フンコロガシは糞を望むよね
太陽が昇るとアリ達は消えていく
去っていく方角とビーコンが示す方角が同じである、ビーコンあまり意味がないか・・・
そもそもアマツの奥の山の方からアリは現れた、ビーコンもその方角を示し、去るアリもその方角だ。
スカラベ達はアリ達が消えるとイロハの作る闇に消えていく、アリの出ない日中に先に進むという選択もあるがまずは仮眠だ・・・4時間くらいの仮眠をとる、なにせ夜は眠る事を許されない、人間は睡眠をとらないと判断力も鈍るからな。
4時間の仮眠をそのあとに食事、そのあとに会議がある。
「すまなかった・・・小娘などと侮ってしまった・・・スカラベ、凄まじい物であった・・・」
ガラン少将はイロハに向かって頭を下げる
「い!いえ・・私は何も・・・このビートルちゃんがすべて仕切ってくれていました・・・」
「でももう少し少数でもよかったな・・・」
ハムラが呟く
確かにそうだ・・これだけスカラベが強いのなら逆に500人は多すぎる、何人かは守れずに死者も出してしまった。
「いや!アリどもは砦にも向かう、少しでも多くをここで退治しないと砦の戦いが激しくなる」
ザナトラは言い放つ。
それもある、実際砦から我々が離れれば離れるほど砦に来るアリの数は多くなる、それは無線でも報告を受けていた。
「あのビートルちゃんからの事付けです、スカラベ達が戦っていても構わずアリ達を攻撃すればいいとのことです、スカラベが巻き込まれても、他のスカラベが新たなスカラベを産むので問題ないそうです・・・それと・・・・」
「それと?」
イロハは顔を落としながら・・・
「排泄物を・・・・よこせ・・・と・・・」
「排泄物?う○この事だな、何に使う?」
ザナトラが追求する
いや・・そこは読み込め・・・全くデリカシーのない・・・
「た・・食べるそうです・・・そうする事でスカラベ達はさらに多く増殖できると」
「糞を喰うのか!不浄な!」
ガラン少将が叫ぶ・・・
「いや!ガラン!糞というが、大地を作るのはその糞だ!ソドムの民は自然の摂理に疎いな…なるほどスカラベは食糞の生物であったか」
ミノモンタが話す
食糞の昆虫はフンコロガシに限った事ではないが、最終的にみれば雑食性である、実際、前世界のスカラベ・・フンコロガシも屍肉を喰うスカベンジャーな要素も持っていたはずだ。
この世界のスカラベも肉食ではなく雑食性であろう。
草食昆虫とされる昆虫も殆どが雑食である、たとえばバッタ、イネ科の植物を好む草食昆虫に思われるが、実は雑食性だ、共食いすらする、キリギリスなど肉食が強い種類もいる。
スカラベを見ると物をかみ砕く顎を持つ、この手の昆虫は間違いなく雑食性だ。
作戦は決まった、スカラベを増やしつつ、前進し我々も一匹でも多くのアリをぶっ殺し、砦に向かうアリを減らす、そして我々は少しずつアリの巣に向かい前進する
単純な作戦だ、だがベストだろう!
討伐隊の面々は夜に備えて戦いの準備に入る。
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「おうシュン坊そろそろ夜だ!武器の手入れをはできてるか?」
「ガクザンさん!ばっちりだよ!でもあのM134はもう使えないんだよね」
「ああ!弾が無くなっちまった、しかたあるめえ」
「でもあれ凄いよね!回転する事で装填と排出を繰り返しているなんて。その応用をすれば凄いのが作れそうだよ!」
「またシュン坊の発明か?」
「帰ったら作るからね」
「シュン坊が作った魔法銃は凄かったからなあ、今じゃグラスの輸出品だ、なにせ特製のない魔法の弾すら撃てる銃だからな、魔法の弱い剣士が治癒出来たり、魔法攻撃で来たり、鉱山衆もあれで大分強くなった」
「あれは既に魔道具としてベロニカにもあった杖を応用しているんだよ、それに父さんが召喚した薬莢型の弾丸を応用しただけだよ、普通の弾だと魔物を倒せない場合も多いしね」
「まだあるじゃねえか!武器だけじゃねえ、あの計算機だってそうだ」
「あれは、父さんが召喚した計算機を元に魔石で駆動できるようにしただけだよ!それに計算しているわけではなくて、答えを表示しているだけなんだ、答えを覚えさせるのがめんどくさいけどね」
「俺にはよくわからねえよ、ガハハハハ」
俊太はガクザンと砦の前線で雑談をする
それを後方支援に回されているカエデは心配そうに見ていた
砦の前線はまさに砦の生命線、砦を守る者の中でも特に優秀な者が選ばれて守る、昨日の戦いぶりから俊太が前線に選ばれた。というのも昨日は26人の死者のうち20人が砦の前線の兵たちであった。
前線には200人ほどが守る、昨日の死亡率は10%に登り死傷率にいたっては40%を超えた
「キタゾ!アリの群れだ!」
砦の上の者たちから知らせが入る!
砦から一斉に魔法攻撃や弓矢による攻撃が飛ぶ
俊太も剣先から光弾を前方に向かって弾きだす
「は!キタキタ!」
トシイエにやけながらアリ達に向かっていく。
「トシイエさん!あまり前に出ないで、前線を守って下さい!」
「うるせえよ!俺は遊撃で行く!その方が多くを狩れる!」
実際トシイエはバッタバッタとアリを切り殺していく!
「ほっておけ! 俺たちは俺たちの仕事をしろ!」
ガクザンが戦斧でアリの頭部をぶっ潰した
「シュンタ君こっちは任せろ!」
戦斧を振り回してアリを喰いとめるのはミノルタ君、相撲で俊太に負けたミノスの戦士だがその戦いぶりは凄まじい、流石にミノスの戦士だ。
門からもメデューサが交代交代で現れてはアリを石化し下がっていく。
前線を抜けたアリが門に向かおうとするのを得意の影縫いで動きを止めるのはカエデ!
動きの止まったアリに止めを刺したのは城壁の上から狙っていたサモンであった
サモンは城壁の上からグラス特製の魔弾を装填したドラグノフ狙撃銃で抜けられそうな前線の支援をする。
前線から運ばれる怪我人を治療するジュリ
「羽アリはすくねえ!ペガサス騎士たち!地上のアリを葬ってあげなさい!」
エルディンガーがペガサス騎士に指示を送る、自信も風の魔法に投げナイフを載せてアリに降らせる
「オリオン兵ども!地上でオリオンは弱い、何かいわせんなよ!」
大剣を操るブロイベルグは地上のオリオン兵を鼓舞する!
ハムラに劣ったがその怪力は十二分に物凄い物であった、アリを切るのではなく叩き潰す感じでアリ達を殲滅していく
砦での攻防も激しさを増しながら2日目の夜、討伐隊に新たな動きが現れる




