20.サキュバスの館
ちょっと突貫ぎみなので、甘いところがあるかと思いますがご了承ください。
■■20.サキュバスの館
「なんか、貴族の館みたいっすね。」
ここはサキュバスの館といわれる、建物系のダンジョンだ。
サキュバスの館といわれるだけあって、ここには大量のサキュバスがいる。もともとは貴族の館だったが、突然に謎の死を遂げ、いつの間にかサキュバスの住処となっていしまったらしい。
一説によると、この館の主は、変質的な性癖を持っていて、ここで働いていたメイドたちは、館の主からさまざまな虐待を受けていたらしい。そして、結果的に非業の死を遂げた大勢のメイド達の呪いが、残されたメイド達をサキュバスと化し、そのサキュバス達に館の一族全員が殺されてしまった、という噂がある。
で、今回の依頼が、この館に捕らわれている冒険者達の救出である。
サキュバスというのは、正直それほど強くないのだが、魅了という結構ヤバイスキルを持っている。しかも有効なのは男だけ。
で、止めておけばいいのに、館の主が残したといわれるさまざまな宝を目当てに、冒険者達がこの館に侵入する。
結果、その冒険者達の殆どが魅了され、そのままこの館に捕らわれてしまった。しかも面倒なことに、魅了されたまま館の戦力にもなっているのである。
まあ、別にそれだけの被害なら、サキュバスが回りの村を襲ったりするわけでもなく、自業自得ですむのだが、数が増えすぎると面倒になる。魅了されているとはいえ、人間である以上は食事も必要であり、冒険者達が近くの村を襲ったりすることもあるため、その被害はバカにならない。
なので、一応この館は立ち入り禁止区域扱いになっているのだが、冒険者達は意に介さず、この館の宝を求めて挑んでいくのであった。
そんな訳で、魅了された冒険者達を放っておくわけにもいかず、定期的にここの救出案件が発生している。
といっても、魅了されている冒険者達には救出される意思など無い。しかも、もともとの能力を制限されることもなく、救出に向かった人達に本気で襲いかかって来るので、双方に被害もそれなりに出る。
なので、本当はサキュバスには女性だけのチームであたったほうが有効であるが、女性の戦闘職がそれ程多くないのに加え、魅了されている冒険者の数が何気に多く、稀に強いのが混ざってたりするので、通常のチームで対応している。
「この間がセイレーンで、今回はサキュバスか。なんだかね。」
「とりあえず、やるしかないですよ。」
まあ、赤坂は魅了されないからね。
「じゃあ、いきますか。」
俺とサスケは、対サキュバスゴーグルを着ける。
さすがにそのままだと、あっという間に魅了されてしまうので対策は必須だ。
セイレーンが音による魅了であるのに対して、サキュバスは視覚による魅了である。よって、専用のゴーグルをしていれば魅了されることはない。
だったら、冒険者もすればいいだろう、という話もあるが、これが結構高い。これを持ってるようなクラスは、この館の財宝とかには関心がないし、救出で貰える金額もボランティア並みで受け手が圧倒的に不足している。俺達は会社の備品なんだけどね。
あと、今回は新兵器のテストも兼ねていた。これは拳銃のような捕獲ネットで、その糸にサキュバスの魅了を解く開放剤がしみこませてある。魅了されている冒険者に向かって撃つと、蜘蛛の糸のような網で捕獲し、さらに糸に仕込んである開放剤の効果でそのうち魅了も解けるはず、というものだ。
今までだと、いちいち気絶させるなり、捕捉するなりしてから、解毒剤を注射していたので、面倒だし、結構危険もあったのだ。
この案件は殆どが俺達で対応するので改善の対照であり、出来るだけ被害を少なく、という要望にも応えるため、開発された新兵器である。しかも、場合によっては戦闘することなく確保できるので、完成すると飛躍的に効率が上がる。
扉を開けて中に入ると、結構広いホールに出る。ここには居ないようだ。一応レーダーを見てみるが、やはりこの館の中では使えなかった。どうも結界的な何かがあるらしい。まあ、見取り図はあるので、迷うことはない。
右の部屋から行ってみる。手前の部屋の扉を開けると、いきなり魅了された冒険者が2人ほど居た。
俺とサスケが、捕獲ネットを撃つ。あっさり捕獲され、動けなくなった。これは物凄く便利だ。赤坂が証拠写真を撮っていく。一応そこいらの剣では切れない強度があるので、剣はそのままにしていく。まあ、斬られたら、その時考えればいい。とりあえずは部屋から引きずり出して、ホールに転がしておく。
次の部屋に入る。ここは応接室のようだ。見たところ誰も居ないようだが、奥に扉があった。その扉の前に行くと、中から音がした。
俺は扉の前に立ちサスケに合図を送ると、サスケが扉を開ける。開けた途端に、2人の冒険者が襲いかかってくる。
一人を俺が抑え、首を剣のグリップで強打し気絶させる。もう一人はサスケが気絶させた。 この二人はそのまま手錠をかけて、無針注射器で首に解毒剤を打って、先ほどのホールまで運んでおく。
次々と1階の部屋をチェックし、冒険者達を捕獲していったところ、全部で15人ぐらいいた。幸いというか、1階にはサキュバスは見当たらなかった。
「結構いるっすね。」
「なんなのでしょうね、この人たちは。もう、頭悪すぎます。」
赤坂が機嫌悪そうだ。でも、正直俺もそう思う。わざわざ魅了されに来ているようなもんだろう。
見たところ、駆け出しに毛が生えた程度のレベルが多いので、サキュバスの怖さを知らず、倒せるだろうという訳の分からない自信でやってくるのだろう。仮にサキュバスを一撃で倒せる技術があったとしても、目を合わせた時には終わってるんだがな。それぐらい調べて来い、と思う。
実際、このクラスの冒険者は、自分で調べるにしても調べ方を知らなかったり、ギルドの依頼を受けるだけで、ギルドからの情報だけで仕事をしているのが多い。でも、ギルドはこの館の仕事は依頼する人がいないので出さない、よって、一攫千金を夢見て行き当たりばったりで来るのだろう。見たところ、金目の物なんて、殆ど残ってなさそうなんだが。
2階に向かうことにして、ホールの奥の階段を上がっていく。途中にこの屋敷の主と思われる肖像ががあった。破損がひどく、よく分からない状態ではあるが、なんとなく性格悪そうな感じは十分伝わってくる。
2階は2つの廊下が平行にあり、各部屋が廊下に面していた。そのうち、いくつかは開いたままになっていた。
まずは、右からいくことにする。
最初の部屋は客室のようだ。特になにもない。
「さっきから気になってるんだが、この屋敷って結構綺麗じゃないか?埃とかゴミが殆どないんだが。」
「サキュバスが掃除しているのでしょうか。」
「やっぱそうなのかな。元メイドとかいう噂は本当だったってことなのか。」
「意外と、冒険者達にやらせてたのかもしれないっすよ。」
「それはないでしょう。だって沖田さんとかに掃除させたら、こんなに綺麗にはならないし、あそこの花瓶とか絶対割りますから。」
「確かにそうっすね。」
お前ら、うなずきあうのやめろ。
次にいくことにする。
部屋に入ると、黒い影が動く。
「居るぞ、注意しろ。」
俺は黒い影に向かいながら、赤坂達に声をかける。
その黒い影は、10代前半の少女のように見えるが、その体つきはグラマラスであった。さらに、サキュバス特有の老婆のような声をしているため、トータルでみると非常にアンバランスであった。
サキュバスは、俺が向かってくるのを見ると、俺の目を見つめてきた。
「汝、我のこの目の虜になれ。」
サキュバスが魅了してくる。
「やだね。」
対サキュバスゴーグルの効果は絶大だ。真正面から見ても、まったく魅了されない。
サキュバスは俺を魅了できないことに戸惑いながら、爪を鎌のように伸ばしながら襲い掛かってきた。
俺は盾で受け止めた。先日の戦闘でボロボロになった部分を一生懸命ダクトテープで直したところに、爪を立てやがった。
「あー、てめえ!やりやがったな。」
俺はサキュバスを一撃で倒した。盾を見ると、なんとか大丈夫そうだった。
「沖田さん。それ、いい加減買い換えたほうが良くないですか。」
「そうっすよ、流石にそれはちょっと貧乏くさいっす。」
「俺は物を大事にするタイプだ。それにサスケに貧乏くさいとか言われても、なんとも思わん。」
「そうじゃなくて、死んじゃったらどうするんですか。」
う、赤坂がちょっと潤んだ目で俺を見つめてきた・・・
「わ、分かった。戻ったら買い換えるよ・・」
うーん、ローンが・・・
気を取り直して、次にいく。
サキュバスが3体でてくる。俺が前に出て行くと、サキュバス達は、俺を魅了しようとしてくる。
俺が魅了できないと分かると、サスケに目を向けていくが、当然サスケも魅了できない。その隙に俺が1体に切りかかる。サキュバスは俺の剣を爪で受け止めるが、その隙に盾をサキュバスに叩きつける。 あ、やべ、ヒビがでかくなったかも。 気にせずに怯んだサキュバスに剣を突き刺して倒す。
赤坂がサキュバスにウィンドを放つ。ここは建物なので、ファイアは回りも燃やすので厳禁だ。サンダーもたまに燃えるのでなるべくなら避けたい。水系は足元が滑りやすくなるので、これもNG。よってウィンドになる。ウィンドも、調度品とかが吹き飛ぶことがあるのだが、吹き飛んだものが俺達に当たってもあまりダメージはないので問題はない。
さらに、サキュバスは羽で飛ぶので、ウィンドは動きを制限する意味でもかなり効果がある。
赤坂の放ったウィンドで、羽をむしられ、全身を切り裂かれたサキュバスが倒れていた。
サスケも目を合わせてきたサキュバスに、そのまま刀を振りかざす。斬られたサキュバスは、魅了されないことに驚きながら、息絶えていった。
「やはり、サキュバスは2階か。」
「結構、数も居そうですね。それに、まだ冒険者もいるとは思いますが。」
「まあ、魅了はされないし、こいつらも強くないから、問題はないんだけどね。」
「そうっすね。どんどん進むっす。」
その部屋は、食堂のようだった。部屋の中心に長いテーブルがあり、そのテーブルの周りには、10脚ほどの椅子が並べられていた。
そして、その部屋には、10体ぐらいのサキュバスがおり、俺達を見ると一斉に襲い掛かってくる。
「俺とサスケで抑える。赤坂は援護頼む。」
「了解です。」
俺とサスケが壁を作り、その後ろに赤坂がつく。俺とサスケは、部屋の角をうまく使いながら、回り込まれないような位置を取る。
サキュバス達は、魅了しようとするが、それが効かないとわかると俺とサスケに体当たりをするように襲ってきた。
俺は盾を構えながら、体当たりしてくるサキュバスに剣を突き刺していく。サスケも刀で防御しながら、サキュバスの群れを抑えていた。
しかし、サキュバス達の物量に押され、俺とサスケは、壁に叩きつけられ、二人ともゴーグルが外れた。
まずい、ゴーグルが外れた。ゴーグルを探すが、サキュバスに回り込まれた。
「汝、我のこの目の虜になれ。」
その目を見たとたんに、俺は意識に霧がかかったように朦朧としていった。
◆◆
サスケはゴーグルが飛ぶのを気にせず、サキュバスに刀を振りかざした。そしてサキュバスを切り捨てる。
しかし、次のサキュバスと目があう。
「汝、我のこの目の虜になれ。」
「ロリババアに興味はないっす。」
「!!!」
サキュバスは、動揺が隠せない。しかし、その隙が致命傷となり、サスケに切り捨てられていく。
「まずいっすね。沖田さんが魅了されたっす。」
サキュバスは数が多いとはいえ、それほど脅威ではない。しかし、沖田は仲間であり、こちらの手も知り尽くしている。そして、サキュバスの魅了は、意識こそないが、本来の能力を発揮できるのである。
赤坂は、サスケの発言に噴出していたが、サキュバス達にウィンドを放ち、確実に仕留めていた。
「私に任せて。サスケはサキュバスを抑えて。」
そういうと、赤坂は四次元バックに手を入れる。
本来なら、サスケが沖田を抑えている間に、赤坂がサキュバスを仕留めるほうがよい。ただし、その場合は沖田とサスケはお互いにそれなりのダメージを受けてしまうとこになる。しかし、赤坂に策があるのであれば、それにかけてみる。
「了解っす。そっちは任せたっす。」
沖田は、朦朧としていた。目の前にサキュバスがいるが、敵意を持てない。むしろ、好意すら持ってしまう。
「あの二人を倒せ。」
サキュバスに命じられると、当然のように従ってしまう。そして振り返って、倒すべき二人を見る。
「にゃーん。」
そこには、「猫耳」の美少女がいた。どっかで見た記憶があるのだが、頭に霧がかかっているようで、思い出せない。思い出せないが、「猫耳」であることは間違いない。
「お願いにゃん。そこのサキュバス達をやっつけてほしいにゃん。」
ある意味かなりあざといポーズであったが、「猫耳」の美少女であることには違いない。「猫耳」は正義だ。俺の心の声がそう叫ぶ。
「烈風飛龍切り!」
とりあえず思いついたセリフを言ってみただけであるが、全力で剣を振りぬいた。
「ぎぇええええ。」
サキュバスが真っ二つになる。ついでに、後ろの石像も真っ二つになるが、気にしないでおく。あとで石像の修理費を請求されると面倒だ。
「魅了が解けただと・・・」
残ったサキュバス達に戦慄が走る。サキュバスの魅了がとけるなどということは、これまで無かったのだから。
「サキュバスごときが、「猫耳」にはむかうなど、100万年早いわ!」
沖田は次々とサキュバス達を葬っていった。
「「猫耳」のお嬢さん、大丈夫ですか?」
沖田は、これでもか!というぐらいの爽やかな笑顔で、「猫耳」の美少女の方を振りかえる。が、「猫耳」の美少女はどこにも居なかった。そして、その場所にはなぜか、赤坂が立っていた。
「あれ?」
周りを見渡すが、やはりどこにも居ない。顔を真っ赤にして、後ろに何かを隠している赤坂が立っているだけである。
ふと見ると、サスケが信じられないという表情で、俺と赤坂を交互に見ていた。
そして、霧のようなものが無くなっていることに気がついた。
うーん、おかしい。俺はさっきサキュバスに魅了されたような気がする。あれ?なんでゴーグル外れてるんだろう。いろいろとおかしいが、とりあえず今は先を急ごう。ゴーグルを拾って付け直した。
「じゃあ、赤坂、サスケ、先を急ごう。」
「はい!」
相変わらず真っ赤な顔をした赤坂が、ひさびさに良い返事をしてくる。こいつは、なんでこんなに機嫌がいいんだ?
サスケは、呆然としたままうなずいているだけだった。
2階には冒険者の亡骸が数体あるだけで、結局サキュバスしか居なかった。この亡骸は、戦闘の犠牲になった冒険者だろうか。とにかく亡骸は、運搬用パックにいれて、1階のホールに運んだ。
ここのサキュバスは、ある程度経つと復活するらしいので、復活される前にホールに集めた冒険者達を外に運び出した。そして、センターへ連絡をいれ、ギルドに迎えの馬車を手配するよう伝えてもらう。
しばらくして、冒険者達の意識が戻り始めた。一応、拘束したままである。
「ここはどこだ?」
「あれ?屋敷に入ったはずだが。」
どうやら、新兵器の効果は十分なようだ。魅了されていた冒険者達は全員解放されていた。
そして、タイミングよく、手配してもらった馬車が到着したので、冒険者達を馬車に放り込んでいく。冒険者達は、これからギルドで説教が待っている。ついでに、結構な額の罰金も取られるし、常習犯は冒険者ギルドも立ち入り禁止となる。
魅了が解けてない可能性も無くはないが、拘束を解かない理由は、逃亡されないように、という意味合いが強かったりする。
まあ、怒られようが、罰金とられようが、俺達の知ったことではないので、冒険者達を引き渡したところで、案件終了である。
あとは、新兵器の返却と結果報告をするだけだ。
会社に戻った俺達は、報告と返却のために開発部に向かう。
「ついでに、その盾も新調してくださいね。」
赤坂が俺に釘をさしてくる。まあ、この盾も限界だし、しょうがない。
しかし、最近は装備の交換サイクルが早く、ローン地獄気味だ。一応ボーナスもでていたので、返せなくはないのだが、そろそろ寮を出て、部屋を借りようと思ってたりもするので、地味に金欠気味だ。
寮は会社のそばで、結構良い場所にあるのだが、いかんせん狭すぎて、手狭になってきている。
以前から気になっていたのだが、通常装備で寮の俺ですら、金欠気味なのに、特注装備かつ、マンション暮らしの赤坂って、ひょっとしてお嬢さんなのか?
間違いなく、俺より給料は安いはずだ。だとすると、やっぱりお金持ちの家のお嬢様でないと説明がつかない。
この赤坂が借金まみれとか、ぜんぜん想像できないんだが。
サスケといい、赤坂といい、なんでお金持ちばっかり俺のチームに配属になるんだろうか。
そんなことを考えているうちに、開発部に着いた。新兵器の報告と返却を行い、盾の新調をお願いする。
「よう、沖田。きてたのか。」
「ああ、上条さん。久しぶりですね。」
奥から上条さんが出てきた。そういえば、上条さんとは研修以来だったな。
俺は上条さんにボロボロの盾を渡して、新しい盾をお願いする。
「しかし、これは凄いな。どうやったら、この短期間でここまでボロボロになるんだか。」
「死ぬほどこき使われると、こうなるんですよ。」
ちょっと愚痴ってみる。赤坂とサスケも苦笑していた。
「あ、そうだ。お前さ、試作品使ってみない? ただでいいから。」
ただだと?! でも光ったりしそうで怖い。
「光ったりしませんよね?」
「光らないはずだけど、盾ならたとえ光っても、そんなに困らないだろ?」
たしかにそうだ。試作品は3パターンほどあるらしく、見せてもらうことにする。
まず、最初のやつは、凶悪なスパイクがついていた。これはダメだ。危なすぎる。
次のやつは、結構大きめ。強度はかなり上がっていて、重量もある。強度は魅力的だが、俺にこの重量は、体力がもたないだろう。
最後のやつは、大きさは変わらず。強度は結構あがっていて、重量はこれまでの半分。新素材でつくられているらしい。でも、新素材ってのが気になる。はっきりいうと、いやな予感がする。この3パターンの中では、実質これしか選択肢に入らないところが、誘導にしか見えない。
ものすごく悩んだが、盾としては問題なさそうだし、ただという点が見逃せなかったので、3つ目の新素材にすることにした。
結局、他の装備も新素材の試作品があるとのことで、赤坂とサスケに必要以上に薦められ、剣や防具一式を新素材の試作品にされてしまった。下取りもかなり高額だったので、あきらめることにする。まあ、さすがにそんなにヤバイものではないだろう、と思っておく。
ふと思ったのだが、赤坂とサスケはこの試作品を作ったメーカーからリベート受け取ってたりするんじゃないのか?
でも、この二人は信用できるので、それはないだろうと思う。第一、お金に困ってるようには見えないし。
こうして、ひょんなことから、装備も一新してしまった。
来週末ぐらいには、21話UPしたいところですが、どうなることやら。
あと数話で完結予定です。




