラビッドが逃げて行く、フラフラとふらついているな、僕に喧嘩を振りかけると痛い目になるんだぞ。


「お疲れニャン、休むニャンか?」


「どれどれ、大岩は在りませんかね、休憩は大岩でしたいよね」


メグちゃんがその場でジャンプしている。


僕の視線の高さは前の2倍位なのかな、前よりも遠くが見えている感じではないんだよね・・・・・・元が低すぎるんだな。3倍以上の大きさになれれば、もう少し遠くが見えそうだな。


「ありそう?」


「街道から凄く外れた所にあるよ」


「なら、そこに向かうのね、草原を歩くのもいいよね」


「いいよね」


そうかな、大きくなった僕だけど草花の背丈の方が高くて前が見辛いんだよ。


快適なのはミヤちゃん達だけだよ。




また、目の前に落ちた。


「アハハハ」


「落ちたよ、魔法が落ちるんだ」


「落ちるニャン、飛ばないニャンよ」


「練習が足りないのよ、頑張るのよレイ、先ずは飛んで行くようにしようね」


「頑張るニャン」


ミヤちゃん達に他の魔法が見たいと言われたので、仕方なしに見せる事にしたけど、飛んで行かないんだよね。


ニャンパラリンは封印して集中した後に呪文を唱えた。見事に手から出た魔法はそのまま落ちる仕様のように飛んで行かない。蚊取り線香、違う・・・・・・線香花火の落ちるところを何回もミヤちゃん達に見せた。


魔力が足りないのか、それとも練習不足なのか、メグちゃんがシンシアさんにあげる大人の味の欠片よりも小さい、例えるなら、ボールペンを買った時のペンの先の黒いゴム状のカバー? 位だ・・・・・・お米よりも小さい。


2人は老眼ではないようだな、あんなに小さいのに見えるんだからな・・・・・・お年寄りには見えないかも。猛特訓をして先ずは大きくしたい、飛んで行くのは後でいい、見える方が嬉しい、落ちても。


「ニャ~《・・・ウォター、・・・サンダー、・・・ファイアー、・・・ウィンド、・・・ソイル、・・・アイス、・・・ライト≫」


まあ、この位かな僕の知っている英語は。


「あちょちょ」


「あぱんぱん」


僕の魔法を笑った2人が剣の練習の続きを始めた。ミヤちゃんの掛け声は『あぱんぱん』に決まった。


『レイ、それいいわね。アカリの家のパンの事ね』


ミヤちゃんは喜んだ、僕はパンパンと鳴る乾いた音のピストルの撃った時の音のイメージだっけど、ミャちゃんは勘違いして、アカリちゃんのパンのパンだと思い・・・・・・決定した。


雑草の陰に視線を向けると小さい光が見える、僕の目から出ている光だ。小さいので誰も気が付かないだろうけど、ライトの効果で暗いところを照らしている? 効果がある様な、無い様な事が魔法で起きている。


元々目が光ると言われている猫の目が、魔法でちゃんと光っているらしい、今度、鏡で見る予定だけど、眩しいかもと思っている。予想は大事だ、太陽を直に見てはいけないあれと一緒かも・・・・・・失明したくないので鏡は止めておこう。


「レイ、大きくなってよ。当てる練習をしようよ」


「僕が避ける練習ニャンね」


「そうね、今日こそは当てるわよ」


「は~い、次は私です」


順番が決まったようだ。頑張って避けよう、大きくなっても、攻撃に当たるつもりはない・・・・・・当たったら一撃殺ロリだしね。


「ニャ~≪・・・ビッグ≫、大きくなったニャン」


「よしよし、さあ、始めるわよ」


優しく撫でた後は間合いを空けて剣を構えたミヤちゃん、目が本気だな。


しかし、今日も避けるんぞ、痛いのも怪我するもの嫌だからね。


「あぱんぱん」


「あぱんぱん避けニャン、あぱんぱん回避ニャン」


「ふう、やるわね。これならどう、あぱんぱん」


上からかそれなら前進股下通り避けだ。


「うう、疲れる避け方はしないでよ」


「嫌ニャン、敵は嫌な動きをするニャン、コロコロ移動ニャン、大きいから速いニャン」


「待て~、あぱんぱん、あぱんぱん」


「ゴロゴロ飛びニャン、ゴロゴロ回避ニャン、ニャンパラリン、緊急回避」


「レイちゃんの動きの種類が増えている、お姉ちゃんが翻弄されているよ。面白い動きだね」


見物人が動きを分析しているな、それならこれでどうだ。


「ニャ~≪スピード・アップ、反則だけどこれで動きが速くなった≫」


ゴロゴロ、コロコロ、移動だ。


「ああ、速くなる魔法ね。ずるいよ、全然当たらないのに」


「当たったら痛いニャン、攻撃するニャンよ。連続猫パンチニャン、連続ニャン、連続ニャン」


ミヤちゃんが上手く避けているな、剣を出している時はフェイントだ。


「あぱんぱん、あぱんぱん、あぱんぱん」


「回避ニャン、ニャンパラリン、紙一重ニャン、紙一重ニャン」


「ふう、疲れた、今日も当たらなかったわね」


「私の番だ、当ててやる。それで大人の味を食べるんだ」


今度はメグちゃんか、よし、もっと頑張るぞ。


「当てたら食べていいニャンよ、ニャンパラリン回避」


「メグ頑張るのよ、私とメグが大人の味を食べる為に」


「は~い、あちょちょ、あちょちょ」


「ミヤちゃんよりも簡単ニャン、あ、地面に大人の味が落ちてるニャン」


「え、何処に、何処に落ちているの?」


「連続猫パンチニャン、猫パンチ、連続猫パンチ、猫頭撫でパンチ」


「落ちてないよ何処にも、あちょちょ、あちょちょ」


メグちゃんは頑張った、僕の言葉に翻弄されられていたけど疲れるまで攻撃を続けた。


どの位練習をしたのかな、大人の味を食べるのを許可しよう。


「大人の味を食べるニャン、少しだけニャンよ」


「え、いいの、お姉ちゃん、許可が出たよ」


「久しぶりに食べれるのね、嬉しい」


そろそろいいかも、王都で沢山お菓子を食べたミヤちゃん達は、ニキビが出来た。


食べ過ぎは良くないので、僕に攻撃を当てられるか、僕がいいと思うまで食べない様に説得した。お肌を気にする事もないかもしれないけど、ブツブツが一杯有ると・・・・・・大変な事になると僕は言った。


大変な事は何か聞かれたけどそれは『秘密は秘密で言えませんニャン』と答えた。


ニキビの後が残るだけだと言えば、気にしないで食べたら、もう止める事が出来ないからだ。うん、これはこれで良かったのだ。爆食いを一時的に止めれた。


「どれにしようかな、やっぱりこの小さいのかな」


「もう少し大きくてもいいかもよ」


「はいニャン」


「これ食べる」


「なら、これかな」


まあ、ニキビも無くなったし、なるべく小さいのを選んだようだから良かったな。


「食べたらメグ、練習をしようね」


「は~い、美味しいね、大人の味」


「うん、大人の味ね」


毎日、朝練をしていると一日に進める距離は少ないと思っていたけど、どうなんだろうな、この後はランニングをしながら進む? 走るのが速いとマラソンか、明確な違いが有るんだろうけど僕には分からない。


「さあ、走るわよ」


「ああ、待ってよ、荷物がまだだよ。レイちゃん、持ってくれる?」


「持てないニャン、ミヤちゃんがあそこだニャン、急ぐニャン」


「そうなの残念、おりゃ~。追い付くぞ」


あれ、どう見ても2人はジョギングでもマラソンでもないな、それよりも速いのは何て言うんだ。長距離の全力疾走か? それだと長距離はいいけど、すぐに疲れて遅くなりそうだな。走る速度が速くて長距離はトップスピードランか、スピードランニングか。遠くの方で呼んでいる声が。


「ニャ~≪追いかけるぞ、・・・ビッグ≫」


大きくなって体力作りだ、速く走る長距離だ。先ずはメグちゃんに追い付くぞ。


「後から来てね」


「はいニャン」

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