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1話

『お母さん行ってくるね!』『絵里花頑張るのよ』

今日はとある公立高校の入学式。絵里花は人の前に出るのが苦手で中学校では休みがちだった。だけど落ち込むお母さんを見たくなかったから高校は絶対行くと決めた。

『知らない人がいっぱいだ…』期待に胸を膨らませで会場に入った。

『君たちはもう3年たったら社会人だ。その自覚を持って3年間過ごしてください。』

この強面で真面目そうな先生が担任はごめんだと絵里花は思った。そう思ったのも束の間、忘れかけていたことがあった。

『えーちゃんと単位を取らなければ進級・卒業はできませんよ。そういう場合は留年です』

そう留年だ。絵里花は特別頭がいいわけでもないし、運動も得意ではなかった。絵も描けないし、音痴だし、ものづくりも下手くそ。『どうしようもないじゃん…』と内心諦めかけていたが、お母さん悲しませたくない気持ちが勝った。

何日か経った。今日から授業が始まるが、高校生活一番最初の授業が美術なんて変だなと思いながらも、

教室に向かった。教室で美術の用意の確認をしっかりして美術室に向かうために教室を出ようとすると、前から『ちょっとどいてくれる?』そこには陽キャそうな女子3人がいた。早くどいてと言わんばかりの顔をしている。通った後、その3人の会話が聞こえた。『まってあいつめっちゃ女捨ててんじゃんw』『まじの芋女じゃんw』『それなーw』そんな会話が聞こえた。『また、またなの?もうやだよ…、、』

そんな時声をかけてくれた人がいた。

『どうしたの?大丈夫?』そう声をかけてくれたのは2組の岩井くんだった。学年一イケメンとも噂されてる。近くで見るとより格好良いと思った。岩井くんはあの3人と同じ中学校だったみたいで昔からずっとあんな感じらしい。

『君、名前は?』私は異性から名前を聞かれるなんてなかったから少し緊張しながら答えた。

『絵里花です、、』これに対して彼はこう言った。

『いい名前じゃん』そう言ってもらえてとても嬉しかった。絵里花は視線を感じたが気のせいだと割り切った。

『あれ?ないなわたしの消しゴム。』絵里花はそのまま美術室に向かった。なんか笑い声が聞こえる?

えっ、あの時見てたのって…!!


2話に続く…

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