アリよりスカラベの方が恐ろしいよね
「アリの密度が増してきたな!」
ハムラがアリを切り付けながら叫ぶ、ハムラによって切られたアリは光りとなり消えていく後に残るのは魔石のみ、その魔石もスカラベが食べてしまう。
「このそばで、ビーコンが反応しているが何かあるか?」
「分からねえ!次から次へと出てきやがる!」
「よし!俺が光を打ち上げる!」
俺は魔法で光球を作る空にあげる、辺りが明るく照らされる。
「何だあれは?あんな山なかったぞ!」
前方には山があった、高さは200mくらいか・・・大きな山だ、至る所に穴がありている、山というより、アリ塚という訳か。
「奥の方にもあります」
目のいいムュイが遠くにあるアリ塚を見つける。
目標のアマツの裏山までは、まだまだあるのに、新たなアリ塚が至る所に出来ている、新たな女王アリが生まれているということか・・・
「飛び道具が撃てる奴はアリ塚を狙え!」
ザナトラの指示が飛ぶ
ペガサス騎士の魔法を使える物は一斉にアリ塚に攻撃をする
もう少し近づけば土の魔法であの山いじれそうだな・・・
しかしペガサス騎士の放つ魔法弾ではアリ塚の表面を焼く程度だった、アリ塚は火に強い、これは全世界でも同じだ、アリ塚というのは火には強い。
アリ塚を作るアリは少ないが、草原火災などで生き残るアリ塚も多い、これは表面が焼けても多重構造で仲間で熱が入らないようにできているからだ。
しかしそんなアリ塚に風穴を開ける業火を吹き付けるのはポチ!ケルベロスとなったポチの力は物凄い・・・
風穴のあいたアリ塚から、普通のグラップラーアントの倍はあろうアリが出てきた。
あれが女王か?いや数が多い・・・兵隊アリだな、さしずめ女王を守る近衛兵といった所か・・・
強そうだがオルトロスの吐く瘴気によって兵隊アリは溶かされる
そしてスカラベの大軍はアリ塚にまで押し寄せる
しばらくすると穴から出るのはアリではなくスカラベに変わる・・・物凄い勢いで数を増やしている
「中には完魔ではないアリが多くいるようです、それを食べたスカラベが増えているようです」
イロハはビートルちゃんから状況を聞いたようだ
そして一時すると、周りのアリの多くが一瞬で光へと消えた!すると手前のアリ塚が崩れ去る、完魔が消える要因。支配する者が滅びたということか・・つまりこの塚の女王アリはスカラベによって喰い殺されたということか。
他の一番近い塚のアリが消え去ったのだから周りの奥のアリが消え去るのは道理がある、しかし塚はまだ多くあるようだ
塚のアリを喰いつくし増殖したスカラベはさらに進撃速度を速める、もはや俺たちの仕事は殆どない・・奥の塚が崩れ落ち更にアリが減る。
俺たちはただ荒野となった大地を突き進む!先の方で勝手にスカラベがアリを喰い殺す、塚を見つけては増殖するを繰り返す、討伐隊の進撃スピードは増していく
ポチもオルトロスも暇そうに普通の犬の姿に戻った。
3日かかると思っていたアマツの村への到達が二日でなしえてしまった、そして夜が明ける
アマツの裏山にアリの姿はない、日が昇った事でアリの姿は消えたようだ、どうやら日が昇るとアリの気配は全く消える、スカラベでさえ探し出す事は不可能なようだ・・・
多くのスカラベがイロハの元にあつまる、その数は地上を覆い尽くす数であった。
アリの大発生よりスカラベの大発生の方が恐ろしいということか・・・それを束ねる事が出来るスカラベキングが上位悪魔とされているのはうなづける
ただのおっぱい好きのスカトロマニアではないということか・・・・
昼に仮眠をとる、多くのスカラベが闇に帰っていく、数万匹だけ残り、再び俺達の排泄物を喰う・・・
夜を迎えるとスカラベの進撃が始まり、
グギャアア
という断末魔が裏山に響いた
俺たちはただアマツの村でその光景を見ていただけであった
断末魔を聞いた後はアリの気配は消えたスカラベ達が戻り始め、闇に消えていく
「全て食べつくしたそうです・」
イロハが報告する
*****************
ガラン少将はただただ驚愕していた、グラップラーアントの大発生は数千年に1度の危機、ゴルゴンの種族が何個か絶滅してもおかしくない危機である、それ以上に恐ろしいのがスカラベだ、無限に増殖し敵対する者を喰い尽くす。
こんな物を操る人間がゴルゴンを攻めたらどうなる・・・ソドムの兵などはひとたまりもないだろう
ギガント族をもってしても対処はできないだろう・・・・
この若い娘を怒らせる事はゴルゴンの最後を意味するのでは・・・
いっそ暗殺してしまった方が・・・いや・・この使節団の者達は皆以上に強い・・・それは無理だろう・・・
ならば・・ソドムはこの使節団に敵対してはいけない・・・
***************
「はははは!凄い物だな!スカラベ・・・数千年前に人間と闘った時以上だ・・・あの時も人間の魔女だった」
ギガント族の長であるアグリオスが盛大に誉めたたえた
「アグリオスさんその時はどうなったんだ?」
ザナトラが聞く
「あのキルケーが出たくらいだからな!キルケーの魔法によってスカラベは逆に攻めてきた人間を襲った、だがその時はスカラベキングはいなかったからな、いたらこのゴルゴンもどうなっていたかわからん」
「魔女の操る力か・・・それなら止められるのか・・・」
俺は正直、スカラベの威力の方が恐ろしかった・・・アリ達は俺の予想を超えて数を増やしていたがスカラベはその予想をはるかに超えて増殖しアリを殲滅した。
「ははははは!守護者ツユキよ!お主らは敵ではない気配でわかる、ならばスカラベを操る物も歓迎する」
アグリオスさんは豪快に笑っているが・・・イロハちゃんの父親はあのノブナガだ・・・もし彼女を兵器としてみれば恐ろしい事になる・・・
これは・・ノブナガときちんと話さないといけないな・・・
「ふん!凄いの召喚したじゃん!イロハ、おめでとうと言ってあげるわ」
シンシアがガーナちゃんに乗りながら語りかける、ガーナちゃんも何処か暴れたりなそうだな。
「ユキナリ君!怪我してるよ!」
ムュイちゃんがユキナリの治療をしている
「あ!アリガト・・・」
!
ユキナリ君が女の子に喋った!
なんか成長を見た気がする
「ユキナリ君!凄かったもんね!金棒でガーンガーンってアリに立ち向かって」
ムュイちゃんもユキナリに話しかける
「オ!オレ!鬼人ダカラ!戦う!これオレノシメイ!」
「でもあんまり無理しちゃだめだよ!」
「ワカッタ!」
ムュイちゃんは的確に治療をしている、治癒術が上手だ。
*****
「は~また戻るのに歩くのか・・・姉さんたちはいいよな!ケンタウロス連れてるし!ずるいや」
「いいよ!ミュイミュイも乗せてやるよ!きな!イロハもユキナリもムュイも乗っていいって」
シンシアが学校の仲間をガーナちゃんに乗せる
***オイ!イロハ!お前の仲間は胸が小さいな!やはりお前の胸は極上だ!後であれも喰わせろよ***
**ビートル!・・・みんなの前ではそれは内緒にしなさいよ!**
「おい!イロハ!なんだよ内緒って!」
ミュイミュイがイロハに聞く
「私にも聞こえるよ!動物の会話は全てね」
***お前達の胸が小せえ!っていったんだよ!イロハの胸が一番だ!***
「な!このエロ虫!」
「この、おめえなんか俺の蛇が喰っちまうぞ!」
*****
ガーナちゃんの上が賑やかだ
「キンタロウさん終わりましたね・・アマツにもお墓を作ってあげましょう・・・」
シャルロットが俺に言う
アマツには3000人以上の住人がいたが、生存者は0だ・・・
俺は大きな慰霊碑を作った
そして冥福を祈った
そしてアマツを後にして砦に戻ることとなる




