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とある一日。
――――また雑用?
あたしはいつここから出られる訳?
あんた、あたしの行いがよかったら出してあげる。なんてほざいてたわよね?
で、あんたと館の世話してる偉ーいあたしは、いつ出られるわけ?
――これじゃお母さま達に怒られちゃうわよ。ただでさえ無断で人間の村に近寄ったってのに――わかったわ、ここから今すぐ出してくれたら、あんたの命は生かしてあげる、どう? いい条件じゃないかしら?
どうか、って聞いたのよ。
ちっ、クソが。
はいはい分かりましたよ、大人しくしてまーす。
――契約が解けたら、覚えとけよ。
また一日。
――――そうだよ、嬉しいかい?
それは私にもわからない。
あぁ、言ったとも。
もっと君の行いが良かったら、かな?
何をそこまでして戻りたい? 私は君に不自由させているつもりはないよ。ただ、間抜けで警戒心皆無な、お高く留まるお偉い魔女様を、近くに置いて飼い慣らしたい。それだけなんだがね?
――でもこの魔女、魔女内の掟を知らないのか? 破れば即処刑。跡形も残らないはずなんだが。この魔女のことだ、どうせ無断で近寄ったんだろう。怖いもの知らずもここまでくると甚だしいな――あはは、そんな交渉でここから出すとでも?
何度も言ってるだろう、君の行いが良かったらだ。二度も三度も言わせるなよ、魔女風情が。
ふむ、それでいい。いい子じゃないか。
あんたね、これはこっち! あれはそっち!
何度も言ってるわよね?
いくらあんたの屋敷とはいえ、雑用やってんのはあたしなんだから、少しは気ぐらい使いさないよ!
今すぐこの服とそこの本、破り捨ててしまってもいいのよ?
全く、あんなだらしなさでよく今まで生きてこられたわね、一人暮らしだってのに。
あ、ちょっと! それはまだ触っちゃダメ!
ご飯はまだよ。
って、その草は食べられない、そのキノコも!
本当にいい加減になさいよ、自己治癒できるからってむやみやたらと口に運ばないでくれる?
――あたしこいつの母親じゃないんだけど、なんなのこいつ。
えー? どっちも変わんないよそんなの。いいじゃないかそれぐらい。
そうだっけ? そんな何度も言われていないよ。
気? 使っているとも。使われている自覚なかったのかい?
あ、よせ! 悪かったよ私が!
全く、野蛮な魔女様だ。
これはもういいかい?
お腹空いたな、ご飯はまだかい?
おっ、あの薬草は見たことがないな、あのキノコも。どれどれ、ちょいと味見を……。
痛っ! 殴ることないじゃないか! 別にすぐ治せるし、減るもんでも……。
わかったわかった。大人しくしてますよ。




