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バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チート嫌いのソウタの昔話
67/70

チートと戦線復帰

僕はそのまま進み続ける。

そして遂に目的地へと辿り着いた。

目の前にはエイタ、それと1号。

どちらもすでにボロボロだ。相当激しく戦ったのか。

「誰だ……?」

「なんだこいつ?」

2人とも反応する。当たり前のことだろう。


『たおそう』

「うん」


足を踏み込んで一気に1号(面倒くさいので乙と呼ぶ)に向かって走る。


何倍もの速さで乙の懐に入り込み、

鳩尾に右ストレートを叩き込む。


「すごい……これが僕らの力!」

「どうやら味方か」

エイタは僕の事を分かっていない。

イナの体に微かに面影は残っているものの、完全に別人だからわからないのも頷ける。だけどエイタが僕に気づく前に終わらせなければ。説明が面倒だ。


「これで倒せた?」

『まさか。完全体、なめないほうがいい』


再び攻撃の構えを取った。

「けっ!やってくれるじゃねえか。何様だ?」

1号が叫んだ。

「いや、エイタさんの敵だからです。とっとと消えてください。邪魔をするなら仕方ありませんが、今すぐ帰ると言うのであれば見逃しましょう」

「はっ!舐めやがって」

『なめられるほうが、わるい』

「ああ?」

『なめられないように、つよくなって、でなおせ』「ガキが……」

その瞬間、僕の体は吹き飛ばされていた。

「うわっ!」

壁に叩きつけられる。これは少し、いや結構痛い。

『だいじょうぶ?』

「大丈夫です。ありがとう」

しかし今の一撃で大体の実力は分かった。

この人は強い。恐らく僕よりも。

『わたしも、てつだう』

「無理はしないでください」

『むりじゃない。むりだとしても、たあいつはてきだ』

イナの目に怒りの炎が見える。

「わかりました。行きますよ」

『うん』

僕達は同時に走り出した。

「うらぁ!!」

殴りかかってくる拳をかわす。

そしてカウンターで腹にパンチを入れる。

「ぐふぅ」「まだだ」

僕はさらに追い打ちをかける。

「おらっ!」

腕を振り回す。

身を翻して避けられた。

「やるな」

「そりゃどうも」

今度は蹴りを入れてきた。

手を前に出してガードするがそれでもかなりのダメージだ。

「ぐっ」


『まけない』

イナの声が聞こえると同時に、僕の体が勝手に動き出す。

相手の足を掴んで、そのまま振り回した。

「うおっ!?」

「おおぉぉ!!」

そしてそのまま地面に投げつけた。

「いっでぇ……」

どうやら無事のようだ。だがこれで終わりではない。

僕はすぐに起き上がって、顔面に膝蹴りを入れた。

 「させるかぁ!」

ギリギリで躱された。それだけじゃない。乙はバランスの崩れた一瞬を狙い、剣を振りかぶった。

膝蹴りというものは、空振りをすると大きくスキが出来てしまう。


ダメだ、避けれない!


「あのさ、僕もいるんだけど!」


エイタが乙の剣を弾き飛ばした。「助かりました」「礼はいらないさ」

「お前ら……なめた真似してくれんじゃねぇか」

乙が立ち上がる。そしてこちらを見据えて言った。

「もういいや。まとめて潰してやる」

「ははは、それは怖い」

「余裕ぶってんなよ」

『いくぞ!』

イナが叫ぶ。

それと同時に僕達3人が一斉に駆け出し、ぶつかる。

激しい戦いが始まった。

「はあぁぁ!!」

『せい!!』

イナが飛び上がりながら回し蹴りを放つ。

たたみかける様にエイタが斬りつけた。「くそっ」

乙は2人の攻撃を捌きつつ反撃を試みる。

僕は隙を見て殴りかかる。

『あぶない』

「あっ」

イナに体を動かされた。

「あー、化け物かよ」

エイタの一太刀は擦りはしたものの、大したダメージではない様だ。

「これは長期戦になりそうですね」

『あーあ、めんどう』「文句言わずに頑張ってください」

そんなやり取りをしている間にも攻防が続く。

お互い決定打を与えられず、体力だけが消耗していく。

「くっ……」

乙の息が荒くなる。かなり辛そうだ。

「どうしました?疲れているみたいですけど」

「うるせえ、まだまだこれからだ」

「そうですか。なら遠慮なく行かせてもらいますね」

「ああ、来やがれ!」エイタが踏み込んだ。乙の顔面に剣を突き刺そうとする。

「甘いんだよ!」

エイタの一撃を避け、そのままカウンターを叩き込もうとする。

「そこだ!」

エイタが叫んだ。その声に反応して、乙が後ろに下がる。

「何!?」

「いいですか、イナ!」

『がってんだ』

エイタの攻撃を右に避ける事で、乙の体の重心は右足の方へ移動する。そこに急加速した。。


「くっ!」

よれた体に左でまず一発、そして右のアッパーに繋げる。


人の構造上、片足に重心が寄っていると重心の方には動きづらい。

かと言って逆足を出すには遠すぎる。

予備動作を逆手にとった。


そして、アッパーで浮いた乙の体に、両手を組んで、顔面に思い切り振り下ろす!「ぐへぇ!!」

『よし』

「ナイスです。これで少しは楽になるでしょう」

しかし、それでもまだ乙は立ち上がった。

「やるじゃねえか。だがな、まだ弱えんだよ」

まさに化け物、その言葉が似合うよ。

「そんじゃ、結構おもしれえ戦いに敬意を表して本気でお相手しようじゃないか」


そう言って乙は動き出した。速い!

「ほらよ!」

「ぐっ!」

「どうしたどうしたぁ!!?」

攻撃が当たる。しかしダメージは少ない。

防御に徹していれば耐えられる。

「うりゃ!」

「ぐっ!」

「オラァ!」

だが、防戦一方ではいつかボロが出るだろう。「イナ、援護をお願いします」

『わかった。できるかぎりね』

「頼むよ」

エイタも反撃のチャンスを伺っている。だが、相手の方が上手だ。

「どうしたどうしたぁ!?もっとかかってこいや!!」

乙の攻撃は徐々に鋭くなっていく。このままではいずれやられてしまうかもしれない。

「どうしましょうか」

『……いいほうほうがあるよ。うまくいくかどうかはわからないけど』

「構いません。教えてください!」

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