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乱世に生まれてから真面目に生きた男

作者:八月河
歴史の知識を持つ転生者として戦国時代に生きることになった三人の若き武将、尼子政久、三好長慶、そして武田昌龍の物語である。

畿内を制する三好長慶は、転生者としての知識を武器に、天下統一の野望を抱く。彼は自身の腹心である松永久秀と共に、未来の歴史を変えるべく、密かに動き始めていた。そんな長慶は、自分と同じ転生者が他にいることを知る。その存在は、遠く離れた西国と東国の二つの名門にいた。
西国、出雲の戦国大名・尼子経久の嫡男、尼子政久もまた転生者であった。史実では若くして早世する運命にあることを知る彼は、その運命を覆すため、武力で天下を獲ることを決意する。しかし、血気盛んな彼は、父の忠告を聞かずに安芸の毛利攻めで大敗を喫し、家臣団からの信頼を失ってしまう。そんな失意の政久のもとに、東国の武田家から一通の書状が届く。差出人は、武田家の次期当主、武田昌龍。その書状には、昌龍もまた転生者であることが記されており、政久は己と同じ境遇の存在に、言いようのない喜びと、漠然とした予感を抱く。
一方、遠く駿河の地から尼子政久に書状を送った武田昌龍は、甲斐を盤石なものとし、信濃を平定するなど、史実を大きく変え始めていた。彼は、自らが転生者であることを隠し、知略と武勇を兼ね備えた稀代の武将として、東国に名を轟かせていた。彼は、自分と同じ転生者である尼子政久と三好長慶の動向を密かに探り、彼らの存在が、いずれ自分の天下統一の野望の脅威になることを予見していた。
三人の転生者の運命は、それぞれの思惑を胸に、静かに動き出す。彼らの存在が、戦国の世の歴史をどのように塗り替えていくのか。そして、彼らが互いに相見えた時、物語は新たな局面を迎えることとなる。
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