心配な2人
優真は意識不明のまま治療室へ運びこまれた。
「優真君、しっかりするんだ!」
担当医はそう言いながら、治療し始める。
律は待合室で待っていた。
「律さん! 優真は!?」
連絡を受けた拓弥が急いで駆けつけたのだ。
「今、治療受けているよ」
治療室の扉を見ながら律は答えるように言った。
「俺、やっぱりこうなると思ってました。あいつ、実は一週間前からアルバイトの掛け持ち始めたんっすよ。それが原因じゃないかと、」
優真に口止めされていたであろうことを拓弥は口にする。
「何だって!? あたし、そんなこと知らなかったよ。どうも最近の優真くんの様子が変だと思ってたんだよ」
何かあると分かっていながら、驚きを隠せない律。
「あいつのことだから、きっとこの先も無理するっすよ」
「そうだね。いっそ、やめてもらおうか」
ふと、そう口にする律。
その時だった。
治療が終わったのか扉突然開き、治療室の中から眠ってる優真を連れて医者たちが出てきた。
「優真くんは大丈夫なんでしょうか!?」
「明日には目が覚めるでしょう。安静にしてれば大丈夫です。目が覚めたら見張っといてください」
と医師が答える。
それを聞いてホッと安心する拓弥と律。
「ったく、しょうがねえ奴だぜ」
眠っている優真を見ながら、拓弥は呟いた。




