10話 壊れ行く町
遅くなってしまいすみませんでした。作者はただいま諸事情により話を書くペースが更に落ちてしまいますが、良ければこれからもよろしくお願いします。
俺は暗闇に包まれた地下水路を三夏の後ろについて歩く。
コツコツと俺と三夏の足音だけが響く。
「家って、俺らのか?」
そう聞くと三夏は立ち止まらず、顔だけこちらに向けて言った。
「行かないわ。危険だから……」
言い終えると前を向いてしまった。
「家は私の家に行くのよ」
今度は顔を前に向けたまま続けて言った。
というか、歩いているのはいいのだが一体どこから出るのだろう。そもそもどうやって入ったんだ。
何しろ高校生男子と中学生の女子を運んできた訳だ。方法が知りたいくらいだ。
「ここ、登るわよ」
視線を辿って見ると錆び付いてボロボロのはしごが。これ、登れんのか?
「っ………」
はしごに手をかけたと思えば、ついて来ないなら置いてくわよ、とでもいうかのようにどんどん登っていく。
仕方ないから手をかけたがやはりよっぽど古いのか、ギィと音を立てるうえ、はしごの剥がれた塗料が手につく。
改めて思う。大丈夫かよこれ……。
「もう少しよ」
この状況で三夏は雪那も抱えながら登っているというのに疲れた感じが一切感じられない。
「……んん。っ!開いたわ」
先ほどの声から少ししてから声が聞こえた。
それと同時に薄暗い光が差し込んできた。
眩しいほどの光でもないけど、思わず目を瞑った。
「……ってここどこだよ」
俺たちが出た場所は見たことのない景色だった。
景色というほどいい場所じゃないが。
「裏路地だよな、ここ。日も沈み始めたところだし」
「ええ。早く行くわよ」
ゴミが散らかった薄暗い道を進む。
にしても、三夏はさっきから妙に周りを伺ってキョロキョロと挙動不審で、急いでる。
「なあ、三夏。お前どうしたんだよ?」
「どうしたって?」
「いや、そのなんか様子変じゃないか?雪那が危険な状態だからか?俺も落ち着いてるわけじゃねぇけどさ……」
「もちろん雪那ちゃんが危険な状態だってことに動揺してないわけじゃないわ。けど、急がないと」
今の俺には何を急いでいるのか、さっぱり分からなかった。
▽ ▲ ▽
数十分歩いていた、が。
自分の目を疑った。
「………な、んだよ。これ」
俺たちの町が、壊れていく。壊れている。
瓦礫が散乱し、ほとんどが原型をとどめていない建物ばかりだったが、俺にはここが自分の町だとわかった。
「......気を付けて、行くわよ」
「あ、ああ......」
どこが道路だったのかすらわからくなっている。そのため、不安定な瓦礫の上で足を進める。
家へと帰るための目印さえなくなっていて、ただ三夏についていくだけ。
途方もなくついて歩いていると、
「着いたわ。入って」
そう言われ、建物の方に顔を向けると、不思議なことに三夏の家は傷一つなくそこに建っていた。
あれり得ないだろうが、結界でも張られているかのように。
三夏の部屋に案内され、雪那はベットに寝かせ、俺は適当なとこに座った。
「一安心......もしてられないよな」
「ええ、真也は雪那ちゃんを見てて。ちょっと行かなきゃ......!」
「おい!三夏!!」
どうも、雪菜です。
更新が遅くなってしまいすみませんでした。前書きにも書いたように、更に更新ペースが落ちると思いますが、それでもいいよ!って方はこれからもよろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
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