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不審者に理由も分からず襲われる話  作者: よぎそーと


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2/7

逃げた先に警察官の死体

 すぐに逃げた。

 室内の戸を閉めて、家に入ってきた者を遮る。

 裸足で外に出る時には窓を。

 庭からそのまま出口へ、と思ったがすぐに思いとどまる。

 家の構造の関係で、玄関側からしか外に出られない。

 そんな事すれば、ナイフを持った不審者に捕まる。

 ここは、家の裏側、隣の家の方に逃げる。



 幸い、塀は低い。

 腰の高さしかないそれを乗りこえて走る。

 後ろを振り向く事はできなかった。

 そんな余裕は無いし、怖くてできない。

 ただひたすら、家から遠ざかっていく。



 逃げながら考える。

 最寄りの交番に逃げてくれという声を。

 警察との電話で思い出した指示に従い、交番を目指す。

 だが、駅前かなりの距離がある。

 そこまで行くのに時間がかかる。

 だが、迷ってる場合でもない。

 安全を考えれば警察に行くしかない。



 しかし、その足が止まる。

 行く手にそれが立ち塞がる。

 ナイフを持った不審者。

 街灯に照らされるその姿は、家に入ってきた危険人物だ。

 あわてて横の家に入る。

 その庭をつっきり、さらにその向こうへ。

 少しでも姿を隠しながら進む。



 なんで不審者が先回りしていたのか。

 どうやって追いついたのか。

 そもそも、なんで目の前にあらわれたのか。

 分からない事だらけだ。

 ただ、自分が危険な状態にある事を少年は本能で察知していった。



 それから、行く先々で少年は不審者の姿を見た。

 どこに行こうとも必ず前にあらわれる。

 行く手を阻む。

 交番にたどり着けない。

 どうにかしたいが、どうしようもない。

 仕方なく来た道を戻っていく。



「なんなんだよ、あれは」

 正体不明の不審者。

 なぜ追いかけてくるのか分からない。

 ただ、少年に狙いを定めてるようではある。

 理由も分からないが。



 そこから逃げるように歩き続けてきた。

 気がつくと自宅の近くまで戻ってきている。

「どうすんだよ……」

 どうしようもないのは分かってるが、ぼやきがもれる。

 そして、見たくもないものも見る。

「え…………」

 歩いている途中、それが目に入る。

 道に倒れる警察官が。



 刃物で切り裂かれた警察官。

 それが二人倒れている。

 誰がやったのかなど、考えるまでもない。

「なんでここまでやるんだよ」

 本当に分からなかった。

 ただ、死んだ二人には悪いが、これで手に入るものもある。



 拳銃に警棒。

 幸い、奪われてはいなかった。

 これで対抗手段ができた。



 それを手に取って、家に戻る。

 急いで出て来たから、靴もはいてない。

 電話もない。

 さすがにもう少し何かもっていきたかった。

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